玉川大学の評判・口コミ【農学部編】

満足していること：研究室の機材が充実している

玉川大学は、すべての学部が一か所に集まっている総合大学で、大学の中央にはレンガ造りの立派な本部棟が建てられています。理系学部、文系学部共に研究設備や資料が充実しており、研究や勉強が苦になる環境ではないところが特に気に入っています。また大学構内の環境はセキュリティ面も衛生面(清掃具合)も抜群で、常に何人かの警備員がスクーターや自転車で見回りを行っており、一人暮らしの女子学生も安心して登校できる環境だと思います。国際交流の面でも、カナダに姉妹校がありますし、ELFやESL教育においても専用の校舎があるため、集中した留学教育、英語教育が行われていると実感できます。

満足していること②：時間が多く持てる

これは不満に思っているところにもつながっているのですが、この大学は単位習得上限が非常に厳しく、１年間で32単位までしかとることができません。それゆえに、大学の授業を詰め込みすぎることなく、程よく授業を入れることができ、自分の自由な時間も作りやすいという所が私は満足しています。また授業が少ないために、一教科当たりの学習量や学習時間は自然と長くなっていくため、大学で専攻している勉強に真面目に取り組みたい人にはお勧めの大学です。

不満に感じていること：大学院に行く人が少ない

私は理系学部なのですが、同期や先輩の大学院への進学率が理系のわりにとても低いです。内心もったいないという印象であり不満に思っているところです。理系は文系と異なり、院を出て初めて仕事ができるようなところがあります。理系が就職すべきであろう研究職や技術職に就くには、大学院が必須であることが多いと思います。そのため、学部卒業生の就職先は、研究内容はもとより農学部とは一切関係のないところが非常に多いです。卒業生の就職者リストを見るとほとんどが営業職で、理系であるのになんか残念だなというイメージがあります。

不満に感じていること②：授業の質が高くないと感じる

どこの大学でも同じだと思うのですが、通ってみて、授業があまりうまくない(授業として成立していない)先生が多いと感じます。とくに全学部が受講できる科目では、外部の先生が講義をしに来ることが多いため、就職活動で授業に出席できなかったり定期テストを受けられなかったりする学生への配慮が欠けている人が多いと思います。また、全授業の3分の2以上の出席が求められるため、大学の授業に配慮して就活をしなければならない場合が出てくるため、それが不便だと感じます。

玉川大学のおすすめ学部：生物資源学科

理系であることと、生物をもっとも多く扱うという面から、私はこの学科をお勧めします。農学部にはほかにも複数の学科があるのですが、この学科が最も多く実習や実験を行い、農業を通じて生物学に触れていると実感できます。また、理系は就職で何かと優遇されることがあるためおすすめなのですが、この学科は数学や物理が苦手な人でも比較的とっかかりやすい生物というジャンルを学ぶため、コスパもよく楽しんで大学生活を送れることを実感できたからです。

玉川大学に通って良かった？

設備もよく、自分自身が勉強するには非常に適した環境だと感じてはいます。ただ、もともとこの大学は、国公立大学の滑り止めとして受験していた大学だったため、正直そこまで思い入れを感じていないところもあります。しかし、この大学でしか学べなかったこともありますし、独特で面白い教授陣と交流を持てたことはかけがえのない体験になったと思っています。高校の時もっと頑張っていればこの大学よりもいい大学に行けたのだという気持ちと、この大学で学べてよかったという気持ちが時々交錯するため、どちらでもないとの回答にします。