東京音楽大学の評判・口コミ【音楽学部編】

東京音楽大学の特徴

音楽家のプロを目指す方の養成大学です。研究というよりかは、修行のために、一流の演奏家をお招きし、自己研鑽とクラシック音楽の専門性を高めるための大学になります。それぞれの楽器の専攻から、楽理、作曲、最近ではポップス作品の作曲の学習など、音楽に関わることに対して、特化した大学になっています。大学院も設置されており、専門性を高めたい人は非常によい大学と言えると思います。また、国立では東京芸術大学が有名で、私立でしたら、桐朋と並んで有名な大学になります。

満足していること：授業

週に１回専攻している楽器などの先生から、授業という形で、自身のスキルについてアドバイスをいただけます。そこに向かって日々学生は自己研鑽を行い、テクニックを習得していきます。ある程度、大学の入試の時に、実技レベルがある人間でなければ、入学することができないため、その後の表現力やさらなる技術へのアドバイスをしていただけます。また、音楽大学の学生が日々不安に思っている「就職先」についての相談も受けてくださり、マンツーマンで関係を築けます。

満足していること②：キャンパスの立地

現在は、池袋と雑司が谷の中間にある所にキャンパスがあり、近年では中目黒、代官山の辺りにキャンパスが建設される予定です。池袋キャンパスは立地が良いため、遊ぶことや、演奏会を聞きに行ったり、バイトをしたり、演奏のお仕事をいただいて、弾きに行って大学に戻るなど、とても環境がよいと感じております。また、西口には日本有数のホールである東京芸術劇場があり、東京音大では、年に数回ここのホールで演奏する機会をいただけております。

不満に感じていること：進路・就職

進路については最悪です。音楽大学ということもあり、希望を膨らませて音楽大学に入学したものの、就職先について、オーケストラに入団できるのはごく僅か。結局、首席で卒業した学生でも「フリーランス」で活動することになり、好きなことをして生きられるものの、非常に生活に困難をきたします。また、その点について、教授と相談もできますが、教授はただ雇われている人間ですので、そこまで肩入れして、どこか身分のあるオーケストラや音楽団体に入れよう、フリーランスで活動するにはどのようにすればよいのかなど、特に相談に乗ってくださりません。そのため、毎年芸大を含む生徒の１%だけに手厚いフォローをしていくことになるのです。

不満に感じていること②：留学制度

留学制度に関しても、他の音楽院とタイアップしていたりするものの、大学側が負担をすることなど全くなく、全部自費での留学になります。音楽院を出たからなんだということはありますが、やはり、取り扱っている研究が西洋の楽器であるため、海外で研鑽を積みたい人が多くいます。その中で、オーディションなどに合格したとしても、お金がとてもかかります。私もこのお金がなくて断念いたしました。そのため、お金持ちと1%の学生が優遇されますが、その他の学生は上納金を納めるだけの人間になります。

東京音楽大学のおすすめ学部：指揮科、作曲科

指揮科となれば、非常に多くの音楽演奏家と関わることができるし、音楽団体を作ろうという方にも人脈を生かして作成しやすい。また、作曲科はゲーム制作や、カラオケ音源などの制作会社等の企業へ音楽提供者として就職することができる。しかしながら、ただの楽器奏者は特に何も役に立たない。そのため、指揮や、作曲の人ならおすすめするが、その他は学校の先生になる他ないと考えている。

東京音楽大学に通って良かった？

レッスン室と呼ばれる生徒が日々練習しなければならない環境が音楽大学なのに、学生数のキャパを超えている。そのため、大切な本番前に練習ができなかったりすることは通っている意義を感じさせない。また、音楽大学を出たからといって、仕事につながるのかということは特にない。それであれば、一般大学を出て、趣味としてオーケストラや音楽活動に取り組めばいいだけであって、そういった機会はコンクールに出ることも、他大学の学生だってできる。そのため、この大学に限らず、音楽大学に通う必要性を感じない。