【勤務時間外での仕事が多い】私が看護師を辞めたい、つらいと感じている理由

このページでは、看護師を「辞めたい」「つらい」と感じている理由について、実際に看護師の仕事をされている方の体験談をご紹介します。最後には、看護師の仕事に向いている、おすすめな人はどんな人かも併せてお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

回答者プロフィール

属性：30代前半(女性)
お仕事：看護師
雇用形態：社員
エリア：東京都

看護師の仕事とは？

－－まずは、仕事内容を教えてください。

現在、地域包括ケア病棟という病棟に勤務しています。この病棟は、治療をして病状が落ち着いた患者さんが、在宅に戻るための準備をする病棟です。リハビリや必要な医療を継続して受けながら、介護保険を利用して在宅に戻る準備をします。その準備を、本来は病院のソーシャルワーカーが行うのですが、うちの病院はソーシャルワーカーが殆ど働かず、致し方なく、看護師が在宅に戻る準備をして、患者さんを退院させています。

患者さんの状態によっては、退院に際し家族の協力が必要な場合もあるため、患者家族との面談や医療行為の指導も行っています。通常の看護業務に加えての業務のため、病棟看護師は、時間外での退院調整を強いられています。

看護師を辞めたいのは「通常の看護業務に加えて、時間外で退院調整業務を強いられているから」

－－看護師における仕事がつらい、辞めたいと思う理由は何ですか？

通常の看護業務に加えて、時間外で退院調整業務を強いられているからです。

－－詳しく教えてください。

病状が落ち着いた患者さんが来る病棟とはいえ、病状が悪化する場合もあれば、認知症があり徘徊・危険行動の見られる患者さんもいます。スタッフの人数も少なく、看護師は日々の業務を勤務時間内でこなす事が精一杯の状況です。本来はソーシャルワーカーが退院調整をして、患者さんを在宅に帰す準備を行うのですが、うちの病院のソーシャルワーカーはその仕事をやりたがらず、仕方なく、病棟の看護師が勤務時間外で患者さんの退院準備を行っています。退院準備も、短時間で終わるものではなく、往診先や訪問看護ステーション、ケアマネージャー、ヘルパー、福祉用具、家族と、関係各所との連絡調整が必要です。

場合によっては、患者さんの自宅にまで行き、退院後の患者さんの動きを見据えて福祉用具や導入するサービスを検討する、家屋調査を行う場合があります。勤務時間内で家屋調査に参加するのは難しいため、夜勤の前や後、休日といった勤務時間外で参加することが殆どです。本来の看護業務以外の業務を負わされ、勤務時間外で働くことを強要されており、負担です。

－－これからどうしていこうと考えていますか？

上層部に訴えたこともありますが、「現状を変えるのは難しい」と言われました。他のスタッフからも不満が出ており、労働組合へも訴えましたが、現状に変化はありません。そのため、異動希望を出すか、退職して別の職場へ行くか、現在検討しています。

看護師に向いてるのは「在宅医療に興味がある人」

－－看護師の仕事に向いてるのは、どのような人だと思いますか？

在宅医療に興味がある人です。

在宅医療に興味があり、他職種との連絡調整が苦痛にならない方は向いていると思います。在宅退院の準備を行うので、イヤでも在宅医療や介護保険の知識が身に付きます。今後、在宅医療に携わりたいと思っていたり、介護支援専門員の資格を取りたいと思っている方であれば、楽しく仕事が出来るのではないでしょうか。また、関係部署との連絡調整が必要になるので、コミュニケーションを取ることが好きな人も、向いていると思います。

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