奈良芸術短期大学の評判・口コミ【美術科編】

満足していること：研究のサポートが手厚い

小規模の学校なので一人一人へ向けられる教員の指導が手厚く、他の学校ではなかなか体験出来ない濃密な研究が出来ると思います。1人に当てがわれる制作スペースも大きいです。学部外の公募展への出展も非常に盛んで、教員にも公募展会員の方が何人もいます。また、上村淳先生が客員教授にいらっしゃるので、上村松園先生、上村松篁先生といった錚々たる日本の名画家達の歴史を感じながら学ぶ事が出来ます。学内で様々な鳥を飼育している事も画業に有益でした。

満足していること②：図書館の史料が充実している

美術をはじめ、芸術・哲学・歴史等に関する様々な書籍が揃っており、中には現代においてなかなか入手にしくい資料も閲覧可能です。非常に高価な書籍もある為、金銭面においてとても助かりました。研究を進める上で必ず役に立つものばかりです。図書館内の設備も良く、自習等にも最適の環境が整えられていました。司書の方も知識が豊富です。あと一般書籍や漫画、雑誌なども置かれてあります。開館時間が長いのも良いポイントです。

不満に感じていること：就職のサポートが不十分である

就職のサポートに対してはとても不親切な印象を受けました。学校の紹介で行った知人の就職先の大半はブラック企業でとても苦労していました。美術関連の就職は殆どなく就職率も悪いです。おそらく就職後の離職率もかなり高いのではないかと思われます。他の大学の知人の話と比較しても、あまり良い就職先を紹介してくれているわけではなかったようです。学校を頼る事なく個人の力で就職先を見つけるのが一番良いと思います。

不満に感じていること②：サークル数が少ない

サークルの数は非常に少なく活動もあまり活発とはいえない印象でした。私が知る限りでは3.4サークル程度しか存在しなかったのではないかと思います。学校主体の広報サークルは唯一、学外の企業や団体とのプロジェクトに参加したり、学生へのデザインの仕事斡旋など活発に活動していたようです。その他、あまり存在感はありませんでしたが軽音サークルと演劇サークルがあった記憶があります。スポーツ関連のサークルは存在しません。そもそもグラウンドを使用しての球技が何故か禁止されています。

奈良芸術短期大学のおすすめ学部：日本画コース

他コースに比べかなり学生のレベルが高かったようです。他大学から客員として来ている先生も評判は良かったように感じます。公募展への出展、入選率も非常に高く、教授陣の知識や技術もかなり高いように感じました。

奈良芸術短期大学に通って良かった？

他の私立と比較するとかなり安い学費でありながら、手厚い指導とかなり広い作業スペースを得る事ができます。学内の雰囲気もとても良く、毎日のびのびと生活できるとても良い大学だと思います。学祭などのイベントに関しても、こぢんまりとはしていますが楽しい時間を過ごす事ができた記憶があります。また学校周辺の環境も自然豊かでとても心地よいです。難点を一つ上げるとしたら、遠方から通うには交通の便が少し悪いところくらいです。