宮崎大学の評判・口コミ【教育文化学部編】

宮崎大学の特徴

宮崎大学では、教員免許をとるかどうかにもよりますが、学部や学科を問わず、さまざまな実習を受けることができます。私が在籍した教育文化学部（現在は教育学部に改称）では、教育実習や障害者施設での実習はもちろん、講義の一環で、県内各地の施設で指導員として子どもに工作を教えたり、保育園で実際に子どもたちとかかわる機会をもったりすることができました。このような様々な実習を受けられることで、未就学児から高校生まで、幅広い年代の子どもたちと交流することができます。

満足していること：卒業論文

学部や学科の垣根はもちろんありますが、自分の研究したいことはある程度自由に研究することができ、論文の添削や指導も丁寧に行ってもらえました。私は教育学部に在籍しましたが、研究は教育にかかわることでなく、アメリカの文学に関することでした。イギリスの小説や詩、音韻に関する研究を行ったりして、他大学の院に進学した人もいます。また、論文という形にこだわらず、制作や発表という形にする学部や学科もあります。いずれの場合であっても、丸投げということはなく、十分な準備期間を与えられるので、じっくりと取り組むことができます。

満足していること②：キャンパスの立地

周辺が住宅街なので、喧噪に苛まれるようなことはないと思います。ゆとりのある、広々としたキャンパスです。とにかく自然に囲まれていて、オープンキャンパスで自然の美しさや落ち着いた雰囲気を見て、入学の意志を固めたという知人もいました。キャンパス内でサルが出たり、ウリ坊が出たり、うさぎが出たりするような大学です。少し車を走らせれば青島があるので、授業の空きコマや放課後などに遊びに行ったりすることもできます。

不満に感じていること：キャンパスの立地

自然に囲まれていること自体は素晴らしいのですが、交通の便が悪すぎて、車か原付がないと何もできないと思います。最寄りは木花駅ですが、木花駅から宮崎大学まで徒歩で30分はかかりますし、バスの本数も１時間に1～2本しか走っていません。バスは時間が少ないのと運賃が高いのとで、あまりお勧めはしません。中古でもボロボロでも何でもいいので、交通手段は必須です。足があるかないかで、選べるアルバイトも遊べる場所も変わってきます。

不満に感じていること②：留学制度

単位互換制度がまだ整っていないので、半年の留学であれば、帰国後頑張ればストレートで進級・卒業することができますが、もし一年留学したら、もう一年、大学に通わなければならなくなります。ちなみに、留学期間中も宮崎大学に授業料を納めなくてはなりません。それが嫌で、留学を諦めた知人もいました。交換留学制度は整いつつありますが、卒業や進級が先送りになることと天秤にかけた時に、留学するという選択はなかなかしにくい状況でした。

宮崎大学のおすすめ学部：教育学部

県内では、宮崎大学以外にも教育学部は開設されています。しかし、宮崎大学教育学部の講義は、教員採用試験に受かるための知識を授ける場ではなく、教員を目指す者が最低限持っていなければならない意識や価値観を醸成する場です。そのため教員になってから一味違うと思います。

宮崎大学に通って良かった？

教育学部の特殊性もあるかもしれませんが、人格的にすぐれた人たちが多く、自分もそういう人たちに囲まれ、刺激されることで、成長することができたと思います。大好きだった英語の勉強をはじめ、自分のしたい勉強や研究を思い切りすることができました。もちろん、高校生までにできた友達も大切ですが、楽しいことばかりでなく教育実習や教員採用試験などの困難をともに乗り越えてきた友人との出会いは、何物にも代えがたいものだったと、今では感じています。