東京大学大学院の評判・口コミ【工学系研究科編】
最終更新日:2021/12/27
東京大学大学院 工学系研究科に現在通っている学生から聞いた、東京大学大学院の魅力や雰囲気、特色をご紹介します。「学内でのイベントが豪華」「教授も学生もとにかくプライドが高い」など、良い口コミや悪い評判を含めた、在籍している人ならではのリアルな実体験をお伝えしますので、東京大学大学院に対するイメージを具体的にしたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
回答者プロフィール
- 大学:東京大学大学院 工学系研究科
- 状況:現在大学に通っている
- 性別:男性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
東京大学大学院の特徴
工学部の大学院版である工学系研究科では留学生が4割を占め、大半の講義が英語で実施される点が他大学には少ない環境だと思います。卒業したければ英語で講義を理解し、英語でレポートを書き、英語でプレゼンをせよ、という環境は日本人の私にとってはスパルタな学習環境であり、毎日苦労しています。一方、確かに英語力がつき、外国人の友人がたくさんできた事は人生にとって間違いなくプラスに働いているという実感があります。放課後の自学自習に充てている時間を、自分の好きなように外国人が集まるスポーツバー、英会話塾に通って楽しく英語を身に付けるための時間に充てるという発想は、現状が悲しくなるので考えないようにしています。
志望理由
物理学が強い大学として東京大学、京都大学、名古屋大学、筑波大学が挙げられ、各大学の工学部(物理学専攻)の受験を考えました。大学入試は2月・3月なのに対して大学院の試験日程は8月や12月だったりと大学によって様々です。私の受験当時は東京大学が8月、京都大学が9月、名古屋大学が12月、筑波大学が2月に入試が実施される予定で、入試が最も早い東京大学をまず受験して合格したため、残りの大学は受けませんでした。教授の知名度や専門性のマッチングで多少の優劣は付きますが、世間一般から物理学の名門校と言われる大学であればどこに入学しても良いと思っていました。東京大学から合格通知が来て以降、とりあえず予定通り全部受験して選択肢を増やそうという気力は私には残っておらず、「合格してよかった...受験勉強から解放された」と一瞬で入試の勉強をやめてしまいました。
大学で勉強していること
大学院では物理学の中でも特に航空宇宙学と原子力工学を中心に勉強しています。素粒子学はお金にならないし、世界中の研究者が趣味で研究しているような分野なのであまり興味がなく、最先端の物理学は航空宇宙学と原子力工学に集約されていると思っています。物理学以外では統計学と外国語(英語と中国語)を中心にカリキュラムを組んでいます。また、東京大学の大学院は7割程度の講義が英語で実施されているので、英語の授業以外でも英語を勉強(各分野の専門用語)する必要があり、とても苦労しています。また、日本語で受講しても難しい大学物理の講義内容を英語で受けさせられるので、講義の理解度は8割程度低くなり、自学自習の時間が恐ろしく長いです。
満足していること:学内でのイベントが豪華
東京大学の本郷キャンパスは、さすが日本の最高学府と思うほどに毎日様々なイベント・講演会が行われており、講演会案内のポスターを見るたびいつもびっくりします。「今日は第二講堂で孫正義の講演会か」「明日安藤忠雄が来るらしいよ」「来週安田講堂で安倍元総理が登壇するらしいよ」という日常会話をするとは入学前には想像もしませんでした。外部から受験した私にとっても今でも非日常です。また、東大生というだけで企業がお金を払ってでも会社説明をさせて欲しい、うちの商品を使って欲しいと正門前でチラシを配っていたり、大学周辺に無料カフェを開いて学生の囲い込みをしている点でも、本当に特別扱いされているんだなと思わされます。
不満に感じていること:教授も学生もとにかくプライドが高い
学生はプライドの高い子もいれば謙虚な子もいるので一概には言えませんが、教授陣についてはほぼ全員がプライドの塊のような学者だと感じます。ほぼ皆さんが学者であって教育者ではないので、授業は30年前から変わらない内容、資料、提出物であり、授業と言えど教授から学生への一方通行で、基本的には学生は置き去りです。余程予習をし尽くしていなければ講義にはついていけないかと思います。それでも試験で成績を取らねばならないので、「シケタイ」という脈々と受け継がれている試験対策過去問集等が必須となっております。学問を極めているのか、東大を極めているのか、時々分からなくなります。
東京大学大学院のおすすめ学部:法学部
大学内にも序列があり、法学部・法学系研究科こそが東京大学と言っても良いくらい、優秀で誇りを持った人達が集まっています。きっと法学部内でも激しい競争が行われているのでしょうが、熱量のある学生に囲まれて必死に努力しなければいけない環境に身を置く事で、必ず将来のためになるかと思います。社会に出たら、東大生として全学部同じとして括ってもらえますが、東大生の中では法学部が王者で、他の学部は虐げられます(医学部除く)。自分の好きな学部に入る事が最も良い選択ですが、もし勉強したい事がない人は無心で法学部への進学を目指すことも良いことだと思います。
東京大学大学院に通って良かった?
東京大学の学生というだけで得する事は多いと思います。自ら東大生を主張しなくとも、キャンパスには東大生向けの広告やイベントのチラシが無数にあり、他の大学と比べるとアルバイトの時給は数段高く、企業イベントに参加するだけで商品券や試供品という名目で商品がもらえます。上手に活用すれば、社会人よりも豊かに生活ができる気がします。キャンパス内では常に社会人からチヤホヤされる環境ですが、「キャンパスを出たらただのヒト」という事を忘れずに謙虚でいたいです。
ほかの学生による投稿口コミ(東京大学 大学院)
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回答者プロフィール
- 大学:東京大学 大学院 環境学研究系
- 状況:大学卒業後、2年以内
- 性別:男性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
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満足している点
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不満に感じている点
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東京大学大学院(工学系研究科)専用掲示板
東京大学大学院 工学系研究科の基本情報
- 名称:東京大学大学院 工学系研究科
- アクセス:本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線)徒歩10分/本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線)徒歩10分/根津駅(地下鉄千代田線)徒歩5分〜10分/東大前駅(地下鉄南北線)徒歩10分
- 所在地:〒113-0032 東京都文京区弥生1丁目1−1
- 公式HP:https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/
目次
東京大学大学院の特徴志望理由
大学で勉強していること
満足していること:学内でのイベントが豪華
不満に感じていること:教授も学生もとにかくプライドが高い
東京大学大学院のおすすめ学部:法学部
東京大学大学院に通って良かった?
東京大学大学院(工学系研究科)専用掲示板
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名無しさん
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