山口県立大学の評判・口コミ【看護栄養学部編】

満足していること：キャンパスの建物が近代的

現在、道路の南側から北側にキャンパス全体を移設する計画が進行中です。私が入学した年には教養系の基礎科目を主に学ぶ2号館が新しく出来ました。ガラス張りで見た目も近代的だし、内装も黄色い椅子のデザインなどがとても素敵です。上階にはラーニングコモンズを呼ばれる、自習をしたりディスカッションをしたり自由に使える空間があって、最近の新進気鋭な会社のオフィスみたいにフリーなところです。そこでよくグループ学習をしたり、海外とテレビ電話で話している人たちがいたりします。

満足していること②：図書館の蔵書が豊富

私は看護学科に通っていますが、看護棟には看護や栄養など医療にかかわる専門書がたくさんそろっている図書館があります。実習棟は別にありますが、図書館のある棟とは渡り廊下でつながっているので、着替えることなくすぐに調べ物をすることができます。臓器や年齢などの分野別にたくさんの蔵書があり、そのほかにも養護教諭を目指す人のために教育系の本があったり、保健師を目指す人のために保健衛生の本があったりとラインナップも豊富で、便利に使っています。

不満に感じていること：キャンパス周辺が田舎

はっきり言って、ものすごく田舎です。大学のキャンパスは広いのでそういうところも多いのかもしれませんが、スーパーでさえ自転車で15分、コンビニやジョイフル以外には何もなく、アルバイトすら大学近辺ではできません。あとは、まだ工事中なので仕方がないのですが、南と北のキャンパスは道路の下でつながっており、もう一方のキャンパスで授業があれば、わざわざ地下通路を通って移動しなくてはならず、時間がかかりすぎます。また、傾斜のあるところに建てられているので階段がきつく、階段の途中に建物の入り口がそれぞれある感じです。これが毎日はほんとうに億劫です。

不満に感じていること②：学生が少ない

大学としては小規模で、1000人ちょっとくらいしかいません。少数教育は注目されていますが、私にとっては足かせみたいなものです。ひとりひとりに担任のようなものがつき、スケジュールもすべて把握されますし、バイトや空きコマ、プライベートに至るまで面談でかなり深く訊かれました。友だちの数を尋ねられたときには思わず「小学校かよ（偏見ではなく、そういう経験が実際にあったので）」と心の中で叫びました。なんだか始終監視されているようで、大学の自由さみたいなものは少なくとも私にはまったく感じられませんでした。

山口県立大学のおすすめ学部：国際文化学部

文学部と国際系学部が合体したような学部で、あまり詳しくは知りませんが、教養科目がより幅広く学べるところはいいなあと思います。看護学科や栄養学科は1年生でほぼすべての必須教養科目の単位を取らなければならず、2年生以降はほとんど専門科目の授業だけになります。専門ですからもちろん同じ方向性の授業ばかりで、だんだんと飽きてもくるし、実習や演習はものすごくきついし、そういうとき教養科目は楽しかったなあと思い出します。

山口県立大学に通って良かった？

しっかりサポートしてくれるという意味ではいいと捉えることもできるかもしれませんが、がんじがらめにされて自由を奪われている感じがします。また周辺には何もなく、サークル活動も特に活発なわけでもなし、海外留学へのプログラムも少ない印象で、これといって特徴がなく、充実感を得ることができませんでした。学科内での結束はかなり強く、しかし私はそこにいることができないような浮いた疎外感をいつも感じていました。資格のために入ったとはいえ、もっと自由で創造性のある大学がよかったと思いました。