愛知県立芸術大学の評判・口コミ【音楽学部編】

満足していること：サークル活動で責任感や自信を身につけられた

オペラサークルがあり、学生を中心に１年間かけてオペラの演目決めから上演まで行いました。高校生までは、決められた課題をこなすことが多かったので、自分たちで決めていくことはとても難しく、何度も苦しい思いをしました。その中で、自分の行動に責任や自信を持つことの大切さの「初めの一歩」を知るきっかけとなりました。わたしは稽古ピアニストをしていましたが、歌い手の音程から体調面、精神面を気遣ったり、指揮者や舞台監督の担当ともよく話し合って信頼関係を築いたり…とたくさんのことをこなす力を養うことが出来ました。

満足していること②：図書館で様々な資料を得られる

図書館で、たくさんのレコードやDVDを視聴することができました。授業や課題で必要なことを調べに行くと、すぐに何かしら専門的な資料を得ることが出来ました。音楽系の資料は市の図書館などには少ないですが、大学の図書館では信頼できる専門的な書物の存在を知ることも出来ました。資料は探すだけでもとても時間がかかるので、お金をかけずに学内で見つかるのでとても助かりました。また、作曲家の自筆譜のコピーといった貴重資料も見ることが出来ました。

不満に感じていること：進路サポートがかなり甘い

大学側のサポートがほとんどなく、自分から進路を掴みにいかないといけませんでした。また、他の学生はほとんど就活をしないため、自分で意識をしっかり持っていないと、就活の波に遅れます。音楽系の就職先への案内等もほとんどありません。全く優遇制度もなく、世間から取り残されている感じがしました。教授たちは自分の研究で忙しく、世間の雰囲気を読み、啓発していく先生もいませんでした。進路の支援制度がかなり甘い大学だと思います。

不満に感じていること②：尊敬できる教授や先生に出会えなかった

あまり良い先生に出会えませんでした。今でもつながりがあるのは、小学校から高校までの先生方です。大学の先生で、演奏も人格も尊敬出来る方には出会えませんでした。先生方も、愛知県立芸術大学で教えることに満足していないようで…(お給料がもらえるから、イヤでもやってますという雰囲気がある先生が多いです)。場所が山の上なのがいけないのか、新しいお店が出来ることもなく、退屈でしょうし、楽しんで教えてくれる先生を見つけるのが大変でした。

愛知県立芸術大学のおすすめ学部：芸術学コース

美術館の学芸員になれるようなカリキュラムがありました。音楽学科でその授業を取っていくのは、教員免許の授業等とかぶってしまい難しかったです。最近よく美術館へ行くのですが、大好きな芸術に囲まれて、培った知識を活かせる学芸員はいいなと思っています。音楽学科はホールへの就職が有利になることはありませんでした。そういう制度があると良いのですが…。

愛知県立芸術大学に通って良かった？

高校生までの「先生の言う通りにすれば上手くいく」という意識から、「自分の意思を持ちそれを通していく」という意識に変わりました。苦い思い出も多いですが、学生の間だからこそ出来たと思います。ですが、音楽的にも人格的にも尊敬できる先生に出会えなかったことが残念でなりません。どうしても疎遠になってしまいました。語学が充実していたので、留学を目指す学生にはとてもよかったと思います。なりたい自分を、自らの力で作っていく大学なのだと思います。