東京農業大学の評判・口コミ【農学部編】

満足していること：留学制度が充実している

農学系の大学であることから、北米や欧州、オーストラリアなどの先進国だけではなくアジア、南米、アフリカにも協定校があり、どの協定校にも2週間程度の短期留学と半年から1年間の長期留学が可能です。また、留学しようと考える生徒の数が少なく、競争率が低いです。そのため、他大学より比較的楽に留学が決定します。日本から渡航先までの航空券は大学から支給され、留学中大学へ納める学費が免除されるため、経済的負担が少なく留学できます。アジア、アフリカの協定校に関して言えば、留学先の大学の学費免除や宿泊施設の提供（無料）などがあり、日本の大学で4年間生活するよりも安上がりに留学できます。

満足していること②：図書室

東京農業大学には東京の世田谷、神奈川の厚木、北海道の網走にそれぞれキャンパスがあります。世田谷キャンパスの図書室は3階から7階まで続いており、農学系の本はもちろん、社会学、人類学、民俗学など幅広い本があります。また、洋書も多くあるため、留学に向けた勉強をしたい人や海外の学問書で勉強したい人は、個人的に値段の高い本を買う必要が無く、大学の図書室を利用するだけで済みます。神奈川と北海道それぞれのキャンパスの生徒は世田谷のキャンパスから本を取り寄せることも可能です。

不満に感じていること：研究室における教員との距離が遠い

東京農業大学は私立のマンモス校であるため、学科やコースによっては教員1人に対し学生20～30人の研究室に所属することになります。国立大学の農学部では通常教員1人に対し学生10人以下なので、国立大学に比べて研究室活動の中で、教員とのつながりが希薄な傾向があり、卒業研究に関する指導を受ける時間も限られています。よって、本格的な研究がしたい学生は大学院に進学するという選択をする人が多いです。私の所属する研究室は教員1人に対し学生25人ほどなので、実際に教員と研究に関して話し合う時間が少ないです。

不満に感じていること②：授業

1～2年の間は学科全員で受講する授業が多く、試験の際に教員の採点作業が大変になるため、レポートなどの課題が出ることも少なく、記述式ではなくマークシートでの試験が大半です。過去問を見れば誰でも解けるような問題が多いため、自分で思考して記述する力が付きにくく、卒業研究で文章を書く際に苦労する学生が多いです。また、1～2年生の間は出席をとる教員が多いため、大学の勉強以外のことに多くの時間を割くことが難しいです。

東京農業大学のおすすめ学部：農学部

学問的な勉強だけでなく、実際に農場や牧場での実習があり、農業の現場での経験を積めるからです。卒業生で農業現場で働いている人も多く、大学を通して日本全国へ実習に行くことができますし、個人的に連絡をとって実習に行くこともできます。

東京農業大学に通って良かった？

中学時代から目標としていた1年間以上の海外留学をすることが決まったからです。長期的に留学しようと考える学生が少ないため、基本的な勉強をしていれば、または多少成績が良くなくても留学できます。また、農業系の企業に多数の卒業生が所属しているため、就職に関する情報を得やすく、就職に困ることもほとんどありません。