奈良女子大学の評判・口コミ【理学部編】

志望理由

元々国公立の薬学部を志望していました。しかし、センター試験を受けたところ、国公立の薬学部への挑戦は厳しそうな結果となりました。浪人は絶対したくなかったため、国立の理系の中でA判定が出ている現在の大学を受験しました。自身は愛知県出身ですが、一人暮らしへの憧れがあり、両親と相談して関西で国立の女子大ということで親の許しを得ました。県内の私立薬学部はすでに合格していましたが、一人暮らしがしたいこと、国立であること、学費の面でこの大学に決定しました。

大学で勉強していること

1～3回生までは分子レベルから生態系レベルまで生物に関わることを広く学びました。座学では生化学や分子細胞生物学などミクロのことを、実習では、様々な生物の解剖や、近隣の森林や河川の生態系調査などマクロのことを学びました。卒業研究に向けた研究室選びでは、興味の強かったミクロの世界（分子細胞生物学分野）を選択し、現在研究に取り組んでいます。

満足していること：教員との距離が近い

女子大であること、また学部が3つしかないことなどから、他の総合大学と比較して生徒の数は少なめです。そのため、教員とコミュニケーションが取りやすく、授業内で質問に行くことなども容易です。他大学ではどうかわかりませんが、教員は学内（担当学科）のほぼ全員の顔がわかっています。研究室配属後も、それぞれの研究室には5～6人くらいしか学生がいないのでほったらかしの状態にならず、研究の相談や提案もかなりしやすく、積極的に指導を受けられます。

不満に感じていること：研究室の種類が少ない

規模が小さいので研究室の数も少なく、志望分野が制限されます。例えば、分子細胞系のラボを志望していても定員オーバーとなった場合、生態系の全く違う分野のラボに行かないといけないということが起こり得ます。ほとんどの学生の場合、1～3回生のうちに自分の志望分野を決め、研究室決めの時に自分の大学にどんな研究室があるか、どのような雰囲気なのか調べると思うのですが、いざ決めようと思った時にかなり制限を受けます。また、指導教員も高齢な方が多く、退職される方がちらほらと出てきているため、余計な制限が強まっていて学生の選択にかなり影響しています。

奈良女子大学のおすすめ学部：生活環境学部

栄養学や身体のこと、衣服のことやさらに住環境についても学べるので大変興味深い学部のように思えます。住環境では図面を引いたり、家の模型を作ったりしているようで、そんな学部があることを入学してから知りました。学べることも幅広く、文系と理系の間のような学部なので融合的な領域を学べます。

奈良女子大学に通って良かった？

理学部の生物専門は就職がかなり難しいようです。ほとんどが院進しますが、学部卒では専門職はほとんどなく、大学院卒でも研究開発職への就職は簡単ではありません。また、大学の知名度も低いため、ラボの先輩は就活に苦労しているように見えました。学べることは広く楽しく充実していますが、将来のことを考えると有利にはならない大学のように思います。