大規模なマンモス小学校のメリット・デメリットを口コミから比較
「どの公立小学校に進学するか」は、基本的には行政が指定する学区域によって決まります。
しかし、一定エリア内で小学校を選べる地域に住んでいたり、私立小学校への進学を検討していたりする場合は、どの小学校がいいのか悩むこともあるでしょう。
小学校を選ぶ基準のひとつに、「学校の規模」があります。
児童数の多い大規模な小学校(マンモス小学校)には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
▼小規模な小学校とマンモス小学校の保護者満足度を比較した記事はこちら
» 【比較】大規模なマンモス小学校と小規模で人数が少ない小学校、どっちが満足度が高い?口コミから分析
マンモス小学校・大規模な小学校とは
「マンモス小学校」「大規模な小学校」とされる明確な基準はありませんが、一般的に
- 児童数が800〜1000人を超える
- 1学年あたりのクラス数が6・7を超える
場合に、「マンモス校」と呼ばれることが多いようです。
なかには、児童数が1500人を超える小学校も存在するようですよ。
マンモス小学校に子どもを通わせている保護者の満足度は?
小学校スクールナビが実施した調査(【比較】大規模なマンモス小学校と小規模で人数が少ない小学校、どっちが満足度が高い?口コミから分析)によると、
- 「小学校の規模が大きいこと」に満足している保護者よりも、「小さいこと」に満足している保護者の方が多い
- 「小学校の規模が小さいこと」に不満を感じている保護者よりも、「大きいこと」に不満を感じている保護者の方が多い
このように、「児童数が少ない小規模な小学校と比較すると、児童数の多いマンモス小学校の満足度は低い」ことがわかっています。
とはいえ、感じ方は人それぞれですし、この調査結果はあくまで「傾向」を示すものであり、必ずしも全員に当てはまるというわけではありません。
実際に寄せられた口コミの内容をご紹介していきます。
【口コミから検証】大規模なマンモス小学校のメリット
たくさんの友人ができる
多く寄せられたのが、「人数が多いぶん、たくさんの友達ができる」点をメリットとして挙げる口コミです。
一人っ子なので、なるだけ沢山の人達と触れ合ってもらいたいと思っているので、人数の多いこの学校はベストです。また、一年を通して学年を縦割りにしたグループでの活動も行っており、学年の違う友人も出来てよい刺激になっています。官舎が近く転出転入が多いので、風通しが良く、いじめなどの問題も少ないように思います。
広い地域の住宅地からの登校するので、友達がたくさん出来ました。
様々な友達、その父母の方とも、お知り合いになることができ、情報共有出来ます。心配事が有れば、すぐに聞け、不安は解消できるいい環境に住めて安心しております。
校風が自由で、核家族時代のこの昨今、私達が小学生時代とよく似通った昭和のゆっくりとした、人との繋がりを大事にした先生方にも助けられて、楽しく保護者の
私どもを含めて、満足しております。これからも継続できればと思っております。
この小学校は、6学年の全生徒数がなんと1000人を超えるマンモス学校なので、クラスが6クラス有ります。そのため、多くの人と出会うため色々な友達が出来、人間関係が広がるのが良いと思っております。また、目の前が中学校ですので、ほぼ全員が同じ中学校に行くのでそれもまた魅力的です。クラス替えが、2年に一度ありますが、回りはほぼ知らない人になりますので人間関係を作る社会の勉強にちょうど良いところも大変満足しております。
このように、交友関係が広がる良さが、大規模なマンモス小学校にはあるようですね。
私が通っていた小学校では生徒人数が少なく、ずっと変わらないメンバーで過ごしていました。
友達も代わり映えしないため、新しい遊びや発見が少なかったように思います。
喧嘩をすれば卒業するまでずっと口を聞かない。
仲良しとは卒業するまでずっと一緒にいなければいけない。
卒業するまでずっと一緒というのは、一見仲良しで微笑ましく思えるかもしれません。
ですが、親密ゆえに兄妹のように常日頃一緒だと不満もお互いに溜まっていきます。友達なのに礼儀を疎かにしてしまいます。
それが煩わしくなり、たまに違う友達と遊ぶとそれがきっかけで仲違いしてしまう関係になることもあります。
生徒人数が多いということは出会いの数もそれだけ多く、心から気の合う友人を見つけられる可能性が上がるということです。
とても魅力だと思います。
このように、ご自身が小規模な小学校に通っていた経験から、マンモス小学校でたくさんの友人と一緒に過ごすことのメリットを語ってくれた保護者もいました。
人数が少なく、合併しました。今年度内に新校舎が完成し、夏明けに新校舎へ移動予定です。こどもはあまり自覚はないようですが、色々な子と接する機会が合併前に比べ自然と多くなり、そこから様々な学びを得ることができていると思います。行事の規模感や普段の生活も、一クラス約20人→約40人になったことにより、全く違います。放課後も、以前は大人数でのおにごっこなど体を動かす遊びも人数が少なくもりあがらなかったようでゲームばかりでしたが、最近は人数も確保でき、体を動かす遊びが増えてうれしいです。
こちらは、小規模な小学校と大規模なマンモス小学校、両方を経験した保護者からの口コミ。「遊べるゲームの幅が広がった」「さまざまな学びを得られている」という体験談には、説得力があります。
活気がある
区内でも人気のある小学校なので、子供の小学校入学を機に校区に引っ越してくる世帯も多いです。児童数が多いためクラス数も多く活気があります。
市内の他の小学校に比べて、全校生徒の人数が多いと言われてる学校なので、凄く賑やかです。
学年ごとの行事も人数が多いので、子供も楽しく参加しています。
子供もそうですが、親子遠足や、親子レクレーションも、人数が多い分親も楽しめます。
そして、クラス替えが2回ありますがその度新しい友達が大勢増えるので、飽きずに登校しています。
多人数だと沢山の友達ができるので、少人数で固まることもなく、いじめの心配もないのかなと思ってます。
人数が多いぶん、日常生活に活気が生まれる点もメリットの1つのようです。
行事がにぎやか・盛大
先生も生徒も人数が多いためより多くの人に出会うことができます。小学生のうちから様々な個性に触れることができるのは良いことだと思います。また、運動会や文化祭などの行事が盛大になるのは、大規模校ならではだと思います。運動会は事前の場所とりから始まり、いざスタートすると校庭に入りきらないほどの保護者で溢れますが、それも大規模校の運動会の醍醐味なので、毎年楽しみにしています。行事ひとつひとつへのモチベーションが教師や生徒、保護者、皆んな高く、それが勉強や普段の学校生活にも繋がっているような気がします。
歴史の長い小学校であり、周囲は新しくマンション等が増えてきたため子育て世代が多く、児童数が毎年多いため学校のイベント等がすごく活気があり魅力的です。先生がたは礼儀を大切にされている印象で、私たち親世代から見ると非常におとなしい印象です。子供たちは活発で運動能力も高く、運動会は迫力満点です。また、運動会の運営も子供たちが主体となって進められており、自発的に自分がやるべきことを考えて動くことができているように感じます。
このように、行事やイベントが盛大でにぎやかな点も、メリットとして多く挙げられていました。
ほかにも、
通っている児童数が多いので一学年に4?5クラスあって、もしある学年でクラスで仲の悪い子や合わない子がいても次の学年では違うクラスになる可能性が高く、かなりの児童がクラス替えごとにミックスされるので固定したグループみたいなのができにくく、いじめみたいなのが少ないと思います。
グループの意識みたいなのが少ないのか、公園で一人で遊びに行っても大体の子供達は学年関係なく遊びの輪に入れてくれるのでフレンドリーな子供達が多いと思います。
人数が多いゆえに仲良しグループが固定されにくく、いじめが少ない…という口コミや、
近隣小学校は児童の減少が進んでいる中、秋葉台小学校は児童数が多くクラスも1学年4クラスもあります。お友だちがたくさんできることや国籍の違う子もいるので子ども同士のの社交性や社会性が自然に学べると思います。
秋葉会という保護者が学校に率先して関わる組織もあり、保護者が小学校周辺を見守り治安や通学も安心できたり、小学校にお花を植えたり朝の時間に本を読み聞かせるボランティア活動があったり、保護者同士が秋葉会によって話す機会があり雰囲気も良いです。
多様性に触れるいい機会になるという口コミも寄せられていました。
【口コミから検証】大規模なマンモス小学校のデメリット
行事・イベント時に混雑する、子どもの出番が少ない
ダントツで多かったのが、行事・イベント関連の不満です。
この少子化の時代にあって非常に児童数が多いのは良いことですが、児童増加を見越して改修した校舎も手狭になり、見通しの甘さを感じてしまいます。普段の授業ではそれほど感じませんが、学校行事で父兄が参加する場合は収容し切れず、学習発表会などの行事も入れ替え制になっており、学校全体を見ることがなかなかできません。また運動会でもスペースの問題から、親子で昼食を取ることができず、子供は教室でお弁当、父兄は学校外で食事を済ませてから午後の部を観覧するという不自然なことになっています。
児童数が多く小学校低学年では7クラスある為、毎年行われるクラス替えでは、知り合いのお友達もあまりおらず、また1からお友達を作る状況だと耳にしました。運動会のかけっこなどは、走っている児童が走り終わらないうちに次の児童が走り始めるなど、時間的な問題もあるのかと思いますが、少し急ぎ足のようです。児童数が多い事は、それはそれでたくさんのお友達に恵まれて知り合いになれ、とても素敵なことではありますが、もう少し児童数が少ないととても快適に過ごせるのかなと感じております。
保護者の観覧が入れ替え制という不満や、
生徒数が多いので、運動会も子供がどこに居るのか探すのも大変でした。
徒歩25分位かけて通っているので分散させる為にも新しく小学校を建築してほしいものです。
子どもが多く、我が子を探すのが大変という口コミ、
児童数が多いため、運動会で観覧にくる保護者や親族が非常に多くなるので、座る場所の確保に苦労します。朝早くから並ぶ人もいるので、早いものがちになり、遅く行くと座る場所がないこともあります。我が子をビデオ撮影するため、トラックの周りには人垣が何重にもでき、脚立で撮影する保護者の人垣も何重にもなるため、座っている場所からは基本的に演目が見れません。我が子をビデオ撮影するために人垣をかいくぐって、前の列を陣取ることが必要になります。児童数が減らない限り、改善されない問題だと思います。
イベント時の観覧場所の確保が大変といった意見が多数寄せられました。
行事・イベントについては、混雑する・観覧スペースの確保が大変だと心づもりをしておくに越したことはなさそうです。
クラス数が多く、クラス替えで友達と離れやすい
人気のある小学校なので仕方ないのですが、とにかく生徒数が多いです。
クラスが1学年6~7クラスあるため、子供のクラスがなかなか覚えられず参観の度に迷ってしまいます。
毎年クラス替えがあるのですが、せっかく仲良くなったお友達ともたいがいクラスが離れてしまいます。
人数が多いため、体育会や音楽会で我が子を見つけるのも大変です。
さらに、生徒数の割に校庭が狭いので、休み時間に外遊びできる日が学年によって決められていて少しかわいそうだと思います。
仲良くなった友達とクラスが離れる確率が高い点に不満を感じている口コミです。
多くの友達と出会える、というメリットと表裏一体ですね。
大人数がゆえの制限が多い
人数に対応するため、仮設のプレハブ校舎が校庭に建てられており校庭を使うのも割当られた時間に限られてしまいます。学区の見直し等もあり数年内の子どもの在校中には解消されるとの事ですが、プレハブ校舎では子どもも落ち着いて学べるのかとの心配がありますし、休み時間に思い切って遊べるような環境が早く整って欲しいと思っています。混雑解消の為に入れ替え制を取るなどの工夫もあるものの、運動会や音楽会などはわが子がどこにいるのかわからないほどの状態なのが悩みです。
プレハブ校舎に不満を抱いている口コミも多く見られました。
先生の目が行き届いていないと感じる
全学年4?5クラスあるマンモス校なので、学校行事の度にすごい数の人が密集することになる点が不満があります。
コロナで昨年は中止になりましたが、例年は、運動会で観覧する為には事前の抽選会で場所を割り振り、運動会前日には場所取りのために並び、当日は朝から炎天下にずっといなければならないと言うような状況でした。
また、生徒数が多すぎるので先生の目が足りておらず、子供同士のトラブルが多いのではないかと言う点も不満に感じる点です。
生徒が多いぶん、先生の目が行き届いていないと感じるケースも多いようです。
大規模なマンモス小学校に子どもを通わせている保護者からの口コミをご紹介しました。
メリットとデメリットは、表裏一体であることが多いものです。
最終的には、子どものタイプや家族の価値観、優先順位を把握したうえで、自分たちに合った学校選びができるのが一番です。
この記事が、そのお役に立てることを願っています。