東北大学の評判・口コミ【農学部編】

満足していること：進路・就職

東北大学について、進路・就職に満足する理由は次の二つです。まず第一に、日本、世界でトップレベルの研究室があるため、大学院への進学に意味を見出し、その中で成長する事ができました。東北大は創設より、実学を重んじる風土があり、そのため研究に力をいれ、学術的あるいは社会的価値のある成果を求める気質があります。そのため、高い競争力を有する研究室が多くあり、大学卒業後に進学し、研究を続けようと考えた私にとって満足できる大学でした。次に、就職に関しても、既述の実学を重んじる風習や真面目で実直なイメージもあり、就職活動中の大学のイメージは良かったと感じました。

満足していること②：キャンパスの立地

キャンパスの立地に満足する理由は、仙台がとても住みやすく、良い街であるためです。仙台は緑も多く、夏は涼しい上に、東北ではあるものの降雪量は少なめで、一年を通して過ごしやすい街です。特に、私が通っていたキャンパスは街中にあり、周囲には飲食店や繁華街などがあり、とても便利でした。また、山の上にあるキャンパスは移動が大変だと言われていましたが、数年前から地下鉄が稼働し、交通の便もよくなりました。

不満に感じていること：大学執行部

東北大学の執行部は、大学のランクキング、順位を上げることに夢中になっている傾向があります。いわゆる指定国立大学への選定や研究費用、補助金の獲得などに向け、大学の国際化や投稿論文本数の増加等を推し進めています。全てが悪いわけではなのですが、特に国際化の点で不満があります。現在、積極的に学部の留学生を募集し受け入れていますが、正直留学生の指導にかかる教員の負担と、大学や研究室へのリターンが見合っていません。具体的に言うと、学部の留学生はいくら教育して指導しても、卒業と同時に欧米の大学院に入学する事が多いです。そのため、大学の研究室で研究し、成果を出して、大学に貢献する事はあまりないのです。国際化を進めるのは良いのですが、現場の教員や学生の意見を取り入れ、WINWINの政策が必要でしょう。

不満に感じていること②：授業

授業に関しては良い授業も悪い授業も当然ありましたが、私が不満に思った事は、授業そのものの評価が不透明であることです。全くやる気のない教授の授業が長年継続していたり、一方で素晴らしい内容の授業が必修でないなど、授業の内容を正確に把握し、学生にとって有用なものか判断するシステムが必要だと感じていました。特に、参考書の例題をそのままテストにするような手抜き講義において、女子の成績のみが良いものもありました。このような実態は不満でした。

東北大学のおすすめ学部：工学部

何よりも就活が楽です。製造業の各方面にパイプがあり、推薦ですぐに就職先が決まる人がほとんどです。研究内容も国内トップクラスであり、日本のものづくりを支える学部の一つと考えます。ただ、ほとんど女子がおらず、男子校みたいなどと揶揄されることもあります。しかし、私はそれもまた楽しそうでいいなと感じました。

東北大学に通って良かった？

東北大はすごく頭のいい人が一握り、普通の人だが努力できる人が大半だと思います。すなわち、誰でもがんばれば入れる大学です。その割に、東北ではトップの大学で、地元の人や周囲の他大学からも一目置かれています。また、人によるとは思いますが、就職活動や進学で困ることもそうないでしょう。また、ただ楽なだけではなく、研究室では厳しく指導され、就職活動などでは自分の頑張りに自信を持つこともできました。入学の容易さと入学後に成長できる点を見ても、非常にコストパフォーマンスが良く、安牌な大学でしょう。私は、そこそこで頑張らずに生きたい人間なのでとても合っていたと感じます。