口コミから見た、東京藝術大学の評判は？

最高のクオリティの教育と仲間がいる

まさに日本一の藝術大学で、同級生のそれぞれが一流として勝ち抜いてきた人ばかりなのでとても刺激的で、頑張ろうという気持ちが自然に生まれる環境だったと思います。大学の立地も上野駅の公園口側という自然溢れる場所で、静かに集中して芸術を学ぶことができる環境です。上野キャンパスの音楽学部の向かいにある美術学部の学生との交流も刺激的で、特に1年生の1年間は『藝祭』という学園祭を通して色々な人との交流があって面白いです。

施設や機器が充実している

最近新しくなった図書館にはたくさんの美術と音楽に関する本があります。アートブックは一般本に比べて高いのでいくらでもタダで借りられることはありがたかったです。また、校内にある大学付属美術館には在学生は無料で入ることができます。校内で行なわれる音楽コンサートも無料で、アートや音楽を身近に学ぶことができました。大型プリンターやレーザーカッター、木工室は講習を受ければ無料で使用することができるので、作品制作に集中できました。

音楽を学ぶ上での全てがある

音楽学部生は実技試験を全てホールで受ける事になります。藝大のホールは日本を代表するような音響設備が整った素晴らしいホールです。先生方は超一流で第一線を走る先生方ばかりです。ほとんどの学生が留学を希望していて、そのための手厚いサポートを受ける事ができます。語学もネイティブの先生が常駐しているので不自由がありません。資格や試験などのサポートも万全です。校舎自体は古いですが、不自由する事はないと思います。

在学生・卒業生の個性が広い

同じ科目の学生でも多様な価値観と作家性があり、他専門科目の学生とも刺激を受け合うことができます。また学生同士の立ち上げたイベントや企画が学内で承認されやすかったり、学外でもすぐに展示やイベント開催の機会が得られることが作家の卵としてはもっともありがたいことだと思いました。各科目の学生それぞれが高い専門性と技術・知識を持っており、学内の施設も水準が高く、普段学んでいる中でも様々な視点を得ることができます。また教授陣・OB、OG含めプロの作家ともすぐにつながりを持つことができるので、意欲さえあれば在学中にでも作家として本格的に活動を始められます。

将来の保証がない

とても大変な思いをして入学したにもかかわらず、芸術の世界には就職という概念があまりないので、大学からの将来の保証は全くありません。もちろんそのような講義や授業もないですし、音楽学部だったら自分で楽団のオーディションに応募したり、フリーランスで生きていくことを決めるという決断を迫られることになります。実際にフリーで活動している友人がほとんどだと思います。ある程度覚悟をもって入学し、卒業していく強さが必要です。

予算が少ない

芸大は国立の大学なので国から予算がおります。日本の政府は芸術を全く重視していないのでいつも予算が少なく、教授や職員はいつも困っていました。公表される授業料は他の国立大と大差ないですが、別に教材費が徴収されました。それが高く、経済的余裕のない家庭だったので困りました。日本の政府からもう少し予算がおりたら、芸大の施設も充実させることができるのではないかと思います。また、キャンパスがとても小さいです。人数も少ないのでいいのですが、広いグラウンドが欲しいなと思います。

校舎が古い

特に不自由なところはないと思いますが、強いて言うなら校舎が少し古いと思います。練習室の冷暖房が壊れたり、防音合格が少し弱いと感じる事は多々ありますが、そこまでの不自由さは感じません。あとは立地が少し悪いかもしれません。東京藝術大学は上野駅から歩いて15分程なのですが、少し遠く感じるかもしれません。上野公園は美しいので歩いていてとても気持ちがいいです。特に秋は紅葉がとても綺麗です。たまにフェスティバルがあります。

教授陣内のつながりが薄い

学生同士の切磋琢磨はもちろんあり、意欲次第でどんどん技術と知識をつけていくことができます。しかし、美術を教える立場の教授陣内でのつながりが薄いため、長期的に密着した指導をしてもらう機会がほとんどないように感じます。機材を１つ扱えるようになるにも多くの練習や工夫が必要で、それを思い描く作品のためにどう使うともっとも効果的かというのは熟練したプロの知識やアドバイスを借りるのが一番の近道です。未熟な学生たちが自分の力だけで完成度の高い作品を作り、プレゼンテーションをできるようになるのは、とても難しいことのように思えます。

音楽学部

最高のクオリティの勉強ができるからです。友人、教授、皆一流奏者であるので、常に刺激を受けながら生活することができます。様々な楽器の奏者が存在するので色々な分野の音楽や奏法なども身近で学ぶことができ、大学ならではのアンサンブルも楽しむことができます。

美術学部

通っていたのが美術学部なのでオススメします。芸大には音楽学部もありますが違いがありすぎてそちらはわかりません。美術学部は学祭なども中心となって作り上げることができるので、人との交流が多くてとても楽しいです。

音楽学部

そもそも東京藝術大学には音楽学部と美術学部の2つしかなく、僕が音楽をやっているので音楽しか勧める事ができません。もし音楽をやってうまくなりたい、これ以上ないキャリアが欲しいと思う方は入学を勧めます。

工芸科

工芸科はとても幅広く、2年次からの専攻で漆や染色、陶芸など様々な専門性の高い技術を学ぶことができます。工芸家になる強みは、工芸品はとても市場価値があるということです。漆芸品や陶芸品は、一般の人でも普段から使う安価なものから、博物館に収容されるような大変高価で美術的価値の高いものまであります。生活に根ざしたものを作る技術は、作家になる以外にもたくさんの就職の幅を広げることができます。デザイン科も就職にはとても有利ですが、物作りが好きな人にとって自分の作ったもので食べていけるというのはとても魅力的です。

東京藝術大学に通って良かったと強く思う

東京藝術大学に通って良かったと強く思う

同期や教授が尊敬できるからです。何にも変えることのできないかけがえのない仲間を得ることができました。学年の人数が少ないので必然的に家族のように仲良くなります。皆努力家で面白くて尊敬できる仲間たちです。同期たちとはこれからも付き合っていくと思います。そして、教授は歳はだいぶ離れているのに考え方が先進的で、これもまた尊敬できます。

東京藝術大学に通って良かったと強く思う

やはり環境が素晴らしいので、音楽や美術を学ぶ人にとっては最高の環境だと思います。先生方も皆さん超一流ですし、学科の先生方も皆さん優秀です。同級生もみんな志が高く、毎日その人たちに囲まれて勉強できるのは本当に幸せです。入学した暁には常に前向きで自信に満ち溢れた学生生活を送れること間違いありません。毎年9月にある藝大祭は他の学部と交われる数少ないチャンスでとてもワクワクです。藝大祭はお酒も飲めるので大人も楽しめます。

東京藝術大学に通って良かった

大学在学中は、自分のやりたいことややるべきことを見失ったり、作品をうまく作れなくなったりと大変な思いばかりしていたような気もします。しかし、卒業して自分で仕事をするようになって、次第に大学で身につけた経験や人とのつながりが自分の仕事や目標のなかで大きな助けになるようになってきました。様々な個性の同級生が多様な作品や活動を行なっているのを見ると励まされますし、自分の仕事で何か新しいアイデアが浮かんだ時に、もっとも適している人材が身近な知り合いにいることが多いです。