長野県長野高校の口コミ・評判

20代女性／北里大学 獣医学部 獣医学科 2年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：尊敬できる優秀な人が多い

長野県内では松本市にある松本深志高校と並んで優秀な高校であるため、同級生、先輩、後輩含めて頭のいい人たちに囲まれながら有意義な3年間を過ごすことができるはずです。そのため、自然と旧帝大をはじめとするトップレベルの大学を目指すことになると思います。また、初めは勉強に対する強い意欲がなくても、日常の課題を単調にこなすだけでも、その積み重ねによってどの大学をも目指すことのできる学力をつけることが可能だと考えます。最後に、長野高校は勉強だけでなく、部活動にも熱心に取り組み、文武両道を実際に実現した人を何人も見ました。そのため、部活動も一生懸命取り組みたい人にもおすすめです。

不満：先生の良し悪しがはっきりしている

長野高校は公立高校ですから、先生方の転入・転出が当然あります。この点が私立高校とは大きく異なるところです。自分に合う先生が見つかっても、その先生が3年生まで在籍するとは限りません。そのため、違う先生になった途端に自分に合わず、成績が落ちてしまうことがあるかも知れません。ちなみに私はその経験があります。長野高校は基本的に優秀な先生が多いとは言いますが、そうは言っても当たりはずれが少なからずあります。その中でどう自分の勉強スタイルを確立していくかがとても大事になると思います。

20代男性／京都大学 理学部 3年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：同級生が好きだった

そこそこ偏差値が高く、賢い友人がたくさんいました。彼らは勉学に秀でているのみならず、ユーモアセンスや、他の一芸を持つことが多々ありました。今でもとりわけ仲の良い友人とは、SNSで頻繁に会話したり、ゲームや競技プログラミングを一緒にやったりしています。同窓会でも、自分は今こんなのを勉強しているよだとか、とても面白い話がたくさん聞けて楽しいです。

不満：くだらない伝統が多かった

入学してすぐに応援練習というものに強制的に参加させられます。放課後教室でジャージに着替え、時間になるとそういう役の上級生が凄まじい音を立てて教室の扉を開けて入ってきます。教室で大声で歌を歌わされるのですが、その間も何人もの上級生が凄まじい形相で教室内を徘徊し、時に罵倒してきます。しばらくすると体育館に移動します。2時間程度同じ場所に立ちっぱなしにさせられ、大声で応援練習をさせられます。泣いている女の子や、体調不良を起こす人もいました。僕自身ずっと立ちっぱなしだと膝が悲鳴を上げましたし、花粉症で鼻がムズムズするのに満足に鼻も噛めません。地獄のような時間でした。これは数日間続き、やっと終わります。この伝統の恐ろしいところは、これだけ練習したにも関わらず、壮行会等で誰かを応援する機会が3年間でただの一度も無かった事です。

20代女性／岩手医科大学 医学部 1年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：自由な校風

制服はなく私服での登校でした。放課後のためにジャージで登校している生徒もいましたが咎められることはありませんでした。進学校でしたが、勉強に対して教師からの強い圧力もなく、部活動も活発だったように思います。学習面では周りの生徒たちが優秀なため自然と勉強し、互いに学力を高められるような環境でした。生徒会も教師の関与はほとんどなく、生徒が発案したものを確認して協力いただくようなかたちでした。文化祭も生徒主体で進め、自主的な活動でした。

不満：「優秀」の勘違い

現在も県一番の高校ですが昔はその意識が更に強かったようで、ご近所の方々や卒業生の高齢者の方々からの強い圧力があります。たまの息抜きである文化祭の日に髪を染めたり着飾ったりすることに対して近所からの批判がありました。また、同級生にも意識の高い友人が多く、勉強ができるかどうかで互いに罵りあうような場面もみられました。

20代男性／金沢大学 医薬保健学域 保健学類作業療法学専攻 2年生

評価：★★★★★(大満足)

満足：自由な校風

県内トップクラスの進学校で、非常に優秀な生徒が多く集まります。そのため、高校3年間でできる人脈は貴重な財産となります。また、生徒の自主性を重んじる自由な校風は決断力や行動力などを最大限伸ばしてくれます。その自由な校風の象徴ともいえるのが「金鵄祭」で、これは県内でも指折りの盛り上がりをみ見せる文化祭となっています。教師陣も優れた人材が多く在籍しており、学業における指導だけでなく、生活や進路など多方面に渡って有益なアドバイスを提供してくれます。部活動の面においても力が入っており、校訓の一つである「質実剛健」に恥じない生徒育成の場となっています。

不満：放任路線

自由な校風は長所でもありますが、行き過ぎると放任路線となってしまい、特に学業面において多くの脱落者を生んでしまいます。有名大学の進学実績は県内でもトップクラスですが生徒のスペックによる側面もあり、授業について行けなくなった生徒は自信喪失に苛まれ、自分の能力以下の大学へ進学してしまうことがあります。一回一回の授業速度が速く予習復習の量が膨大なため、部に所属している人は自身でタイムマネジメントをしていく必要に迫られると思います。

20代男性／香川大学 創造工学部 創造工学科 2年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：文武両道を目指している

長野県で一番偏差値が高い高校ということもあり、みんな勉強に対して真摯に取り組んでいます。しかし、それだけではなく、授業以外の時間の部活（長野高校では班活といいます）にもほとんどの生徒が意欲的に参加しています。文武両道ということを実現するのは大変ですが、長野高校生はどちらか一方に傾倒してしまうようなことがなく、どちらも一生懸命に取り組んでいました。部活の大会前は運動部の掛け声や吹奏楽部、管弦楽部の音色が響き渡り、テスト前になるとそれが一転し皆必死に机に向かって勉強しています。このように色々なことに一生懸命になれる環境があることが良いところです。

不満：自主性を重じすぎている

生徒の自主性を大切にしているので、自分を律し、自分と向き合うことができる人にとっては最高の環境と言ってもいいでしょう。しかし、それは裏を返すと、自分を律することができない人にとっては一旦落ちてしまったら這い上がることが難しい環境とも言えます。あくまで自分が主体となって勉強していくことに適した環境であって、強制されないとできない人では何もできなくなってしまいます。もちろん先生たちも相談に乗ってくれますが、先生側から呼び出されるようなことはほとんどありません。この高校でやっていくには自分を客観視して、今足りていないところはどこか考えていないとすぐ周囲から置いていかれてしまいます。

10代男性／新潟県立大学 国際地域学部 国際地域学科 1年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：施設設備が充実している

校舎が綺麗で、電子黒板を導入しているなど比較的新しいところが多いです。また、県内随一の進学校ということもあり教師陣の大学受験に対するサポートはかなり良いと思います。国公立至上主義でもないため、自分の好きな大学に進むことを応援してくれます。クラブ活動も比較的多くの部、班が存在しているため自分に合った所を選ぶことができます。歴史の長い高校でもあるため、先輩方の金銭的なサポートも多く、特に硬式野球部は専用グランドもあるなどかなり恵まれた環境で活動できていると思います。

不満：教員の年齢層が高い

現在世の中では新たな時代が始まっており、以前と同じように行えばうまくいくとは言えなくなってきています。センター試験が廃止されたり、より英語力が求められたりと学校教育も変わらざるを得ない状況に陥っていると思います。そんな中、比較的高齢の教員が多く電子黒板等の新設備も満足に使いこなせず、また古い考えに縛られている方もいるため、宝の持ち腐れ状態になっています。若い教員を雇えば、また新たな刺激が生まれ教育界も明るくなるのかと思います。

20代女性／横浜国立大学 経営学部 会計・情報学科 4年生

評価：★★★★★(大満足)

満足：校風が自由

長野高校の特徴の一つとして、自由な校風が挙げられます。例えば制服はなく私服で登校できますし、髪色についても(多少苦言を呈される先生もいらっしゃいますが）基本自由になっています。またスマートフォンの利用にも寛大で、プリントは教室に提示されたものをケータイで撮ることが一般的です。文化祭などのイベントも生徒が主体でできる部分が多いです。中庭でのバンド企画やクラス展示などは先生方は目を通す程度なので、自分たちのやりたいことをすることができます。

不満：模試・テストが多い

大きく不満に感じている点はないのですが、模試やテストの多さは覚悟した方が良いと思います。中間テストや期末テストなどの一般的なテストに加えて春休み、夏休みなどの休み明けにも学力検査のテストがあります。テスト結果についても順位がはっきりでるので、モチベーションにも繋がりますが、プレッシャーでもあります。また外部の模試の数も県内では多い方だと思います。特に大学2年の1月からは強制で全員参加なので、週末にも学校に行くことがあります。県内ではトップクラスの進学校ではあるので、勉強面の忙しさは覚悟しておいた方が良いと思います。

20代女性／千葉大学 教育学部 小学校教員養成課程 3年生

評価：★★★★☆(満足)

満足：勉強に励みながらも楽しめる

私の進学した高校は、県内では一番の進学校といわれる学校でした。満足している理由を３つあげます。

まず１つ目ですが、レベルの高い交友関係が築けたことです。入学した際、私は早くも周りの人たちの意識の高さに驚きました。１年生の春の時点で、志望大学や将来の職について考えを持つ人がとても多かったのを覚えています。

２つ目に、先生方の力量です。どの教科の先生も、その道のプロなのだと思わせる知識と指導能力を発揮されていました。そして、生徒である私たちを励まし、届かないかもしれない志望大学に挑戦する勇気を与えていただきました。

３つ目に、自由な校風であったことです。よほど派手な色でなければ染髪もOKでしたし、もちろんケータイ・スマートフォンの持ち込みも禁止されませんでした。けれども、人に害を与えたり身だしなみの崩れたりした人は誰もいませんでした。厳しい規則がなくても自然と落ち着いた生活が送れたのも、長野高校の満足している点です。

不満：志望校の水準が高すぎる

学習意欲を高める環境にはものすごく適した長野高校ですが、大学生になった現在でも感じる不満な理由を１つあげます。それは、志望校をあまりに高く設定させたことで、そのことを苦痛に感じる生徒が私を含め周りに何人もいたことです。確かに優秀で勤勉な生徒の多い高校でしたが、そうでない人や、入学してから進学とは別の進路を考えていた人にとってはかなりのプレッシャーを感じる時もあったことでしょう。入学してすぐ、私たちに志望校を記入させる時間がありました。そのとき、なんとほとんど全員に東大京大レベルを目指してもらうとおっしゃっていた担任の先生の言葉は今でも忘れられません。確かに、１年生の時点で超難関校を目標にすることで、これからの学習のモチベーションアップを図るにはいい機会だったのかもしれません。もちろん、私には夢のまた夢の話でしたが……。やはり今になって思うのは、幅広い視点で生徒の学力と大学を検討してほしかったということです。