日本薬科大学の評判・口コミ【薬学科編】

満足していること：研究棟がきれい

講義棟はキャンパスの中に4棟あり、廊下でつながっています。研究棟はつながっていません。しかし、とてもきれいなので満足しています。医療系大学のマンモス校といえば、古き良き時代を思わせる、古びたイメージの研究施設を思い描く方もいるのではないでしょうか？月9ドラマのガリレオのような、薄暗いごちゃごちゃとした感じが一般的と考える方が圧倒的に多いと思います。しかし、当大学の研究棟は１３階建ての立派なビルで、１フロアがかなり広く、実習フロアに至っては１フロアに２教室しか存在しません。１部屋100㎡くらいあるのではないかと思います。少し天井が低く感じるのも奥行きがあるからかもしれません。かなり開放的な教室になっています。実験するのも楽しいくらいです。

満足していること②：漢方資料室

大学の以前の学長が、葛根湯を生み出したと豪語する方でした。そのため、漢方薬への力の入れ方がすさまじかったです。漢方は国家試験でもあまり注目されていないため、345問ある国家試験の中で、1～2問しか出題されません。それでも漢方は素晴らしいと言い続ける学長が、漢方資料室を校舎内に作りました。資料室内には数百種類の漢方の、粉砕前である乾燥状態のものが、ボトルや標本の形で展示されています。許可さえもらえれば、現物をなめたり食べたりすることも可能です。漢方なので。ここまでそろっているのは、この大学かツムラの工場内だけではないかと思うほどです。大変貴重で興味を持つこと間違いなしのスポットだと思います。

不満に感じていること：留年率が高い

大学受験の際になにを基準にして大学を選んでいますか？医療系大学なら、国家試験合格率なのではないでしょうか。国家試験合格率98％と聞くと、ここに入ればほぼ100％で国家試験を通過できると期待すると思います。しかし入学してみると、進級の高い壁が待っています。実は合格率を上げるため毎年ものすごいふるいをかけてきます。わたしの学年の場合、入学時200名でしたが、２年に進級する際留年したのはおよそ30名でした。その後の留年率はここまで高くないものの、６年次の卒業生は52名、国家試験合格者は50名でした。卒業生の52名のうちストレートは8割くらいであったと思うので、実際にストレート国家試験合格者は40名ほどではないでしょうか。恐ろしい実態は入試時には到底わかりえないのです。

不満に感じていること②：授業がわかりづらい

医療系大学は、国家試験合格への進学塾のようなもの、そう思って入学したのですが、最初の授業が四則計算で驚きました。そして四則計算で満点を出したのは3割程度で、こんな大学に来てしまったのかと思うほどでした。一科目受験があった大学でしたのでしかたないのかなとは思いましたが、1年時の授業内容は悲惨でした。高校の理科の授業内容を1年かけてやっていくカリキュラムだったのです。2年に上がるとすぐに薬理学といった本格的な内容に入り、いきなり内容が専門的になり、落第者が急増しました。授業態度でテストの難易度を変える理不尽な先生も多く存在しました。

日本薬科大学のおすすめ学部：薬学部（6年制）

学部としては薬学部（6年制）、薬学部（4年制：国家試験は受けられない）、スポーツ薬学（薬学部なのに大学生駅伝出場用の学部：全寮制）の3種類があり、国家試験を受けられるのは6年制の薬学部のみですので、そこが一番いいと思われます。

日本薬科大学に通って良かった？

国家資格を取ることができたし、施設の一部はきれいだったし、先生に恵まれてパワハラじみた研究室に苦しめられることもなかったです。人選さえ誤らなければ良い大学生活を送れると思います。実際に私が所属した研究室は、束縛されることなく自習させてもらえていたので良かったです。と言いたいところですが、まともに研究をさせてもらえなかったので何とも言えません。自己責任を問われていたのかもしれません。私は卒業のみ失敗しましたが、大学生活はまずまず充実していたと思います。