【体験談】私が朝日大学を中退した理由

最終更新日：2020/01/21
Fランク大学(BF), 大学中退

このページでは朝日大学に通っていたけども、中退した方のお話をご紹介します。なお、大学を中退した理由は人によって様々であり、朝日大学とは一切関係ない、個人的な事由が含まれるケースもありますので、予めご承知おきください。

回答者プロフィール

大学：朝日大学歯学部歯学科
状況：直近5年以内に大学を退学した
性別：男性

朝日大学を中退した理由は精神を病んでしまったから

－－まず最初に、朝日大学を選んだ理由を教えてください。

家族や親族に医師・歯科医師が多く、業界に身内がいるということは将来的に多くのつながりを得ることができたり、助言を受けることも容易であると考えたためです。また「医学部・歯学部以外で行きたいところがあるのならその分野でのトップクラスのところでなければ認めない」と条件を出されていたので、選びようがなかったというのもあります。実際に、この条件をクリアした親族は京大や中央の法学部へ進学しています。

－－では、朝日大学をどうして中退したのですか？理由を教えてください。

精神を病んでしまったからです。

私立大の歯学部なので、学費だけで数千万円かかり、入学金や高額な教材費は別途かかります。どちらかと言えば裕福な家庭が多く、大学の学生用駐車場は高級車のオンパレードです。ある学生の保護者はフェラーリで大学を訪れていました。私立の歯科大にはひとつの大きな問題があります。それは学力、つまり「歯科医師国家試験の合格率」という成果です。私立は国立と比較するとどうしても合格率が低く、入学者の確保に苦労していました。定員割れを起こす大学もいくつもあります。そこで大学が取った手段は「国家試験を受験する人数をギリギリまで絞る」です。年間100人近い学生を意図的に留年させ（学部は一学年120～150名ほどです）、保護者には学力が理由の留年であると説明。在学した数年間と学費を無駄にするわけにもいかず、泣き寝入りで勉強を続けさせる選択肢をとります。私もその一人です。

朝日大学を中退したことを後悔している

－－朝日大学を中退したことを今振り返ってみて、どのように感じていますか？

中退したことを後悔しています。

私立歯学部の将来性を見抜けなかった、予想できなかった自分の情報収集能力のなさが一番であると考えています。浪人してでも国立の歯学部か、私立医学部へ進学するべきでした。（国立の医学部は私には壁が高かったです。）また、身内の勧められるままに自分の将来を安易に決定してしまったことを、今になって後悔しています。医学部や歯学部は非常に専門性の高い学部であるため、中退しても次に活かせるものが多くありません。というかほとんどないです。

今大学を選ぶなら浅く広くであっても多くのことが学べる大学に行く

－－今大学を選び直すとしたら、どのような大学を選びますか？

浅く広くであっても多くのことが学べる大学です。

「やりたいこと」や「なりたい自分」「やりがい」など、正直なところこれらの「それっぽい」言葉は高校生の段階では理解しているようで理解できていない状況だと思います。私自身、大学生の頃を振り返ると非常に幼く、拙い考え方をしていた部分もあるのですが…。ですから、おおまかな方向性だけ決めて大学受験をし、大学で多くの分野を学びながら自身の将来を固めていく方が、「やらかす」ことがなく、後悔も少ないのではないかと思います。