東京芸術大学の評判・口コミ【美術学部編】

東京芸術大学の特徴

芸大生は世間の方からすると「個性的で変人が多い」というイメージを持たれる方が多いと思います。ですが、実際に4年間通ってみて、むしろ一般の大学生よりも真面目に勉強や制作をしているのではないかと思いました。一般大学の大学生は授業はサボりがちでサークルで遊んで仲間と飲んで、といった生活だと思います。芸大生はそういったサークル活動はなく、あるのは部活だけです。部活ではただストイックにスポーツなどをするだけで、いわゆる飲みサーは存在しません。図書館に行くといつも人がたくさんいて、テスト期間でなくても勉強している方が多いです。作品制作に関しては本当にストイックで、徹夜することも珍しくありませんでした。

志望理由

美大に進学したかったので、美大の中でも最難関と呼ばれる東京芸術大学美術学部を受験しました。現代アートやデザインに興味があり、幼い頃からデザイナーを夢見ていました。美術やデザインを学ぶにはやはり思い浮かぶのは美大や芸大で、そんなに絵が得意でなかったので半分諦めていましたが、どうしても諦められず受験を決めました。美大や芸大の受験生はほとんど美術予備校に通っているという話を知人から聞き、高校2年生から美術予備校に通っていました。絵が得意でなかったので授業がない日も毎日デッザンを行い、努力の結果、現役で合格することができました。入学すると変わった人や個性的な人がたくさんいて、とても刺激的な大学生活でした。

大学で勉強していること

大学ではデザインについて学びました。実際に自分でものを作る課題の出る実習のような専門の授業が中心でした。他には美術史やデザイン概論や哲学、語学の授業もありました。希望すると写真現像機やレーザーカッターを使うことができます。それらは講習を受けると使えるようになり、作品を制作するには最適な環境だったと思います。

満足していること：施設や機器が充実している

最近新しくなった図書館にはたくさんの美術と音楽に関する本があります。アートブックは一般本に比べて高いのでいくらでもタダで借りられることはありがたかったです。また、校内にある大学付属美術館には在学生は無料で入ることができます。校内で行なわれる音楽コンサートも無料で、アートや音楽を身近に学ぶことができました。大型プリンターやレーザーカッター、木工室は講習を受ければ無料で使用することができるので、作品制作に集中できました。

不満に感じていること：予算が少ない

芸大は国立の大学なので国から予算がおります。日本の政府は芸術を全く重視していないのでいつも予算が少なく、教授や職員はいつも困っていました。公表される授業料は他の国立大と大差ないですが、別に教材費が徴収されました。それが高く、経済的余裕のない家庭だったので困りました。日本の政府からもう少し予算がおりたら、芸大の施設も充実させることができるのではないかと思います。また、キャンパスがとても小さいです。人数も少ないのでいいのですが、広いグラウンドが欲しいなと思います。

東京芸術大学のおすすめ学部：美術学部

通っていたのが美術学部なのでオススメします。芸大には音楽学部もありますが違いがありすぎてそちらはわかりません。美術学部は学祭なども中心となって作り上げることができるので、人との交流が多くてとても楽しいです。

東京芸術大学に通って良かった？

同期や教授が尊敬できるからです。何にも変えることのできないかけがえのない仲間を得ることができました。学年の人数が少ないので必然的に家族のように仲良くなります。皆努力家で面白くて尊敬できる仲間たちです。同期たちとはこれからも付き合っていくと思います。そして、教授は歳はだいぶ離れているのに考え方が先進的で、これもまた尊敬できます。