愛知県立芸術大学の評判・口コミ【美術学部編】

志望理由

勉強がある程度できたので、地元のそれなりの大学に学部などもよく調べずに入るつもりでした。周りの「いい大学に入ればいい、やりたいことは大学で見つかる、いい大学に入れば食いぶちにも困らない」という発言の多さからでした。高校三年生の春に周りの言葉に疑問を抱き、それは私がやらなくてもいいこと、やるべきことではない、と強く感じるようになりました。より自分の得意分野の個体値を活かせることは何か、人よりも貢献できることは何か、好きなことは何か、これらを総合して美術学部を選び、その中で絵も立体表現も能力を活かせる為彫刻専攻を選び、オールマイティに動くことを視野に入れてそこに決めました。

大学で勉強していること

学部1～2年生の間は基本的に古典技法、大学らしいアカデミックな内容です。粘土塑像から始まり、石膏どり、金属加工、木彫、石彫樹脂成形、テラコッタ、漆などをたっぷり時間を設けて学びます。3年生からはゼミを取るようになり、よりアートとは何かという考えに寄り添って自主制作の時間が多くなります。3年生はかなり大切な時間で、いかに教授と連携を取るか、自分自身がアートに対してどう向き合うかということをより掘り下げていくべき年です。そこに対して教授陣はかなり真摯に対応してくださいます。学部4年は卒業制作が主になります。

満足していること：教授陣が有名では無いが実力者が多い

教授は一言でまとめられる人たちではなく、研究者もいればアーティストとして活動している方、以前は大きな美術館に勤めていた方など様々で、超有名アーティストとのコネクションが密であるため貴重なノウハウを知っていたりなど、知識も経験も多い方ばかりです。自分のやりたいことさえ固まっていれば、それに合う教授は必ず見つかると思います。そして教授陣も皆さん悩みや課題に真摯に対応してくださるので、非常に学びやすい環境が出来上がっています。

不満に感じていること：校舎がボロくて寒い

有名な建築家が建てた建造物なので美しく文化的でとても気に入ってはいるのですが、いかんせん夏は暑く冬は極寒です。アトリエで制作をしていると、どこからともなく鳥や猫が侵入してきて餌をねだることも多々あります。とても可愛いので許してあげたいのですが切羽詰まっているときは本当に勘弁してくれと思うことが多いです。あとテンやハクビシンもよく出ます。あれは可愛いです。動物嫌いな方にはデメリットかもしれませんが。あとは学務課に関しては本当にゴミです。

愛知県立芸術大学のおすすめ学部：美術学部

正直音楽学部は定員割れしている専攻もあるしそもそも座学も黙って受けられないような連中がいる場所なのでお勧めできません。コツコツ練習できる人間は伸びるようですが、音楽に真摯な人間が多いとは思えません。美術学部は上記のこともそうですし、みんな美術が大好きです。更に入学時にかなり人数が絞られるので縦横の人間関係が非常に築きやすく、切磋琢磨する相手を本当に近くに感じてとても良いです。アトリエも、学年が上になるにつれ広くなり開放的です。

愛知県立芸術大学に通って良かった？

やはり今の自分を作っているのが大学で学んだことが多く関係しているからです。「美術」「アート」の違いなんて、日本語と英語ぐらいのもんだろうと思っていた未熟な自分から急成長できたと強く感じています。自分が好きなことも興味があることも、これから進みたいと思う未来もこの大学と関わったことにより全て培われました。それは私が大学をフルに活用したからだし、それに対して大学も応えてくれるような授業や教授がいるからです。本当に感謝しています。今や大学院に進みました。