なぜ?大学を中退した理由をランキング形式で解説【2019年調査】
本記事では、大学生が大学を中退した理由・原因をランキング形式で解説介します。中退しようか迷っている人や、なぜ大学生が中退するのか理由を知りたい方はぜひ参考にしてください。
※今回のランキングは、スクールナビに寄せられた約100件の中退体験談を編集部にて集計したものです。
このページの目次
大学を中退した理由・原因ランキング
1位.大学に通う意味が見いだせなくなった(21%)
2位.健康上の理由で(19%)
3位.ほかにやりたいことが見つかった(18%)
4位.単位が取れなかった(12%)
5位.友達・先生との人間関係が合わなかった(11%)
大学中退の体験談一覧
大学を中退した理由・原因ランキング
では早速大学を中退した理由・原因を見ていきましょう。
1位.大学に通う意味が見いだせなくなった(21%)
最も多かったのが、「大学に通う意味が見いだせなくなってしまった」という理由です。
大学へのイメージと現実にギャップがあり、大学に通う理由がわからなくなったというコメントが寄せられています。では体験談を見てみましょう。
春学期の授業を受けてみましたが、なぜか私自身の思っていたものと全然違いました。もっと広い分野のことを学べると思っていましたが、春学期の時点では全くそんなことはなく、学びたいものが学べませんでした。このままここにいて何か学ぶことはあるのかどうか、わからなくなってしまいました。現実が想像と違うことはよくありますから、それを理由に大学を辞めるという選択肢を持つことが少し怖かったです。しかしこのまま高い金を払い続けても無駄だと思い、やめようと決意しました。
入学した当初は新生活へのわくわく感と初めての一人暮らしの楽しさで充実した日々を送っていましたが、日が経つにつれて自分の学びたかったことが本当に合っているのかわからなくなりました。そして大学へ行く気力がなくなり、大学での人間関係が億劫になり、嫌々ながら行っていたのがどんどん行かなくなり、留年が決定しました。
大学に入学する前は、大学では受ける講義を自由に選べるものだと思っていました。看護学を専攻したからなのかもしれませんが、受ける講義はほぼ決まっていました。在学途中で学部を変更するわけにもいかず、そのまま通学はしていましたが、高校生の時に安易に学部を選んでしまったかなと後悔しました。看護の授業でも、自分が想像していたものと違ったのでそこでもギャップを感じました。
学校の音楽の先生やピアノの先生などを目指している人がほとんどでした。しかし私はこういった職業を目指しているわけではなかった為、毎週の器楽レッスンのための練習に身が入りませんでした。最初は自分を奮い立たせ頑張っていましたが、他の授業も含めどんどん深く専門的になるにつれ、頑張る目的・意味がわからなくなってきてしまいました。
私は大学生になり一生懸命語学を学んで海外で生活をしてみたかったのですが、やる気のない学生たちに合わせながら進めていく授業のスタイルに納得がいきませんでした。毎回の授業から得られるものが少ないと感じていたので、毎日往復4時間かけてこの大学に通う意味がだんだんわからなくなりました。どうして大学に通っているのかをよく考えたとき、語学を習得し海外で生活をする夢のためだと思いました。そしてこのまま無駄な時間を過ごすよりも、違う方法でも夢を叶えることができるのではないかと考え、大学中退を選択しました。
大学に入学したら、「〇〇についてを勉強したい!」「大学はとても楽しい場所に違いない!」などと、大学への過度な期待をし過ぎたことで、ギャップが生じ、中退に至ったケースが多いようです。
2位.健康上の理由で(19%)
二番目に多く挙げられたのが健康上の理由です。部活動をするために大学に入学したにもかかわらず、ケガをしてしまったケースに加え、「子ども」や「気持ち」が理由で中退したという事例も多くみられました。
大学に入学したあと、1年次より学費を稼ぐ為に毎日アルバイトをしており、ほぼ休みなく働いていました。そのせいで1年を修了する頃に体調を崩してしまい、そのまま翌年の半年を休学するはめになりました。その為、4年間でスムーズに卒業する事が出来なくなりました。
スポーツ推薦で東日本国際大学に入学したのに、半年ほど経った頃に怪我をしてしまい部活を続けることが難しくなってしまいました。部活をやめて大学だけは卒業することも考えましたが、スポーツ推薦だったこともあり、部活をやめてしまうと今までかかっていなかった費用も負担しなければいけないとわかりました。当時親に大学を辞めて働きたいと相談したところ反対され、卒業だけはするように説得されました。しかし私は大学を中退し働きたいと強く思いました。奨学金を申請して今後も在学することもできましたが、卒業後の奨学金返済が難しいと感じたため中退し働くことを決断しました。
車とぶつかって交通事故にあって骨折したからです。リハビリで通院をしたのですが治らなくて、日に日に練習にもついていけなくなりました。厳しい監督だったのでもういらないと言われました。勉学をする為に大学に入学した訳ではなかったので、部活出来ないなら辞めようとリハビリしながら考えていました。マネージャーの道もあったけど、私はプレーヤーで入学したのでマネージャーという選択肢はありませんでした。リハビリに1年以上かかって、医者にも現役に戻るのは厳しいと言われ、決断に時間もかかりましたが辞める事を決心しました。
子供・気持ちによる中退体験談はこちら
3位.ほかにやりたいことが見つかった(18%)
第三位は「ほかにやりたいことが見つかった」という理由です。理由は「海外の大学に行きたい」「起業をしたい」など、人によってさまざまでした。
高校時代に短期留学をしてから、自然と海外に対する憧れが強くありました。大学2年になってからはアルバイトに励み、長期休暇には海外旅行に行くという生活をしていたこともあり、もっと長い期間で海外生活をしてみたいと思うようになりました。ワーキングホリデービザを取って休学することも考えましたが、学校としてボランティアや現地学校との交換留学でないと海外渡航の為に休学はさせられないと言われてしまいました。その頃から、教育に関する勉強には興味が無くなってしまい、実習や授業を休みがちになってしまったこともあり、3年の前期で大学を中退することを決意しました。
学校外で活動をしていくうちに、国際ビジネスに興味がわいてきました。それらのことから、なぜ自分が高い学費を払って大学に通っているのかがわからなくなってしまい、自分のやりたいことと一致するマレーシアの大学に転入することを決意し、退学しました。
自身の起業願望を実現するための手段として中退を選びました。大学に在学していると、多数の方は就職活動を開始します。そういった環境では、弱い自分は周りに感化されて企業に就職しようとするかもしれない。そうなると独立できなくなります。したがって逃げ場をなくし、中退によって自身が目標に集中できる環境を作りました。こうした考えのもと、中退を決めました。
自分の入りたかった大学に入れず、滑り止めだった大学に入ることになってしまい、人生に絶望していました。大学に入ってからも、どうしてもネームバリューのない大学に落ち目を感じ、なかなか楽しむことができませんでした。そんな中、英語に興味を持ち少しでも就活で有利になるようなスキルをつけようと思い、オーストラリアに一年間のワーキングホリデーをしたのですが、とても楽しく、また現地の大学に編入した方が東洋大学という名前を自分の履歴書から消すことができて、且つ、横文字の大学名を名乗ることができると思い、中退と編入を決めました。
4位.単位が取れなかった(12%)
第四位は「単位が取れなかった」です。学業とアルバイトなど他の活動と両立ができなくなってしまったというコメントや、遅刻や寝坊グセが治らずに留年してしまったというコメントがみられました。
私は第二部に通っていたのですが、まず授業は必ず月~土の毎日2時限、講義を受ける必要がありました。そうしないと単位を落とす事になるからです。バイトだったり他の事も両立しようと思っていた自分には少し厳しかったです。
4年間通い、残り2単位を取得すれば免許状の取得、そして、卒業もできたのですが、どうしてもソルフェージュという聴音の試験が受からず、そして受かる気持ちがしなかったので、残念ながら退学することになりました。学費や旅費が年間相当かかっており、そろそろ支払いも限界になっていました。そんなとき、この先ちゃんと受かるのか自信が持てずとても不安にかられました。もしもこの学費や旅費を使っていなかったらと考えると、さらに支払うことがもったいないと感じてしまうようになりました。
元々夜型で朝に弱く、午前中の講義に遅刻、欠席してしまうことが多く、単位を落としてしまうことが多かったからです。遅刻欠席が重なるにつれて徐々に大学内での友人関係なども希薄になりました。また、その頃学外活動に一生懸命になっていたため、大学に通うことが億劫になってしまったこともあります。そして、規定単位を取ることが出来ないまま4年間が経ってしまい、親からもきちんと単位を取ることが出来ていないのに学費を出せないと言われてしまい、またアルバイトなどもしていなかったため、自分で学費を払うことも出来ず、結果として中退を選択しました。
5位.友達・先生との人間関係が合わなかった(11%)
第五位は友達や先生・教授との相性が合わず、中退に至ったという理由です。勉強するつもりで大学に入ったにもかかわらず、勉強しない学生が多いために、大学が嫌になってしまったという声も多く寄せられています。
高校から一緒の友達もおらず、入学当初から孤立気味でした。友達と固まって授業をとったりする人が多くて、私はその結果どんどん孤立していきました。夢に思っていたキャンパスライフとは程遠く、サークルも一人だと何に入っていいかわからなくなり、結局入らないでいました。そのうちにアルバイトを始めて、そちらの収入がどんどん良くなり、バイト三昧の生活をしているうちに、授業をさぼるようになってしまいました。そして、ほぼ留年確定だとわかり、もう辞めてしまおうと決意しました。引き止めてくれる友達もいませんでした。
自分は、できるだけ都会の大学に行きたいとは思う一方、自分の銀行員になるという夢をかなえるために、大学では4年間しっかりと勉強をしようと思っていました。青山学院大学は、教授のレベルも一定以上のものがありますし、生徒の中に確かに志の高い生徒もたくさんいましたが、全体として学問に対するやる気のようなものが感じられませんでした。ろくに授業に出ずに、夜も友人の家に集まって朝までゲームをしている級友たちの姿を見るにつけ、自分のしっかり勉強しようという意志が揺らいでいることに気づき、もっと志の高い集団の中で学問をしたいと思ったために中退を決めました。
私はこの大学に英語を学びにきたのですが、みんながそうではありませんでした。授業中、大半の生徒は勉強に集中することもなく、携帯電話を使うか、大きな声で授業妨害をすることしかしなかったのです。最初は我慢していたのですが、徐々に勉強に集中できなくなり大学2年生になる頃には大学の授業に行かなくなっていました。自分の気持ちと周りの方々の意識の違いでこんなにやる気が出なくなるものかと思いましたが、そこから大学に行くことはありませんでした。自分の中で「大学に行かないといけない」という気持ちはあったのですが、うるさい生徒の中で勉強するのがとても耐えきれませんでした。
入学してどんなレベルの高い友人が出来るのだろうと期待して学校へ行きましたが、入学して1~2ヶ月ぐらいは皆授業に出ていましたが、次第に授業を疎かにしてバイトばかりしている人、サークル活動に没頭し授業に出ない人が多数出てきました。挙句の果てに、バイトやサークル活動で授業に出れないからノートを見せて欲しいといった依頼も増えていきました。私自身としては、ノートを見せてあげたり、授業の内容を後で教えてあげることは自分の理解促進にも繋がる為、嫌では無かったのですが、理解が深まるだけであり、自らの考え、アイディアが洗練されていくという可能性はほぼ0であり、むしろ退化してしまうと感じ中退を決意しました。
ほかにも「経済的な事情」「通学が大変」といったケースも
大学の中退理由について、1~5位までランキング形式でご紹介しました。ほかにも「経済的な事情で学費が払えなくなった」「通学するのが大変で大学に行かなくなってしまった」などさまざまな理由が挙げられていました。
大学の中退は人生の一大イベントです。安易に決断するのではなく、社会人の先輩や親などによく相談した上で決めましょう。