千葉県立保健医療大学の評判・口コミ【健康科学部編】

志望理由

まず第一に、国公立大学であるため授業料が安いことが挙げられます。私の姉が、私立の大学の同じ看護学科に通っていますが、そちらの学費と比較すると三分の一です。それが４年間分積み重なるとかなり大きな差が生まれてきます。しかし、授業料が安いからといって授業のクオリティが低い訳ではありません。教科書の執筆などのお仕事をされている教授もいらっしゃり、どの授業でも貴重な講義を受けることができます。また、私の大学では臨床に出てすぐに活躍できる看護師を育成することを目指しているのではなく、考える力を身につけ、将来的にリーダー的役割を担うことができるような人材を育成しています。私は大学病院など大規模な医療の現場で活躍し、いずれは師長のような場をまとめる立場に立ちたいと考えていたため、現在の大学を選びました。

大学で勉強していること

１年生では一般教養の科目が中心となります。必修の授業に組まれているのは、看護の基本的な考え方や歴史を学ぶ授業であり、専門的な科目はまだ少ないです。２年生では座学の授業でも様々な領域(小児科、精神科、訪問看護など)に分かれた専門的な授業が展開されます。そして、いよいよ注射や吸引など技術の面でも本格的な演習が始まります。１つの技術を習う毎に技術チェックがあるため、全員が真剣に取り組み、授業の時間外でも自主練習を繰り返します。３年生になった今では、２年生で習ったことよりさらに詳しいところまで座学で学びます。今のところ演習はほとんどありません。しかし、10月から４年生の5月頃まで領域別の実習が続きます。実習では実際の病院で患者さんを受け持ち、１～３週間程度自分で考えた看護を提供します。それが終わるといよいよ国家試験の対策となります。

満足していること：信頼度が高く、就職率も良い

千葉県には、この大学と千葉大学の２校しか国公立大学はありません。国公立大学は比較的難易度が高いと言われており、学力は高い人が多いです。そのため、近隣の医療機関から大学に寄せられる関心や期待値は非常に高く、様々な医療機関から外部講師として医師や看護師の方々がいらっしゃり、病院の宣伝をされています。外部講師としてそのように現場で活躍されている方のお話を伺えることは、私たちにとっても非常に貴重な経験となっています。実際にそれらの病院に実習に行き、就職を決めた先輩方も多いと聞きました。

不満に感じていること：施設が充実していない

基本的に校舎は非常に汚いです。国公立大学であり、私立大学に比べると施設費などを負担しなくてよい分、仕方ないと思いますが、敷地も中学校程度の規模しかありません。また、最寄り駅として総武線、京葉線、京成線の３駅がありますが、いずれからも徒歩15分の位置に大学があるため、アクセスはあまり良くありません。スクールバス等もないため、生徒はほとんど歩いて登校しています。夏の暑い日や雨が降った日はかなり大変な思いをしながら登校しています。

千葉県立保健医療大学のおすすめ学部：健康科学部 看護学科

私の学校には健康科学部しかなく、看護学科、栄養学科、歯科衛生学科、リハビリテーション学科の作業療法専攻と理学療法専攻の５つに分類されます。私が看護学科をおすすめする理由は、看護師という職業にやりがいを感じるためです。まだ実習でしか患者さんを受け持ったことはありませんが、大変な実習の中でも、患者さんのことを考えて行ったケアに対して患者さんに笑顔でお礼を言われたときには、この上ない喜びを感じ、頑張ってよかったと心の底から思いました。

千葉県立保健医療大学に通って良かった？

校舎が充実していないという欠点はあるものの、充実した授業と高い就職実績を考えると、やはり今の大学に入学して正解だったと心から思います。文系の学科などに比べると看護学科は、課題などに追われ忙しい毎日ですが、先生方の熱心な指導の下、技術が習得できたり、実習で一生懸命考えた看護のケアを患者さんに誉められたりお礼を言われたりしたときには、言葉では表せないような喜びがあります。この指導を受けられるのはこの大学ならではだと考えています。他の大学に比べ学生の人数も少ないため、手厚く指導が受けられることを魅力に感じています。