奈良大学の評判・口コミ【文学部編】

満足していること：ゼミ

奈良大学は特に文化財学科の質が高く、有名な先生方が多数在籍しています。ゼミの選択次第で、文化財方面の様々な将来性を見出だすことができると思います。特に保存科学や考古学の分野では、その道では知らない人がいないほどの有名な先生がいますので、競争率は高いですが、その先生の下で高度な技術や経験が出来ると思います。また、１つのテーマしか研究が出来ないゼミだけではなく、幅広い年代や事柄を自由にテーマにして研究できるゼミもありますので、自分の好きな卒論制作をすることができます。

満足していること②：部活

部活動の数自体は少ないですが、その分他の部活動同士の仲がよく、１つの部活をしている感覚がしません。他の部活の様々なイベントに参加できますし、部外者ですが手伝いとして運営することも場合によっては可能でした。もちろん、自分の部活にだけ打ち込むこともできました。運動部と文化部で少し雰囲気は違いました。文化部の方がゆるい印象で、少しめずらしい部活ですと、ワンダーフォーゲルやユースホステル部、生物研究会という名前の動物愛好会などがあります。

不満に感じていること：キャンパスの立地

奈良大学は山の上にあります。最寄り駅は近鉄平城駅と近鉄高の原駅ですが、そこから徒歩30～40分ほどかかります。高の原駅からはバスが出ていますが、便数は少なく、一回210円と高めです。奈良大学の学生はほとんど徒歩で登校していたと思います。また、山の上ということなので、平城駅からも高の原駅からも、ほぼ登り坂です。平城駅からは緩やかな登り坂ですが、大学の目の前に急勾配の坂があり、自転車で登校している学生は皆そこから手押しで歩いています。夏はとても地獄ですね。

不満に感じていること②：キャパシティが小さい

とても小さい学校です。敷地もそうですし、人数も他大学に比べるととても少ないと思います。あらゆるところで顔見知りに遭遇しますし、学食などで毎回同じ人を何人も見かけます。大学内の交流が狭いので、あらゆる噂が一気に広まるのも少し問題だと思います。知人が１つのグループにあらぬ噂をたてられて、図書館や学生の広場で居づらくなってしまったこともありました。どうしても世界が狭くなってしまいがちなので、アルバイトや他の学校とふれ合える部活などに入ることをオススメします。

奈良大学のおすすめ学部：文学部

社会学部と文学部の二種類しかないですが、その中の学科数で見るなら文学部がおすすめです。特に史学科、国文学科、文化財学科の３つは受ける講義もたまに被ることがありますので、違う学科にいて色々な知識が身に付きます。特に、文化財学科だけが受けられる講義でも、学芸員の資格を登録すれば他学科でも受けることができます。

奈良大学に通って良かった？

私は特に学業に興味がなく、何となく奈良大学に入ったのですが、学科内で一生涯の友達に出会えて、ここに来て良かったなと思います。大きな大学だと広く浅くという人間関係になりがちだと思いますし、何しろ自然の多い場所だったので都会的な遊びではなく、山に登ったり、お寺や神社などに参拝したりと、いい意味で若者らしくない人と出会えました。学業は、深く学びたい人も楽しく学びたい人も、どちらもしっかりフォローしてくれる先生方がいますので、少し田舎で大学時代を送りたい人にはおすすめです。