鹿児島大学の評判・口コミ【工学部編】

鹿児島大学の特徴

鹿児島大学では、鹿児島という土地柄のため、芋焼酎の授業およびその研究・開発を行うことが出来ます。（芋焼酎の研究・開発においては鹿児島大学農学部および鹿児島大学大学院農学系に入学する必要があります）芋焼酎の授業は、学部１、２年生の内に必ず取得しなければならない共通教養の授業の一つで、非常に人気がある科目です。芋焼酎の醸造方法からその歴史などを鹿児島県の歴史とともに学ぶことが出来ます。また他にはシラス台地に関する授業（シラス台地の特徴を生かした作物に関するものから桜島という活火山を有するか鹿児島県ならではの火山・地震に関するものなど）もあり、鹿児島県というものを学ぶ上で私も含めて県外から入学した学生にとって非常に有意義な授業を受講することができました。

満足していること：キャンパスの立地

鹿児島大学のキャンパス（医学部歯学部は除く）は、鹿児島中央駅から徒歩でも10分少々、さらに路面電車が通っており、キャンパスまで5分ほどしかかからないなど非常に交通の便が良いです。学生が居住するためにキャンパスの周りにはアパートが多いのも特徴ですが、駅が近いこと、また、キャンパスから鹿児島中央駅そしてその先へ少し行くと、鹿児島県最大の繁華街でありビジネス街である天文館があるので、アパートの居住は社会人の方も非常に多く、住居に関して他の大学周辺に比べ落ち着いた雰囲気の地域が多いです。医学部歯学部のキャンパスはそこから車で15分程度の山の中腹に大学病院と併設されたキャンパスにあり、学生数がそもそも他のキャンパスと比べ少ないということもあり、もの静かな雰囲気で落ち着いて学生生活を送ることが出来ます。こちらにも路線バスが通っており、車を持っていなくても交通に苦をするということはありません。

満足していること②：ゼミ・研究室

私が通っていた工学部機械工学科では、機械工学ということもあり、材料工学、制御工学、流体工学、エネルギー工学など、工学全般に関する研究室が存在します。さらに、その内の一つの研究室に所属することになっても、他の専門知識も身に着ける必要があるため、例えば材料工学系の研究室に所属しても流体・電気・制御工学などの専門知識が必要になり、それらを身に着けることができ、広範な知識を有するエンジニアになる環境が整備されています。また、ここ10年程度の間に新規で鹿児島大学に来られた教授が多く、非常に研究活動に熱心で論文発表や論文投稿などを精力的に行うことができる研究室がほとんであるということも魅力です。

不満に感じていること：サークル

サークル活動において、１年に１度だけ開催される文化祭というものは、どのサークルにおいても楽しみの一つだと思います。10数年前まで鹿児島大学の文化祭において、キャンパス内で飲酒が認められていたのですが、ある時にそれが禁止になり、キャンパス内の飲酒が制限されることになりました。どの大学においてもサークル活動の一環で飲み会を開くことが日常だと思うのですが、キャンパスの外に出ないと飲酒が出来ないということでその楽しみが奪われたと感じる学生が多く、私も含めてですが不満を感じました。

不満に感じていること②：授業

鹿児島大学工学部において、GPA制度と呼ばれる、所得単位の評価を点数制にして１年の間に一定以上の点数を獲得できない場合は進学を認めない、という制度が導入されています。それ自体は悪いことではないと思うのですが、特に機械工学科の２年時において、前期後期の履修単位数の上限が決まっているのにも関わらず、その全体の内、４単位（２科目ほど）の単位しか落とすことが実質出来ず、一生懸命授業に出席して日々勉学に勤しんでも期末テストの点数一つで単位を落とし留年を余儀なくされる、というケースが多く、非常に辛い時期を過ごすことになります。

鹿児島大学のおすすめ学部：農学部

やはり、鹿児島県という特徴で、芋焼酎というものは外せません。シラス台地という特徴的な土地で生まれたサツマイモを原料として芋焼酎は、鹿児島県が歩んできた歴史そのものだと言っても過言ではなく、それを勉強するということはひいては鹿児島県を学ぶ、ということになるからです。県内からの入学者もそうですが、県外からの方に対しても芋焼酎を学ぶことによって鹿児島県の良さを知っていただきたいと思います。

鹿児島大学に通って良かった？

他の大学に入学した友人と比較すると、多少進級に関してハードルが高いように思えたのですが、だからといってサークル活動やアルバイトなどが全くできないというわけではなく、時間の効率的な使い方を自然に身に着けることが出来たからです。また、鹿児島という風土によるところが大きいのかもしれませんが、非常に柔和な空気が流れており、起床して就寝するまで気を張らないといけない、という他の大学に入学した友人と比較すると、落ち着いて学生生活を勉学もプライベートもおくることが出来たと思います。また、４年時に配属することができる研究室においては、必要以上な縦関係というものが無く、指導教員に関しても報連相をしっかりしていればフランクに付き合うことができ、楽しく勉学に努めることが出来ました。