岩手医科大学の評判・口コミ【医学部編】
最終更新日:2023/05/18
岩手医科大学 医学部の卒業生から聞いた、岩手医科大学の魅力や雰囲気、特色をご紹介します。「設備」「教育の質」など、良い口コミや悪い評判を含めた、在籍している人ならではのリアルな実体験をお伝えしますので、岩手医科大学に対するイメージを具体的にしたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
回答者プロフィール
- 大学:岩手医科大学 医学部
- 状況:その他
- 性別:男性
- 総合評価:★★☆☆☆(不満)
志望理由
医師になって怪我や病気で苦しんでいる人の力になりたいと思い、医学部への入学を希望していました。地元にある医学部は私立大学しかなく年間500万円を超える学費でしたが、奨学金制度を利用できる推薦入試があることを知りました。卒業後、決まった期間を圏内の公的病院で働くことで奨学金の返還が免除されるという制度(通称:地域枠)でした。県外の国公立大学も考えていましたが、高校の先生から勧められて推薦入試で受験したところ、合格してしまい、他の大学は受験できないまま入学しました。
大学で勉強していること
1年生の前期は数学・物理・生物・化学・語学など高校の延長線のような科目でした。1年生の後期から細胞生物学という人体の基礎となる学問を学びました。2年生から骨学とマクロ解剖学、組織学、生化学、生理学、統計学、微生物学、感染症学、病理学、法医学など医学部らしい科目が入って来ました。講義の他にも顕微鏡を覗いてスケッチをしたり人体を解剖したりなど、医学部ならではの実習もありました。3年生の後期からは臨床医学と呼ばれる、外科や内科などいわゆる病院の「科」毎に分かれた科目を勉強しました。4年生の終わりには全国共通のCBTという試験がありました。5年生からは病院実習があり、外来・病棟・手術室などで実際の患者さんや医療従事者から様々なことを学びました。6年生は卒業試験・国家試験の勉強が大きなウエイトを占めていました。
満足していること:設備
付属病院の移転に伴い、完成したばかりのキャンパスで大学生活をスタートできたのは気持ちがよかったです。講義室や研究室・通路が広いので窮屈な感じがありませんでした。広いグラウンドや体育館、部室棟など設備には申し分ありませんでした。医学部の1年生は全員が敷地内の寮に住む決まりになっているので通学に関してはとても楽でした。朝食と夕食は寮の食事もあるので生活には困りませんでした。部屋は個室で机とベッド、冷蔵庫と収納スペースがあるシンプルな作りでしたが、12人毎のユニットと呼ばれる共有スペースは広々としていて大きなテーブルがありました。トイレやシャワー室を含む寮の掃除は業者の方がやって下さっていて、勉学以外のことは考える必要のない環境だったと言えるかもしれません。寮は最初の1年だけです。
不満に感じていること:教育の質
ただでさえ患者対応等で忙しいなか、学生の面倒までみてくださる先生方に何かを申し上げるということはなかなか出来ないのですが、教育の質がもっと良くなることを願います。大学は義務教育と違って自ら学びにいくという側面が強いとは思いますが、それでも先生との関わりや学修環境から受ける影響は少なくありません。マンパワーの不足は医師の絶対数が不足していることや地域偏在から来るものかもしれませんが、決して安くはない学費に見合う教育がなされているのかは疑問です。新幹線から見えるようにするために建てたという噂のある塔、公道の上に跨る無駄に移動距離が長くなってしまう渡り廊下に数億円もの消費をするくらいなら、教育に投資するべきではないかと思いました。
岩手医科大学のおすすめ学部:薬学部
進級が学年生ではなく単位制のため、留年した場合は不十分な科目を中心に勉強できる環境が医学部との大きな違いだと思いました。医学部よりも進級が厳しく留年が多いイメージですが、国家試験の成績は他大学と比較して悪くないようです。入学時の偏差値はあまり高いとは言えませんが、人を伸ばす教育がなされているように思います。教授陣が必然的に他大学出身ということも影響していそうです。医歯薬合同セミナーというチーム医療を意識した実習が1年生と6年生の時にありましたが、6年間の教育でこんなにも差が付くということに驚きました。進路が多様で一般社会との接触がある薬学部の方が、人としての常識が身につくのかもしれません。
岩手医科大学に通って良かった?
自分の場合は身体を壊してしまい、リタイアせざるを得なかった特殊ケースなので参考にはならないかもしれませんが……。私の身体を傷つけた外科医「手術との因果関係は認められない」、相談しに行った法学の教授「訴訟を起こしたところで勝てない。君の立場上、そんなことをしたら人生終わりということになるだろうね」、医学部長「留年したら+年間500万円、休学するなら年間300万円、大学を辞めたら奨学金3000万円の返還義務が生じることになるよ」、付属病院長「講義室の黒板の前に簡易ベッドを置くからそこに横たわって授業を受けなさい」耐えがたい症状を堪えるため、歯を食いしばる日々でしたが、残念ながら卒業することは出来ませんでした。医師という厳しい職業を全うするためには厳しい教育が必要なのかもしれませんが、もう少し人的資源を大切にした方が地方の医師不足は緩和されるのではないかと思います。
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岩手医科大学 医学部の基本情報
- 名称:岩手医科大学 医学部
- アクセス:JR「矢幅」駅より徒歩 15分
- 所在地:矢巾キャンパス : 岩手県紫波郡矢巾町医大通1-1-1
- 公式HP:https://www.iwate-med.ac.jp/education/gakubu_in/med/
目次
志望理由大学で勉強していること
満足していること:設備
不満に感じていること:教育の質
岩手医科大学のおすすめ学部:薬学部
岩手医科大学に通って良かった?
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