東北大学の評判・口コミ【工学部編】

志望理由

自分の学力で行ける大学の中から、一番偏差値の高いところへ行こうと思い選びました。当初、私立大学へ行くお金はなかったため、安全策をとって二次試験の願書はより偏差値の低い地元の国立大学にだしていました。一方で、東北大学にはAO入試制度があり、筆記試験科目が少ない2期試験とセンター試験の結果を利用する3期の二つを受験し、３期で無事合格することができました。化学バイオ工学科を先行したのは、高校時代一番興味をもって学んだ教科が化学だったためです。

大学で勉強していること

学部1、２年生の時は一般教養として、数物化英のほかに、日本や世界の文化や技術について学びました。単位を落とさなければ余裕のある時間割で十分必須単位数を取れたため、二年生のころは一日授業の無い曜日もあり、バイトやサークル活動を充実させることができました。学部3年生になると化学の実験授業が週三日午後にあり、そのレポート作成のため忙しくなりました。授業も専門性がまし難しくなりましたが、座学の必要単位数はこの学年でそろいました。学部4年生になると研究室に配属され、実際に研究課題の一つを任され実験するようになりました。ここでは授業ではなく、先輩に教わりながら実践的なことを学びました。また、発表スライドの作成や実験レポートの書き方も身に付きました。

満足していること：一人になれる場所が多い

各キャンパスに自習スペースがあるほか、談話室やベンチなどで他人と程よい距離感が取れるところです。良く待ち合わせに利用していた川内北キャンパスの談話室では、無料でお茶も出してくれました。程よい雑音の中の方が集中できる性質なので、雑談したり一人でゲームしたり次の授業の宿題をしている人がいる空間を気に入っていました。また、同キャンパスのBeeカフェも二階がいつもすいており、近くのサークル等から聞こえる楽器の演奏が聞こえて混雑時間帯以外は勉強やゲームをして長居できたので好きでした。

不満に感じていること：就職サポートが弱い

中途半端に偏差値が高いため、先生方はあまり就職の面倒をみてくれません。時勢も影響すると思いますが、旧帝大の学歴で就職試験の一次を通過しても、その後の周囲のサポート面を得づらく他大学に劣ることになります。所属研究室では、ESの添削や面接指導などを先生方は忙しさにより行えない環境でした。大学には個別対応してくれる施設もありましたが、予約制かつ受付数に制限があったため、積極性が求められる環境です。個々の意識にもよりますが、必須単位の取得の容易さや空きが多くてもよい時間割など、驕りやすく堕落しやすいと感じました。

東北大学のおすすめ学部：マテリアル学科

東北大学の中でも研究実績が世界レベルで、他学部学科からの尊敬を集められるようになります。私の研究生活において、高価な実験装置を借りに幾度もうかがったので、所属していたら便利だったと思います。マテリアルの友人はユーモアのある人だったので、まじめ一辺倒でもなく楽しく過ごせると思います。

東北大学に通って良かった？

とりあえず就職が楽と思って高い偏差値のところに進学しましたが、就職のためだけなら地元を出なくても良かったと今は考えています。キャンパス自体はきれいで自然も多く落ち着く環境でしたし、自分よりはるかに賢い先生方は尊敬できました。勉学にはげみたいなら、自分と同程度の偏差値の友人と高い教育を受けられると思いますし、遊びたいなら十分バイトやサークルと両立できる程度の忙しさではあり、学生生活自体は楽しく過ごせました。