東北学院大学の評判・口コミ【経済学部編】

東北学院大学の特徴

東日本大震災関連の研究や被災者支援などの活動が盛んに行われています。震災後、沿岸地域に近い多賀城市のキャンパスが避難所として開放され、多くの被災者が避難をしました。それから２週間後に学内にボランティアステーションが設立され、被災地の家屋の泥かき作業や避難所訪問など教員と学生が様々な活動を行ってきました。ボランティア活動はもちろんのこと、その他学内で震災関連勉強会の開催・ゼミでの沿岸部の調査など、様々な組織との交わりを大切にしつつ少しずつ形を変えながら現在も各方面で活動をしています。

満足していること：ゼミ・研究室

時間をかけて自分たちの興味のある分野について学べる点に満足しています。ゼミの授業は基本的に座学で行われますが大人数の授業と比べてとても柔軟なので、分からない点はすぐに担当教授に聞くことができ、議論が必要だと思った事は授業中でも自ら提案することが可能です。また、ゼミによっては学外で活動することも多いです。希望すれば休日に教授主体で行われているボランティア活動や調査に同行することができ、さらに多くの経験を積むことができます。大学生だからこそ感じられる学びもたくさんあるので、あまり興味がある分野が無かったとしてもゼミを受講することをお勧めします。

満足していること②：キリスト教礼拝

東北学院大学はキリスト教大学なので、毎朝礼拝堂で礼拝の時間があります。キリスト教学という授業の単位に関係するので必ず出席しなければなりません。私は元々宗教には全く興味がありませんでしたが、何度も通っていると牧師が聖書を読みその内容についてお話をするという時間がとても心地よく、自分自身の行動や考え方を見直す良い機会になっていきました。また、毎日パイプオルガン奏者の生演奏を聴くことができるので、とても贅沢な時間を過ごしていると感じることができます。

不満に感じていること：授業

どの講義もおもしろく授業内容は満足していますが、講義を受ける学生に不満を感じています。受講人数が多いほど純粋に学びたい学生よりも単位取得目的で授業に参加する学生がとても多いように感じます。そのせいか床に座ってDVDを観る学生がいたり、教室の騒がしさに耐えられず先生が怒鳴ることや呆れて早めに授業を切り上げてしまうこともしばしばあります。全体的に学生の授業態度が良くないので大学側も真面目な受講者のために何か対策を練ってほしいです。

不満に感じていること②：キャンパスの立地

教養学部があるキャンパスは、白を基調としたとても清潔感のある大きなキャンパスですが、市外から電車通学する学生にとってはあまり立地が良いとは言えないと思います。キャンパスから最寄駅まではバスで通うことができ本数もたくさんありますが、朝や夕方の時間帯はとても混雑するので、多くの学生は30～40分かけて歩いて通っています。さらに高台に建ててあるため、体力を削って歩いてきてあと少しという所で最後に急な坂道が待ち受けています。

東北学院大学のおすすめ学部：経済学部 共生社会経済学科

他の大学にはなかなか見られないユニークな授業を行っている学科です。毎週先生が入れ替わる講義があったり、児童館や福祉施設など分野を選択して学外にボランティア活動に行く授業もあります。震災後はゼミや希望者で沿岸地域の調査に同行することができます。

東北学院大学に通って良かった？

ゼミ・サークル・アルバイトといった一般的な大学生が経験する事は全力で楽しむことができましたし、キリスト教大学ならではの礼拝の良さを知り、この大学に通ったことで物事の考え方の幅が少し広がりました。しかしそれよりも震災を経験した大学としてボランティア活動に参加したりセミナーやシンポジウムで学んだりして、震災の悲惨さや何もできない自分の無力さを感じ沢山の経験や考えが生まれたことがこれからの自分を創り上げていくのではないかと思っています。楽しいことや辛くもどかしい気持ちも含めて、この大学を選んでよかったと思っています。