東北大学の評判・口コミ【農学部編】

志望理由

東北大学は日本で３番目に設立された由緒ある大学で、国から貰える研究費も国内で５番以内に入るなど、研究が盛んです。私は生命科学系の研究をしたいと思っていたため、東北大学の農学部を受験しました。東北大学は入試問題が比較的オーソドックスで癖のない問題が多く、基礎をしっかりと丁寧に勉強することが合格への一番の近道であると、私が通っていた高校の先生に教わったため、難解な応用問題ではなく、基礎の問題を何度も繰り返し解くことで現役合格することができました。

大学で勉強していること

農学部の応用動物科学コースに進学したため、主に畜産への応用を念頭に動物についての様々な知識を学びました。具体的には、現在日本で畜産物として扱われている牛・豚・鶏の筋肉のつき方や繁殖の仕方、畜産現場での飼育方法などです。東北大学は自前の広大な農場を有しており、そこで飼育現場を見学し、牛の乳しぼり、チーズ作成、牛の人工授精実習、羊の毛刈りなど、様々なことを実際に体験しました。

満足していること：自前の広大な農場がある

キャンパスからは遠いですが、東北大学には広大な農場施設があり、そこで牛や羊の飼育実験をしたり、キノコやコメなどの多くの作物の栽培実験を行ったりしています。この農場の専有面積は東北大学の総面積の約8割強以上にもなると言われ、「実学尊重」を掲げる東北大学が、いかに実地での実験研究を大切にしているかが分かる良い例だと言えます。農学部の学生の多くは、３年生になると農場で３～７日かけて農場実習を行い、希望者は大学院で研究生活を送ることができます。この農場のほかにも、東北大学は海洋研究所も遠地に有しており、東北の豊かな海を目の前に海産資源の研究を行うことができます。

不満に感じていること：交通の便が悪い

東北大学のキャンパスのうち１年生が教養を学び、文系学部が揃う川内キャンパス、理学部、薬学部、工学部、農学部が日夜研究に励む青葉山キャンパスは、東北大学を有する仙台において、最も便の悪いと言っても過言ではない青葉山に立地しています。仙台は東北にあって比較的穏やかな気候であり、夏は涼しく冬は雪も少ないと言われます。しかし青葉山は、夏は霧が覆い、冬には道路が凍結します。毎年何人かの学生が、通学途中に原動機付自転車で事故を起こしています。地下鉄が開通し、交通の便が良くなったように思われますが、地下鉄の料金が東京近辺では考えられないほど高く、いつも頭を悩ませています。

東北大学のおすすめ学部：工学部

日本屈指の東北大学の中でも工学部は有名で、世界でも十分通用する実力があるそうです。東北大学の工学部には東北大学の学生の半数以上が在籍し、東北大学から各学部へ分配される研究資金も工学部が断トツで潤沢です。また、工学部には有名企業との共同研究を行っている研究室も多く、研究室自体が経済的に非常に潤っており、就職先を斡旋してもらえるなど卒業後の進路へのサポートも手厚いです。

東北大学に通って良かった？

日本でも屈指の学府というだけあって、図書館や研究施設の設備は非常に整っています。特に、東北大学の中央図書館は最近改装工事を行ったばかりということもあり、非常に綺麗で充実しています。ただ、東北大学はキャンパス間の繋がりが希薄で、一体感が乏しい気がします。平地にあった農学部が青葉山に移転したことで、平地の医学部と青葉山のそれ以外の学部、というように地理的にも心理的にも大きく分断されているような印象を受けます。また、「東大と言ったら赤門」というような東北大学を象徴する建物もなく、東北大学の学生同士の繋がりもいまいち感じられませんでした。