武蔵野美術大学(通信教育課程)の評判・口コミ【油絵専攻編】

武蔵野美術大学(通信教育課程)の特徴

武蔵野美術大学では、通信制の学生を受け入れています。私は過去に、大学院修了まで美術を研究していましたが、教員免許を取得していませんでした。大学院を修了、大学を卒業したあとに、改めて教員免許を取得したいと思い、通信制で教員免許を取得できる武蔵野美術大学に決めたのです。もちろん、安くはない学費と授業料、大学に通ってのスクーリングも受講しなければならないですが、それでも、自分の時間を探し、作品の制作活動を行いながら、教員免許を取得できるということは魅力でした。

満足していること：授業

通信制という形態のため、授業に関しては、基本的にやるもやらないも自分のやる気と時間次第となっています。このことは良い点でありますし、悪い点とも言えますが。それでも、東京の美術大学で唯一の通信制、また、実績もあることから、授業のテキストの充実ぶりは目を見張るものがあります。課題の内容は懇切丁寧に記述されていますし、不明点については、学生室に問い合わせることで、解決へと導いていただくことができます。

満足していること②：キャンパスの立地

メインのキャンパスは、吉祥寺となっています。ほかにも小平キャンパス、地方にも北から南まで公共施設などで、出張授業が行われています。私は東京の西東京方面に在中しているため、吉祥寺、小平へのアクセスが良く、電車で1時間かからない距離で通えています。駅からは遠いため、バスを利用しなければならず、朝のバスが混雑していることが玉に傷ですが。それでも、都内からでも通いやすい立地であることは、通信制の大学といっても強みになっていると感じます。

不満に感じていること：ゼミ・研究室

通信制なので勿論なのですが、ゼミ、研究室という概念がかなり薄いです。そういった場所を必要としないというのも通信制の強みかと思いますが、美術大学なので、メインは作品制作です。自宅で制作していて疑問点などが出た場合、教授に質問して回答がもらえるまでタイムラグが生じてしまうのは、大きなデメリットです。そのことで制作への意欲が冷めてしまうことさえ考えられます。

不満に感じていること②：部活動

部活動についても、前述のゼミ、研究室への不満と似ていますが、通信制という体系上、必要が無いというか、活動ができないというのが正直なところです。もともと、通うことが難しい人間が集まっているわけで、運動部は流石に難しいですが、ネットを利用した文芸部の部活動（例えばウェブカメラ、チャット等を駆使して活動するなど）が徐々に生まれてきても良いのではないかと思います。

武蔵野美術大学(通信教育課程)のおすすめ学部：絵画学部

絵画表現は、デザイン系の表現活動に比べ、より自分自身の表現したいものを投影できます。自分自身の内面を見つめなおしたり、思ったことを反芻、再構築するといった行為については、ここまで真に迫るものはないと思っています。その行為に密になれる点で絵画をお勧めします。

武蔵野美術大学(通信教育課程)に通って良かった？

通信制であるため、なかなか単位を取ることが難しく、目標である教員免許取得まで時間を要することとなっていますが、同じような形で教員免許取得を目指している仲間や、働きながらやりたいことを見つけに来たといった学生達と、スクーリングで知り合えたことで、入学してよかったと思えました。私は、計画を練り目標管理をするといった行為が苦手なため、通信制のシステムには苦戦しています。しかし、上記の教員免許取得という目標を達成したとき、苦手にしている目標管理能力も向上していることを願いたいです。