大学に行く意味って?【メリット・デメリット比較】

中学校から高等学校に進学することを迷う人はあまり多くありませんが、高等学校卒業後に大学に進むかどうか迷う人は少なくありません。また、高等学校を卒業した人の約半数は4年制以上の大学に進んでいますが、残りの半数は専門学校や短期大学に進んだり、就職したりと大学進学以外の道を選んでいます。先輩たちは、自分のやりたい職業ややりたいことに合わせて、進路を選んでいるのです。では、高等学校卒業後に大学に進学すると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?


大学に行くメリット

大学に進学すると、医歯薬系以外の学部では4年間、医歯薬系の学部では6年間、大学で学ぶことになります。4年間、もしくは6年間を大学で過ごすことは、学生にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

メリット1.「大卒」という学歴が得られる

「社会に出たら学歴なんて関係ない」と言われることもありますが、就職の際に「大卒以上」などといった制限がある場合もありますし、明確にされてなくても大卒以上の人を優先して採用する企業もあります。このように、日本の社会では学歴や肩書もその人を評価する1つのポイントとなっているのです。

大学を卒業すると、「大卒」という学歴と「学士」という肩書を手に入れることができます。大学の先には、より高度な研究を行なう大学院もあります。しかし日本の場合、最も高度な学問を学べる学校といえば大学を指すことが多いので、大卒という学歴や学士という肩書は、日本の社会において申し分ないといえるでしょう。

メリット2.就職先の幅が広がる

短期大学や専門学校を卒業し、就職する場合、学んできたことに直結した職業や企業の一般職に就くケースが多いのですが、大卒の場合は学んできたことを活かせる企業に就職することもできますし、専門的に学んできたこととはまったく別の企業を選ぶこともできます。就職に関して、高等学校や専門学校ほど面倒見が良い大学は多くありませんが、さまざまな業界の企業を見て、自分で自由に進路を選ぶことができることは、非常に大きなメリットといえるでしょう。

また、医師や弁護士、教員など、一部の職業は大学卒業が必須の条件になっていますし、一般企業でも、高卒や専門卒・短大卒と大卒以上で、採用人数や雇用条件が異なっていることもあります。一般的に大卒以上の人のほうが、それ以外の人よりも収入が多い傾向があるので、大学を卒業してから就職すると、生涯賃金が上がる可能性も高くなります。

メリット3.幅広い教養を身に付け、専門的な知識を学ぶことができる

大学に進学すると、1・2年次を中心にさまざまな教養科目を受講することになります。大学は学術的な研究を行う機関ですが、専門的なことを学ぶ前に、幅広い教養を身に付けることができるのです。そして、3年時以降は、1・2年次に培われた教養をベースに、より広い視野をもって専門的な知識を学ぶことができます。

特に、医師や薬剤師、弁護士や教員といった専門的な知識が必要な職業になるには、大学で専門知識を学ぶことが必須条件です。それ以外の職業でも、大学で幅広い教養を身に付け、その職業に活かせる高度な専門知識を持っているということは、大きな強みになります。

大学生活を送ることができる

学生の本分は学業ですが、大学生は学業のほかにもできることがたくさんあります。学部によっては非常に忙しい場合もありますが、多くの学部では、高校生の頃よりも自由になる時間は多くなります。

この時間を上手に使えば、アルバイトやサークル活動、ボランティア活動など、さまざまな経験を積むことができます。高校卒業までに本当にやりたいことが見つからなかった人は、自分を見つめ直す時間に充てるのも良いでしょう。

また、夏や春の長期休みは1ヶ月半〜2ヶ月ほどあります。この期間で短期留学したり、インターンに参加したりすることもできます。長期の海外旅行に行くのも良いですね。このような体験は、就職するとなかなかできません。4年間や6年間といった長く自由な大学生活を送ることができるのは、大学生の特権なのです。

大学に行くデメリット

「大卒という学歴が手に入る」「就職の幅が広がる」といったように、大学に行くメリットはたくさんあります。では、大学に行くデメリットには何があるのでしょうか?

デメリット1.学費がかかる

高等学校でも授業料が発生しますが、高等学校等就学支援金制度によって、公立高等学校では授業料分の金額が補助されていますし、私立高等学校でも同額の補助を受けることができます。一方、大学は国公立大学でも学費がかかります。国立大学では入学金として約28万円、1年間の授業料として約54万円かかります。さらに教科書代や通学定期代、一人暮らしの費用などもかかってきます。また、私立大学の学費は国公立大学の学費よりも多くなります。

保護者の収入やや本人の成績によっては、学費の免除を受けたり、返還不要の奨学金を受給したりすることもできます。しかし、それが難しい場合は、返還義務のある奨学金や学資ローンを利用しなければならないこともあります。

デメリット2.社会に出るまで時間がかかる

4年制の大学の場合、卒業までに4年という年数を必要とします。その間に将来に必要な教養や専門知識を身に付けたり、有意義な大学生活を送ることができていたりすれば、4年間大学に通った意味がありますが、意義のある大学生活を送れなかった場合は、その4年間を無駄にしたと感じてしまうかもしれません。

また、パティシエや大工など、職人と呼ばれる職業を目指す場合や、美容師や調理師といった専門的な技術が必要な職業に就きたい場合、大学に進学すると遠回りになってしまうことがあります。


さいごに

高等学校卒業後に大学へ進学する人は増えてきましたが、必ずしも大学に進学しなければいけないというわけではありません。自分の就きたい職業ややりたいことと、大学に進学するメリット・デメリットを踏まえて、大学に進学すべきかどうか考えましょう。


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