札幌大谷大学の評判・口コミ【芸術学部編】

志望理由

本当は東京の美術大学に行きたかったのですが、家が貧乏だったため、道内の美術系の大学を探しました。国公立だと北海道教育大学の美術学科、市立大学のデザイン学科しかありませんでした。教育大学ではどうしても先生になるための授業が入ってくることと、田舎でアクセスが悪いことが嫌でした。市立大学には受験に数学があるので嫌でした。なので、私立の札幌大谷大学で特待生試験を受けました。高校がデザイン系のコースだったので、ポートフォリオと面接で無事学費免除で合格しました。

大学で勉強していること

私のコースは映像・写真分野、メディアアートコースだったので、主に映像や写真の歴史から順番に学び、徐々にプログラミングや現代的な手法に応用していくという勉強をしました。座学も技術習得もありましたが、作品を作るのが主でした。それ以外にも美術の歴史を学ぶ座学やコース以外の専門的な技術、版画やシルクスクリーン、日本画、グラフィックデザインなどの授業を習得することもできました。音楽学科との合同授業でオペラや舞台を作ったりもしました。

満足していること：環境が充実している

大学でしか使えない機材がたくさん置いてあったことが魅力的でした。スタジオもメディアアートの学生だったら自由に使えます。人数が少ないコースだったので、学校内の機材はほぼ自分のものでした。社会人になって映像系の会社に就職しても大学の方が環境が整っていたと思うほどです。道内でこんなに揃っている場所はないんじゃないでしょうか。映像機材のみならず、版画を刷るための機械や立体用の工具もたくさん揃っていました。

不満に感じていること：学生のやる気がない

私立の大学なので一般入試では名前を書けば誰もが合格できます。なので、この大学で私はこれを学びたい！という気合いを持っていない人が大半です。なんとなく大学に行った方が就職に有利なのではという気持ちや、金持ちの親を持っている子が多いので授業を受ける以外は大体は大学にいません。むしろ授業すら面倒と言って来ない人もたくさんいました。先生と1対1で授業することになることも珍しくありませんでした。自分のやりたいことが決まっている人にとっては孤独な大学生活になると思います。

札幌大谷大学のおすすめ学部：芸術学部

芸術学部美術学科と音楽学科は札幌市内で唯一です。卒業生のレベルも高く、市内で活躍している芸術系の方々は札幌大谷大学出身であることが多いです。全国までいくのは厳しいかもしれませんが、まず道内の芸術系で活躍したいのであればここの学部を強くお勧めします。

札幌大谷大学に通って良かった？

先生が素晴らしかったので技術習得を充分にすることができました。他学科との交流も出来たので嬉しかったです。今まで高校ではデザインコースが隔離されている雰囲気があり、普通コースの人と仲良くなれなかったのですが、この大学ではいつでもどこでも他学科の学生と会うことができましたし、一緒にプロジェクトをやることも簡単でした。音楽学科、地域社会学科、保育学科など、他の視点を入れていくということはすごく大事なことだと思います。