金沢大学の評判・口コミ【創薬科学類編】

金沢大学の特徴

金沢大学の特徴はなんといっても、キャンパスが山の上にあり、非常に広いところだと思います。このため、授業の合間に講義室から別の講義室へ移動する際、離れた建物にあるところだとおよそ15分ほどかかってしまったりもします。これがとても大変です。ほかの大学ではなかなかないかと思います。また、金沢はその土地柄、雨の日が多いのが特徴です。このため、キャンパス内の建前どうしはすべて、屋根がある通路を通っていくことができるようになっています。もちろん、屋根のないところを通っていくこともできます。

満足していること：授業

金沢大学の薬学類・創薬科学類は、3年生の前期までは同じ学類として扱われ、3年生の後期から薬学類と創薬科学類に分かれる仕組みとなっています。分かれる際、薬学類のほうが人気なのですが、成績順位の上位の人からどちらの学類にするかを決めることができるようになっています。この制度のおかげで各授業は非常にレベルが高く、みんなが集中して授業を受けており、薬に関連する知識がものすごくつきやすい環境が整っていると言えると思います。

満足していること②：ゼミ・研究室

研究室に関しては今現在、創薬科学類の中でも、特にがんに関連する研究室に入っています。研究室は月曜日から土曜日まで朝9時から夜10時頃までいて、だいたいは実験をしています。普通のサラリーマンより拘束時間は長くとても大変に思えますが、やはりやりがいという面においては非常に満足しています。先生も丁寧に実験のコツや知識などを教えてくださりますし、生徒同士のコミュニケーションもあり、楽しく研究できていると考えています。

不満に感じていること：キャンパスの立地

キャンパスは山の上にあるということで、住んでいるところからは歩いていくのはかなりきつく、電車も当然ありません。登校の手段としてはバスや車がメインになりますが、バスは大人数が乗るということで毎日窮屈で嫌になってきます。車があれば、比較的楽に行けますが、大学1年生や2年生は車を持っていない人が多く、毎日大変な思いをして学校に行かなければなりません。自転車で行くこともできますが、それはそれで坂を長い距離登らなければならず着いたときには息があがっており、授業どころではないという感じです。

不満に感じていること②：進路・就職

私たちの学類では、就職活動は研究室で実験をしつつ行うような形になります。そのウエートは研究のほうに偏っている場合が多く、なかなか本来しなければならないはずの就職活動が満足にできないような環境にある気がします。ほかの大学がどうなのかはわかりませんが、だいたいは夏にインターンに行ったりすると思いますが、私たちの大学では研究に集中するためにインターンに参加する人はほとんどいません。このため、就職活動の序盤の時点で一歩遅れることになり、それが進路に響いているのではないかと思います。

金沢大学のおすすめ学部：創薬科学類

金沢大学は勉学に励む環境がすごく整っていると思いますが、なかでも私が所属している創薬科学類は格段に研究に専念できるようになっています。研究室に入るとほとんど授業はなくなり、研究に重きを置くことができるのです。学会などにも積極的に参加できるため、いろいろな意味での成長力という観点においては、ほかの大学にも負けないものがあるのではないかと思っています。

金沢大学に通って良かった？

もちろん、全く不満がないわけではなく、授業も研究も忙しいことだらけという印象はあります。立地的にみても良いとは思えませんし、キャンパスも無駄に広い、という感じです。しかし、総合的にみると自分の知識という面においてもそうですし、何より人として成長できているなと感じる部分がとても大きいです。大学の制度も留学がしやすいような形に整備してくれていますし、先生方をみても本当に学生のことを考えてくれているのだなと感じることが多いです。