尾道市立大学の評判・口コミ【経済情報学部編】

満足していること：部活動

学生の人数が少なかったこともあり、どの部活も和気あいあいとした雰囲気が強かったです。中高の部活のハードな練習が重く感じていた私にとっては非常に良かったです。また、経験者と初心者が混ざった部活も多かったために、初心者の気持ちを考えたり教え方を工夫したりする良い機会になりました。山奥の学校のため施設は恵まれているとは言えませんでしたが、地形を活かして坂道を練習に使うなど、日々のトレーニングも色々と考える力がついたと思います。

満足していること②：授業の選び方

大学のメインの学部は経済情報学部という少し珍しい学部となっています。これは2年時までに経済、経営、情報についてそれぞれ基礎知識を学び、3年時以降に自分の興味のある分野をより深めていく形になります。私は大学に進学する際に自分の学びたいことが特に定まっておらず、何となくの気持ちで大学生になっていたので、そうした私には三分野をそれぞれ学べたのは良かったと思います。私は三年時に経営を選択しましたが、それぞれの分野に主となる先生がおり、授業も満足できるものでした。

不満に感じていること：キャンパスの周りに何もない

大学は尾道市の山奥にあります。まず尾道市という都市は観光するにはレトロな雰囲気が魅力に映りますが、レジャー施設が本当に少ないため、遊びたい年代の大学生には物足りなく感じるかと思います。遊びにいく時は隣の福山市に出かけることが多いのですが、電車賃が往復で1000円ほどするのでお金のない大学生には痛手だと思います。また大学自体が山奥にあるために車、バイク、又はバスでの通学が主体となります。バスは本数が多いとはいえないので、移動手段を自分で持っているかどうかは大きな違いになります。

不満に感じていること②：就活の体制が整っていない

大学の所在地ゆえに仕方ないところもありますが、大学の開催する就職説明会に来る会社数は限られています。またやはり広島、岡山に本社をおく会社が殆どのため、大企業に就職を希望する学生には物足りなく見えるかもしれません。また、各ゼミの教授も就職に関しては学生任せにしており、大学全体で就職率を上げようといった意気込みは感じられません。基本的には知り合いの先輩から情報を聞くのが主となります。大学の用意してくれている就職相談の方も現実的にはあまり役には立たないように思いました。

尾道市立大学のおすすめ学部：芸術文化学部

芸術文化学部には美術学科というものがありますが、１学科40名程度と少人数であり、非常に決め細かな授業を受けることが出来ます。また経済情報学部と似た特徴で１年次に日本画、油画、デザインの基礎を一通り学んだあとに、その後のコース選択となります。大学周辺に良くも悪くも自然がそのまま残っているため、絵を描く対象には困らないかと思います。また廃墟になった家を借り受け、家自体をアートにした学生もおり、街全体の美術学科に対する後押しを感じることができました。

尾道市立大学に通って良かった？

自分は、大学になり初めて一人暮らしをする形になったのですが、中四国は元より九州、近畿やより遠方から進学してきた学生も多数いました。そのため自分の今まで育った環境を客観的に見ることが出来るようになったと思います。また、中高の厳しい部活で少し疲弊した自分にとっては、街ののんびりした雰囲気、部活の自主性を重んじる空気が非常に新鮮に感じられました。地元の大学に進学する選択肢もありましたが、人間として視野が広がったこともあり、ここに進学して良かったと感じています。