福井県立大学の評判・口コミ【海洋生物資源学部編】

志望理由

高校時代、海に関する勉強がしたいと思い、全国にある海洋系・水産系の学部を調べたところ、この大学がヒットしました。偏差値順に並べた時、北海道大学水産学部、東京海洋大学に次いで3番目の偏差値だったので、現役時代は第3志望と位置付けていました。センター試験の点数を重視する東京海洋大学を諦め、2次試験の配点が大きい北海道大学を前期で受験したのですが、落ちてしまいました。福井県立大学は前期と後期で募集人数がほとんど変わらず、また、後期はセンター試験の結果も加味してくれる特徴があったので後期日程で受験しました。実際に受けた2次試験はそこまで難しくはないという印象でした。

大学で勉強していること

専門科目は主に海洋生物についての授業がほとんどです。遺伝、生息環境、食品としての利用などの授業が印象に残っていますが、中には物理系の授業もあり、私はそちらを専攻していました。3年生から海洋環境工学研究室に配属となり、この研究室では波や渦などの基本的な物理的特性、福井県沿岸部の海流、日本及び世界の海流などについて学びました。私の卒業研究を簡単に説明すると、流れのある水中に設置した構造物がその周囲の流れに及ぼす物理的特性の解明です。

満足していること：大学周辺の自然が豊か

よく言えば自然が豊かですが、悪く言えばかなり田舎であるということです。大学の周辺は、自分の車がなければ外食やバイトに行くのもままならないというレベルの田舎で、生徒のほとんどは車を持っていました。私は自然が好きなので、授業が終わった後は友人たちと近所の川で釣りや生物採集をしたり、海で素潜りをしたりとその大自然を満喫していました。しかし、自然が好きでない人や都会で生まれ育った人にとってはかなり不便を感じるのではないかと思います。

不満に感じていること：本キャンパスが遠すぎる

私の学部である海洋生物資源学部は2年次以降、本キャンパスから約100Km離れたところにある別のキャンパスに移動になります。別キャンパスは海洋生物資源学部の学生しかいないため、サークル活動や学校祭の規模がかなり小さく、想像していたキャンパスライフとは少し違うなと思いました。移動になってすぐの頃は、本キャンパスのサークルにも車で通っていましたが、サークルからの金銭的な援助もなく、辛くなり辞めてしまいました。

福井県立大学のおすすめ学部：海洋生物資源学部

私のように自然が好きな人は絶対楽しめる学部だと思います。周りの同期達もみんな似たような考えの人たちが多いので、一生ものの友達が必ずできます。大規模なサークルや学校祭を期待している人たちにはあまり向いていないかもしれませんが、それ以上にいい経験ができると思います。

福井県立大学に通って良かった？

プライベートの時間はとても充実していたと言えます。学校では自分の好きなことを研究し、授業が終われば毎日のように自然の中で過ごし、気の合う友達もできました。大学に通っていた頃こそ「何もない田舎だ」と馬鹿にしていましたが、卒業して1年半経った今、あの大自然がとても懐かしく、愛おしく思います。