大阪電気通信大学の評判・口コミ【総合情報学部編】

大阪電気通信大学の特徴

新しい物には積極的に取り組む…というより飛びつくといった感じで勢いのある大学です。例えば昔、「アップルシード」という3DCGの映画でモーションキャプチャーが話題になって、それの影響で3DCGスタジオが学内に作られました。4年生大学で初めてゲーム学科が作られたときも、当時まだ最新だったPS2の開発環境があると全国ニュースで流れました。VOCALOIDもニュースで話題になる前から学内のPCに積極的に取り入れられていました。流行には非常に敏感な大学です。

満足していること：キャンパスの環境

JIAMSスタジオという学内スタジオがあり、その設備が非常に充実しています。音像編集や映像編集などのスタジオが１ケ所に集中しており完結しているので、学外でスタジオを借りたり業務委託する必要がありません。１つの作品に細部から携われるのは大変魅力的です。また、このスタジオは外部業者ではなく、学生スタッフによって運営されているのも特徴でしょう。利用者は学生だけではなく、学外から委託されるプロの仕事を現場で学べるので、実力を身に着けるには最適の環境と言えます。特にモーションキャプチャースタジオはただでさえ国内に数が少なく、これほど大規模なものはなかなか触れる機会が無いので、入学したら一度は利用してみるべきだと思います。

満足していること②：ゼミ・研究室

研究室は非常に和気あいあいとした雰囲気で、みんな楽しそうに自分の世界を表現するための作品を作っているので、とても良い刺激を受けます。まだ卒業制作と関係のない1回生でも積極的に出入りしています。研究室の先生はそれぞれ制作会社の社長や、クリエイターとして現役の方なので、仕事を手伝うことも多く、プロの作業に触れられます。特にCGWORLDに連載をもっているナガタ先生の研究室なんかは随時メンバー募集中です。

不満に感じていること：授業

スタジオの設備や、研究室については非常にいいものが揃っていますが、普段の授業でそれが生かされることはあまりありません。とくにPCを使うような授業は教本を読んでそれを進めるだけ、といった内容の物が多く、それも時間が足りないので細部の詰めが甘い形で終わっているものが多いです。写真やクレイアニメといったアナログな手法を学ぶ授業は新鮮なものがありますが、その方面に興味のない人間にとってはあまり価値のあるものにはならないでしょう。

不満に感じていること②：キャンパスの立地

総合情報学部がある四条畷キャンパスは山の頂上にあるので、交通の便が非常に悪かったです。学園都市線の近隣に住んでいない場合は、まず四条畷駅に行くために一旦京橋か京都まで出て乗り換える必要があります。駅に着いた後も大学行のバスに乗らなければいけないのですが、本数は少ないです。最悪駅まで歩いて帰る必要が生じます。キャンパス周辺には飲食店もスーパーもないため、学内の生協以外に買い物できる場所はありません。逆に寝屋川のキャンパスは寝屋川駅前スグにありますし、格安のスーパーがある商店街がすぐ近くなど雲泥の差です。キャンパス間往復の学バスが出ていますが、毎年廃止の話が出て学生会が反対するから続いているという状況です。

大阪電気通信大学のおすすめ学部：情報通信工学部

元々工業大学なのでその手の学部が優秀ですが、その中でも通信工学部はいい就職先が多い印象があります。就職先の潰しも効きます。ゲーム学科のある大学という理由で大阪電気通信大学を志望される方は、こちらの学部もチェックするべきです。デジタルゲーム学科の人間を差し置いて大手ゲーム会社の内定をもらった人を何人も知っています。

大阪電気通信大学に通って良かった？

学内スタジオや研究室の活動は非常に活発で魅力的なものの、生活に追われてそれが生かせなかったのが大きいです。交通の便があまりにも悪かったので通学に時間がかかり、授業の後の課外活動があまりできませんでした。私が学んでいた総合情報学部だと、昼間の授業の多くは専門学校でも学べるような内容なので、これだけのために大学に来る必要は感じられません。１通り授業単位を修得してやっと自由に動ける時間が出来たと思ったら、もう３回生で就職活動の準備が必要な状態です。明確に目標を定めておかないと、高い学費を取られるだけで終わってしまいます。