東京農工大学の評判・口コミ【工学部編】

志望理由

学費が安く、研究費が豊富な国公立大学を第一志望としていました。現役時代は化学が得意だったので化学科を希望していましたが、浪人時代に実際の自動車に興味を持ち始め、機械工学科を中心に受けました。現役受験の際は全て落ちてしまい、浪人して受験した際もセンター試験で失敗し、筑波大学から東京農工大学に志願変更しました。浪人時代に数学と物理を中心に勉強したおかげで、二次試験の数学と物理で良い点を取って逆転合格しました。また、私立についても東京理科大学の理工学部に合格する事が出来ました。

大学で勉強していること

大学では主に数学と物理の講義を取りました。数学では大学一年で微分積分学や線形代数学を学び、大学二年では制御工学で必須となるラプラス変換・フーリエ変換と偏微分方程式について取り組みました。物理学では大学二年の前期までに基礎物理学や電磁気学、熱力学・機械力学・材料力学・流体力学の四力の基礎の部分について学びました。また、大学の後半では、制御工学やコンピュータプログラミング・MATLABを利用した振動制御に加えて、車両運動学やロボット工学・人体運動学等のより複雑で高度な機械力学を学びました。

満足していること：研究力が高い

東京農工大学の特徴として研究力が高い事が挙げられます。一つの研究室につき一学年五人という少ない人数で研究を行うため、個人で一つのテーマを持って研究する事が出来ます。自分が所属している毛利研究室とポンサトーン研究室では、最先端の自動運転に関する研究を行うことができます。画像処理や追従走行、機械学習などの幅広い研究テーマを扱っています。また、研究費も潤沢にあるので、実際の普通自動車を制御して動かせたり、一台500万円のVelodyneを搭載することも出来ます。

不満に感じていること：工学部の学園祭の扱いが不遇である

東京農工大学の農学部はもともとが東京大学の土地だったので、農学部の方が知名度が高く、ほとんどのサークルが学園祭を農学部で行います。一方でロボット研究会は工学部のイメージを持たせるために、学園祭を工学部で行っていました。私はロボット研究会に所属していましたが、工学部のサークル数が少ないので非常に寂しい学園祭となってしまい、人がなかなか来てくれない事が一番辛かったです。また、不祥事が起きてしまったために工学部の学園祭がとうとう廃止されてしまい、残念です。

東京農工大学のおすすめ学部：農学部

工学部よりも農学部の方が知名度が高くて、学生のレベルも高く、学園祭も活発に行われるからです。特に農学部では日本で17校しか存在しない獣医学科を持っている事が一番の特色です。ちなみに、東京農業大学とは別の大学です。混同しないようにお願いします。

東京農工大学に通って良かった？

他の学生に比べて勉学を頑張ったおかげで研究室優先配属を獲得でき、今では自動運転という最先端の研究を行うことが出来ているからです。また、施設の人々や教授も自分に対して非常に優しくしてくださり、大学一年の頃から人間性においても随分成長することが出来ました。しかし、東京農工大学は理系しか無いのでコミュニケーション能力が高い人が少なく、コミュニケーション能力に課題が残ってしまったのは少し残念だと思っています。