東京海洋大学の評判・口コミ【海洋科学部編】

志望理由

幼いころから船や海に触れ合う機会が多く、潜在意識レベルで海が好きでした。そのため、高校生になってまじめに進路選択する際も常に「海や船のことが勉強できる大学に進学すること」は頭の片隅にありました。全国を見渡してみても直接的に海洋や船舶のことを学べる大学が少ないので、必然的に選択肢は絞られていきました。都内にあり、かつ国立でもあったので、学費の面で私立に比べて今後の人生にダメージは少ないと思ったのも志望動機のひとつです。

大学で勉強していること

海洋や船舶全般に関わることを広く学びました。例えば海洋化学、海洋生物学、海洋物理学、船舶工学などです。実際に海洋のフィールドに出て観測をする機会も多々ありました。黒潮、東京湾、トカラ列島、アリューシャン海域の観測など様々な海に出かけて観測を行いました。専門は海洋物理学でした。波、渦、海流などについて物理学、数学を駆使してその振る舞いを研究する分野です。意外と方程式そのものは簡単なのですが、物事を大きなスケールで捉えるセンスが必要な学問でした。

満足していること：縦のつながりが強い

古くから存在している大学ということもあり、非常にOBとのつながりを感じる機会が多いです。部活動に来ているOBの先輩が社会的に知られた企業でお勤めになっていて驚くことも多かったです。また、学生と教員の距離が比較的近い大学だったと記憶しています。一つの研究室で教員が指導に当たる学生は10人もいなかったと思います。そのため、かなり研究に対する面倒見が良かったです。感謝してもしきれないくらいです。

不満に感じていること：水はけが悪い

埋立地にある大学なので、仕方が無いところはあるのですが、非常に水はけが悪いです。梅雨や台風の時期などは特に酷くて、足がビシャビシャになります。排水溝から水が溢れたりもするので衛生的に良くないのでは？と思ったこともありました。また、大地震の際も液状化現象がグラウンドで起きるなど、足場があまりよくないかもしれません。大学としては非常にスペックが高く、面倒見も素晴らしいですが、水事情に関しては苦言を呈せざるを得ません。

東京海洋大学のおすすめ学部：海洋科学部 海洋環境学科

他の学部も多種多様なことが学べて魅力的だとは思うのですが、海洋科学部は、他学部に比べて「海が好き」という純粋な気持ちを持った学生が多いように感じました。学び続けていく上で純粋な想いというのは一つの原動力になるので、切磋琢磨しながら自らを高めていけると思います。

東京海洋大学に通って良かった？

普通の大学に通っていてはまずできない経験がたくさん積めたからです。遠泳や海洋観測、磯での生物採集など海が好きな人間にとってはまさに天国のような環境です。最近の世界的なトレンドにも対応して新学部を設立するなど、伝統がある大学である傍ら、「変わっていこう」とする気概も感じ取れるエネルギーに満ちた大学です。ただ、国立大学であるにも関わらず知名度が相当低い、というのが玉に瑕です。ポテンシャルは凄い大学なので、検討してみるのも良いのでは無いかと思います。