日本女子大学の評判・口コミ【文学部編】

満足していること：女性の社会進出・活躍推進を軸とする

本学の理念として、「女子を人として教育し、婦人として教育し、国民として教育する」というものがあります。日本で初めての女子校として、女性が高い教養や社会的スキルを身につけられる学び舎であるという誇りと信念を日頃から感じていました。各学科ではそれぞれ専門的な授業や実習を実施し、勉強や研究に邁進できる学内環境も整っています。また、キャリア教育に注力しており、就職活動のサポートは非常にしっかりとしています。学内でのセミナーも多く開催されるほか、卒業生との繋がりも大切にしており、学校誌のインタビュー記事や講演などでOGの活躍を知ることができます。

満足していること②：自主自立を重んじる自由な雰囲気がある

「自念自動」「自学自動」の精神に基づき、何事も自分で考えて行動することを良しとしています。学校側から「こうしなさい」と指示されたり、指摘を受けることはほとんどなく、自分らしい4年間を創造することができます。生徒の自治会や有志団体においても、先生方や職員の方々にサポートしていただきつつ、学生が主導となって発案・議論・決定などを行うことができます。ですので、文化祭の委員や自主ゼミはきっと楽しいと思います。

不満に感じていること：就職先の偏りが多い

歴史ある学校であり、また活躍しているOGも多いため大手企業からの求人推薦枠が多いです。それ自体はよいことなのですが、職種がほとんど一般職なので、総合職で働きたいと考えていた自分にとってはやや不満でした。また、大手企業や公務員への就職が多い一方で、ベンチャー企業など新進気鋭の会社に飛び込んでいく学生は少ないように感じます。名声や肩書きにこだわらず、チャレンジングな方向へ進もうとする学生が増えると、より多様性のある学校になるのではないかと感じます。

不満に感じていること②：建学理念が大学では浸透していない

本学を設立した成瀬仁蔵先生の教えとして、「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」という3つのスローガン（三大綱領）があります。附属幼稚園〜高等学校では、式典や総合学習の時間などあらゆる機会にこの教えを徹底されていたため、本学の精神を身に付けることができる環境だったと思います。しかし、大学ではクラス制の授業ではなく、全校の学生が一堂に会する機会も少ないため、このような教育の機会があまりないことがもったいないと感じていました。

日本女子大学のおすすめ学部：文学部

学問としての文学は実利的ではないと言われることも多いですが、本学の文学部日本文学科では、演習や論文作成において論理的な思考力や鋭い着眼点・発想力・根拠を元に説明する能力や文章を正しく理解する力などが身につき、文学教養だけでなく社会で活躍できるスキルも得られたと感じます。

日本女子大学に通って良かった？

とにかく楽しかった、と素直に感じられていることが最も大きな理由です。専攻以外にも幅広い学びに触れることができ、学内外で多くの経験を積めたことで視野が広がったと感じています。また、自由で自分らしい大学生活を送ることができたという点からも非常に満足しています。学科やサークルで多くのかけがえのない友人を得ることもでき、自分の人生の礎になったと思います。