玉川大学の評判・口コミ【通信教育部編】

志望理由

小学校の教員免許取得のために働きながら学べるカリキュラムを探していました。通信教育自体は様々な大学で行っているのですが、その中でも特に学費が安くて、入学や入学後の履修方法等の説明がシンプルだった為選びました。「自主自立」がモットーの大学であり、通年制もそうですが、通信の場合はスケジュール管理から教育実習校の打診も全て自分で行います。大変な反面、教員という仕事の性質上ちょうどよい訓練にもなるというのも一つの魅力と解釈できると思います。

大学で勉強していること

学生だった頃から10年近く経った状態で新たに勉強を始めるとテキストの文章を理解するところから困難となります。「道徳指導法」「教育哲学」などは日本や世界の歴史や哲学史を振り返る章があり、文中の熟語の一つ一つも普段は使わない難解なものが多かったりします。その他は「各教科の指導法」に加えて各教科に対する理解をより深める「教科国語」「教科社会」などがあります。年に何度かスクーリングの時期があり、自分の必要単位に応じて参加する時期や回数を選びますが、そこでは教授と対面しての講義や実技(体育や音楽など)など、通信教育では得られない学びを得られると思います。

満足していること：教授一人一人が画一的な価値観でない

通信教育だと大学教授との関係性を作ることは通年の学生よりも難しいような不安を抱いていました。というより、通信教育はそういうものだと諦めていたのですが、講義や授業後の交流など意外なほど教授と接触するチャンスは多くあり、また一人一人が「学校」にありがちな画一的な価値観ではなく、個性的で、また理想的な建前や表面的なことだけではなく、現実的な面や人間的な美醜も踏まえた本音を交えて対話をしてくれる先生が多かったです。単に教員を目指すものとしてではなく、個人の人生として励みになった方も多かったのではないかと思います。

不満に感じていること：レポートの添削

通信教育で単位を獲得する流れは、テキストを読み、与えられた課題についてレポートを作成して大学の担当教授の元へ送り、合格した後に今度は試験を受けて、さらに試験結果が合格になって初めて単位習得となるのですが、レポートが不合格だった際のコメントがなく何がダメだったのかわからないということも例は少ないですがありました。日々の職務に加えて大量の生徒のレポートを読んでいる多忙さを想像すると、コメントを求めるのはこちらの傲慢さでもありますが、再提出を二度三度繰り返すやり取りの手間を考えると一言でもコメントがあった方がお互いに良かったようにも思えます。

玉川大学のおすすめ学部：教育学部 生涯教育コース

教員を目指す人のための学びとは異なり、学徒がそれぞれのライフステージに必要なことを学ぶための素地を培うためのコースだと聞いています。心理学系の教科は教員免許取得のコースと内容が多少重なる面もあるかと思いますが、実生活にも役立つような興味深い教科が多くて面白そうだと思いました。また生徒児童に教育することを前提とする学びとは異なり、「子供たちに教えるにあたりこの範囲まで知っておけば良い」というものでもないので、自分の追求心を満たすという意味では満足度が高いように思います。

玉川大学に通って良かった？

結局のところ教員にはならなかったのですが、「勉強」の仕方が分かったことで、仕事で困難にぶつかった時や人間関係に悩んだ時など、自分の課題は何で、その課題を乗り越えるためにどんな目標が必要で、そのためにどんな知識やスキルを身につける必要があり、そのためにどれだけの時間や金がかかるのか手順を立ててものごとに取り組めるようになりました。話を聞いただけでもうんざりしそうな面倒臭そうな課題でも、その一つ一つの作業は簡単であることが多くて、着実にこなしていけばなんとかなるという楽観的なものの見方など培われたように思います。