宮崎大学の評判・口コミ【医学部編】

志望理由

将来地元の町医者になりたいと思い、地元である宮崎大学の医学部に進学することを決めました。地域医療のカリキュラムが綿密に組まれており、1年生のうちから大学病院で本物の現場を見学させてもらえる早期体験実習が魅力でした。現役時は落ちてしまいましたが、一年間浪人したのちに合格することができました。前期の受験科目は英語と数学でした。数学は他の学部といくつか共通するレベルの問題が5問、英語は宮崎大学独特の形式で過去問を回せば慣れてきます。

大学で勉強していること

前期は専門科目はなく、細胞生物学という必修授業のみ重い内容で、その他は他学部と同じく基礎教育科目をいくつか選択します。私は線形代数やドイツ語を専攻しました。英語は患者さんの問診の練習をします。language of medicine という分厚い医療用語集も使います。後期に入ってから、ようやく医学部らしい授業が始まります。肉眼解剖学や発生学、組織学といったものです。中でも肉眼解剖学は去年留年生が大量に出た原因になった科目でもあり、覚えなければならない量がとても多いです。その分先生たちも親身になって授業をしてくれます。配られる資料もとてもわかりやすいです。

満足していること：繋がりが密

医学部は他学部とは別のキャンパスであり、授業はもちろんのこと部活動まで違います。清武町という田舎にあるため、学生はみな清武町周辺に住みます。遊ぶ施設がないため宅飲みが非常に多く開催されます。宅飲みだけではなく医学科全体で飲む100飲み、看護科もあわせて医学部全体で飲む160飲みというものもあります。さらに、教授と各学年数人で作られるグルコンというものがあります。大学では、高校のときのような担任はいないため、グルコンの教授が学生の様子を定期的に確認するという名目で一緒にお酒を飲んでご飯を食べる機会があります。でもやはり何といっても六年間みんなで協力して進級して国家試験に挑むことによって自然と繋がりが密になるのだと思います。

不満に感じていること：勉強する環境が整ってない

病院は立派なのにもかかわらず校舎は驚くほど汚いです。夜になるとゴキブリが大量に発生します。テスト前学校に泊まり込んで勉強する人が多いのですが、集中力を欠く大きな原因となっています。そして、図書館が工事中で、今は小さい部屋に本が押し込まれている状態です。けっして勉強のできる場所ではありませんし、小さいが故に所有している本の数が少なく、高くて学生が買うことのできない図録などは一人が借りたらずっと借りられない状況が続きます。そして言うまでもなく工事の音がうるさいです。

宮崎大学のおすすめ学部：地域資源創生学部

最近設立された学部で何をするところなのかよくわからなかったのですが、公務員を目指す人が多い学部だそうです。そのための対策や講習がカリキュラムに組まれていることで公務員養成学部といわれています。

宮崎大学に通って良かった？

よかったと思っています。実家から通える距離にあり生活費が節約できます。親からのお小遣いはすべて自分のことに使えますし、自炊や洗濯をしなくていい分バイトをする時間もできます。また高校の先輩がそのまま大学の先輩になっていることが多いので、受験の時の情報をくれたり、入学後は定期考査の資料をくれたりします。地元で働こうと思っているので、その土地の医療を学ぶにはその土地で学ぶのがいちばんの近道であると最近実感しだしました。