東京都市大学の評判・口コミ【工学部編】

志望理由

元々機械系に進学したいと思っており、金沢大学、静岡大学を志望していました。センター試験の成績が芳しくなく、担任の先生から「機械系から4工大を受けておいた方がいい」とアドバイスを頂き、センター利用で東京都市大学工学部機械工学科を受験しました。結局、国立大は不合格となり、唯一合格していた東京都市大学に進学することにしました。

大学で勉強していること

一般的な他の大学の機械系と同様のカリキュラムでした。特色としては、日本の機械設計製図法を確立した教授が昔いらっしゃった経緯から、設計製図は在学中ずっと手書きで行うことでした。CADは研究室で学ぶべきで、技術者は手書きで基礎を身につけるべきだという方針です。4力学の授業が厳しく、課題の量や授業のレベルが大学の偏差値の割にはとても高かったです。

満足していること：研究室の研究、設備のレベルが高い

機械工学科に限らず、どの学科にも権威と呼ばれる教員が多数います。機械工学科では内燃工学の先生が著名な方でした。私は別の研究室でしたが、共同研究が活発に行われるところで、大学院生になると国際学会に必ず一度は参加することを求められていました。基本的にどの研究室も学会発表、論文投稿、共同研究が多く、最近日本の全大学の中でも科研費や企業からの受託研究件数はトップ20に入るようです。研究室の横の繋がりも深く、研究で分野違いの分からないことがある時は、よく他研究室にアドバイスを貰いに行っていました。

不満に感じていること：キャンパスの立地

世田谷区の高級住宅街にありますが駅から遠く、途中長い坂を歩いていく必要があります。大学の近くに住むと周りにはコンビニと小さいスーパーしかないため、買い出しに苦労します。自由が丘や二子玉川が近隣にあるのはアピールポイントですが、肝心の大学周辺は住宅地なので学生にとっては普段の生活は少し窮屈になります。研究は徹夜で行うことも多いため、近隣の住民の方々に迷惑になっていないかといつも気にしていました。今は分かりませんが、昼休みになると近隣のマダムたちが学食やカフェを利用していることが多く、学生が席を使えないことも多々ありました。

東京都市大学のおすすめ学部：工学部

武蔵工業大学時代からの歴史が色濃く残っており、教育レベル、研究室の質は他学部よりも一段上な気がしています。入学難易度は高くないですが、入学後の講義、課題、実験漬けの日々で、否が応でも学力は上がっていきます。

東京都市大学に通って良かった？

滑り止めで受験していた大学なので就職先等はあまり期待していなかったですが、皆が知る大企業は基本的に推薦がありますし、武蔵工業大学の名残なのか、各企業のOBがリクルータとして就職活動を支えてくれます。私もリクルータの支援で、日本では最大手の医療機器会社に入社しました。また、教育や研究が厳しいこともあり、入社後の業務にも臆することなく仕事を進められています。