東北大学の評判・口コミ【理学部編】

志望理由

東北の進学校に通っていた私は、漠然と大学進学を考えていました。高校生当時、特に行きたい大学も決まっていませんでしたので周りに流されるまま東北大学の物理学系を志望しました。物理学系を志望したのは、高校数学が好きで同じように数式を扱う学科に進みたかったからです。数学科ではかなり抽象的な論理構造を対象とするときいていましたので、より具体的な数式を扱う物理学科が魅力的に見えました。受験の結果、センター試験が約85%の得点率で２次試験もほぼ合格者平均点程度の得点率で合格しました。

大学で勉強していること

東北大学では2年前期までは一般教養の授業を取り、その後は専門科目の授業を取ることになっています。一般教養では物理、化学、生物、数学等の自然科学系を取りました。ただし、物理学科の学生は一般教養の物理でもやや専門的な内容を扱いました。一般教養の授業と同時に、自然科学総合実験という理系学生全体が受けるカリキュラムもありました。毎週異なる課題の実験を行い、１週間後にそのレポートを提出するハードな日程でした。一般教養のカリキュラムが終わると青葉山キャンパスで専門科目を行います。印象に残っているのは相対論や電気力学などです。相対論は特殊相対性理論を基礎的な内容からひとつひとつ学習していくものでした。電気力学ではマクスウェル方程式を用いて主に電磁波を取り扱いました。

満足していること：学生の教育制度が整っている

一般教養のカリキュラムでは自然科学総合実験の受講が必修になっていることで、レポートの書き方から多くの分野の研究の進め方までを学ぶことができました。また、専門科目には演習の授業が多く、授業で習った知識のアウトプットの機会がたくさんあり、理解が深まりました。ちなみに演習の授業は半数以上の専門科目で実施されていましたので、かなり充実しているといえます。また、専門科目でも全ての学期で実験の受講が必修でしたので実験とレポート執筆の能力は如実に高まっていきました。

不満に感じていること：建物が古い

理学部は建設されてから時間がたっていますので、建物の外装がやや古いのが気になります。また、震災以降に耐震工事が為されて不格好な建物が多くなってしまいました。研究棟や実験棟に限らず、学食や理学部図書館などもかなり古い見た目をしているので残念です。ちなみに工学部や農学部は新しく綺麗な建物が多いので、キラキラしたキャンパスライフを目指す人は工学部、農学部をおすすめいたします。川内にあるメインの図書館も綺麗ですので、全体的には古びてはいませんが理学部はやや古めかしいと思います。

東北大学のおすすめ学部：工学部 機械知能航空工学科

東北大の機械知能航空工学科はハイレベルな学生が多く、切磋琢磨している印象があります。研究室レベルで企業と合同研究を行っているところもあり、経済的にも影響力を持っているといえます。基礎量子系から機械系、航空系まで様々な分野を扱っているのも魅力です。

東北大学に通って良かった？

就職活動をしている同期をみると、やはり東北大のネームバリューは東京でも活きていたり、アカデミアに残る先輩もかなり優秀な人がいたり、自己実現を十分に果たせる環境が整っていると感じます。就職活動ではメガバンクや商社、不動産などの大手に内定をもらっている学生が多く、東北地方の不利は感じません。アカデミックの分野においても学振をもらっている先輩がいますので、学生の研究体制もかなり充実していることがみえます。