武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形構想学部編】

志望理由

私は地方に住んでいましたが、東京の美術大学に入学したいと思いました。文化祭を訪れたなかで自由な校風を感じ、キャンパスがとても明るく学生が生き生きしていたこの大学を選びました。映像学科では色々な分野を勉強できるので、明確に将来のビジョンが決まっていなかった私にはぴったりの学部でした。一般大学から美術大学への進路変更を3年の9月にしたので、受験勉強は東京での冬季講習しか受けることができませんでした。一度は落ちてしまいましたが、東京の寮に暮らして一浪して合格しました。

大学で勉強していること

写真、実写映像、アニメーション、プログラミング、パフォーマンス、音楽など、本当に多様なことが映像学科の受賞で学べました。共通科目という名目で全ての学部生がデッサン、彫塑、油絵などのいわゆるファインアートも学習しました。講師には若手のアーティストや著名な研究者などがいて、ゲスト講師で有名人なども呼んでくださり、とても刺激的でした。私は特に音楽やパフォーマンスを専攻しました。イベント会場やライブハウスなどで自分たちのイベントをゼミの活動で行うこともあり、自主性も育まれました。

満足していること：刺激的で海外への門戸が開けている

美術大学の倍率は学部によっては15倍などもあり、一浪二浪は当たり前でした。厳しい試験を勝ち抜いてきた人たちは能力が高く、卒業してから有名になったデザイナーやアーティストもたくさんいます。毎週のように誰かがパフォーマンスや展示をキャンパス内でゲリラ感覚で勝手にしていました。留学制度も整っており、私はドイツのベルリンに留学しました。大学にも英語のみで行われる授業があり、ゼミは半分が外国人でした。ゼミの研修では2回も海外に連れて行ってもらいました。

不満に感じていること：疎外感を感じる

都内といっても郊外にあり、都心までは1時間かかりました。最先端の現代の美術シーンを見ることは少し難しかったです。大学内の価値観に凝り固まりやすいきらいはありました。私のゼミは違いましたが、大学内だけでなくもっと外で発表を行った方がいいいと感じました。在学中に夢半ばに諦める人も多かったです。実際の現場より辛い場面は多く、大学では逃げ場も無いため、退学する人や鬱になる人もいました。専門学校などで技術だけを学んだ人の方が長続きしているイメージがあります。

武蔵野美術大学のおすすめ学部：基礎デザイン学部

ただかっこいいだけや上っ面だけのデザインでは無く、デザインそのものを勉強できます。無印良品のデザイナーの原研哉氏、深澤直人氏などの著名人の授業は必見です。アーティストはデザイン学部の展示はつまらなく思いますが、この学部の展示は見応えがあって見せ方の勉強になります。

武蔵野美術大学に通って良かった？

美大に通ったことで、普通の人生観や価値観に振り回されないようになりました。特に海外での経験は強く、中学校の部活や体育教師のような鎖国まがいの閉塞感から脱却することができました。一般大の学生は居酒屋などでアルバイトをすると思いますが、私たちは教授から自分の専門分野のアルバイトや仕事を受けることができました。時間を無駄にせず課題に追われても充実していたと感じています。学費は高いですが行ってよかったと思います。