兵庫県立大学の評判・口コミ【環境人間学部編】

志望理由

試験で確実に志望校を決めたいと思い、二次試験が簡単な本大学の本学部を選びました。また、大学院に進まなくてもある程度の就職ができると考えました。私は建築意匠の勉強をしたかったので、構造系が主体な工学部よりもこちらの学部が合っていたように思います。文理融合という学部柄、建築だけでなく心理学、人類文化学、福祉学や気象学などの多岐にわたる学問を学ぶことができ、多様な視点から専攻分野を捉え直す機会があります。一方、他大学と違って専門的な学びは2年から始まるので専門性は劣ります。よって、他大学卒業者と専門性で戦うためには講義外での努力が必要となります。スペシャリストよりもゼネラリストが生まれる印象です。

大学で勉強していること

建築の専門教養科目では1学期に2～3つの設計課題に取り組む製図演習と、様々な造形デザイン手法を実践する科目が自らのデザインする科目です。その他、建築史、住環境学、ユニバーサルデザイン、都市計画、建築計画や構造力学などを講義形式で学んでいきます。以上のような専門教養科目は建築士の国家資格受験資格を得るために必要になります。一方、建築以外の学問分野の講義でも単位を取ることが可能なので、社会福祉学、教育学、気象学、健康心理学、防災心理学などを勉強していました。

満足していること：色々な学問分野が体験できる

私は建築だけではなく、文学、情報学、日本史などの色々なものに興味を持っていました。専門性はあまり高くないかもしれませんが、それらの学問について入門的な知識を講義時間という短時間で分かりやすく教えてもらえるということがありがたいです。学生がわかりやすいようにレジュメにまとめたり、アクティブラーニングを取り入れ、教授方は研究に重きをおいて講義は適当という訳ではなく、ある程度教育を大切にされているように感じます。また、特殊な学部柄を生かすためにあまり興味がなかった分野にも触れてみると、想像以上に面白い学問分野だったと気づくことがあります。そのような発見は工学部や教育学部などの入学時からある程度決まった学問のみを勉強する学部では得づらい経験だと思います。

不満に感じていること：施設や設備があまり充実していない

本大学は学部ごとにキャンパスが異なっており、単科大学の集合のような大学です。したがって総合大学よりも一つ一つのキャンパスの質は劣ってしまいます。環境人間学部は全体的に設備が古く、プロジェクターが上手く作動しなかったり、主な学生への連絡手段が掲示板だったり、PC室のコピー機がよく紙詰まりを起こしたりします。少しずづ改善されてきてはいますが、私立学校を経験した方からすると差に歴然としてしまうと思います。また、学術情報館が19時と早い時間帯に閉館することや、PC室が申請なしは20時まで（申請で22時）しか使えなかったりすることが不満です。これは単科キャンパスであることと、自宅からの通学者率が高いことが影響していると思います。

兵庫県立大学のおすすめ学部：環境人間学部

他の学部の実情をあまり知らないので根拠が弱いと思いますが、大学とそれ以外のバイトや趣味等の私生活のバランスは一番取りやすいと思います。広く勉強したい人や深く勉強する人にお勧めできることを述べてきましたが、基本的には緩い学部です。あまり勉強はしたくないけど大学卒の学歴は欲しいという人にもお勧めです。

兵庫県立大学に通って良かった？

様々な学問分野に興味を持っていて、とりあえず全部かじってみたい！と考えていた自分にはとても合う学部だったと思います。専門的な知識をさらっと学べるだけでなく、さらに学びたかったら自ら積極的に質問していけば応えてくれる先生方が多いと思います。そういう意味で私立大学等よりは教授と学生の距離は近いと思います。また、他大学と比べて学生団体の活動が活発という特色もあります。地域の方と協力して地域の中で活動する団体が多く、地域と交流する機会が多いと思います。学生がカフェを営めるように町家を貸してくれたり、地域のイベントで学生の表現の場を与えてくれたりと、地域の方の支援に恵まれているところも本学部の魅力といえるでしょう。そんな環境で他大学とは違う経験を積むことができるのは間違いありません。