国立看護大学校の評判・口コミ【看護学部編】

志望理由

現在は国立国際医療研究センターの管轄下にある独立行政法人ですが、元々はナショナルセンターで働く看護師の確保のために厚生労働省が建てた大学校であるため、設備・教育等が充実していました。また、学費も国立大学と同程度だったことや、一般の大学病院のない大学では実習費用として実習1日あたり3000～8000円取られるところ、本校では取られることがなかったなど、経済的な負担が少なかったことも大きいです。下宿をさせるお金はないと両親から言われていたため、実家から通える範囲内であることも理由となりました。

大学で勉強していること

薬学、解剖学、疾病病態、医療・福祉に関する法律や制度に対する知識など、国家試験合格のために必要となる知識をつけるための講義が軸となっていました。それに追加して、人類生態学など社会的・文化的に人類を理解する上で必要となる学問や、高度専門病院に勤める上で必要となってくる政策医療と呼ばれる分野、将来的に管理職や新人の看護師を指導していく者として看護教育学といったものもありました。実技演習も豊富にあり、清潔ケアなどの生活援助の演習や、モデル・人形をつかった医療処置や身体所見観察の演習もありました。

満足していること：有名な国立病院で実習ができる

国立高度医療研究センター（通称：ナショナルセンター）にて、大学の講師陣のバックアップを受けながら実習を受けられるのが魅力的でした。また、各病院ごとに2～3名程度、大学と病院を行き来している病院スタッフがおり、普段の学内での演習から指導していただけることで、実習時に感じる現場での技術と学内演習でのギャップも少なく済みました。大学と病院の関係が密だったため、指導担当看護師の学生の当たりがきつく、何人もの学生が精神的に参ってしまうなどのことがある際は学校側から改善を要求し、次の実習から改善されているなどの場面もありました。

不満に感じていること：就職に関して大学側の口出しが多い

ナショナルセンターに勤務する看護師を育成するために作られた大学校のため、就活の際はナショナルセンターに就職することが何よりも優先とされていました。そのため、ナショナルセンターの試験前の就職活動は禁止、試験を受けないことや合格した際の内定辞退も暗黙の了解で禁止でした。それに反する行動を取ろうとする場合は学部長室にて個人面談が行われ、単位を意図的に落とす・卒業させないという脅しをされた学生もいます。ナショナルセンターに落ち、他の病院の就職を探さなきゃいけないとなった学生にも年度内の就活は禁止などの指示が下されており、就職・就活に関してはアカハラも多い大学だったと思います。

国立看護大学校のおすすめ学部：看護学部 看護学科

本校は単科大学のため、看護科のみの大学となっています。研究過程部という大学院に相当するところになれば、精神看護、看護教育学、小児看護、成人看護、母性看護など、看護学の分類ごとに各研究過程コースがあります。

国立看護大学校に通って良かった？

私自身はナショナルセンターの就職に不満はなかったため、強く不便さを感じることはありませんでした。そのため、デメリットよりも、設備・教育の充実や実習環境のよさ、講義の質の高さなどのメリットを受ける部分の方が大きかったです。また、一般的に看護師の病棟実習となると記録持ち帰りとなり、夜も寝れずに記録をやり続けるということも多いのですが、母校では記録持ち帰りが禁止され、病棟実習とは別に記録の時間も設けられていたため、寝る時間を十分取れたのもいい大学に行けたなと思っています。