日本獣医生命科学大学の評判・口コミ【獣医保健看護学科編】

満足していること：研究室の選択肢が広く充実している

日本獣医生命科学大学では、多くの国公立大学や私立大学と違い、全学部全学科共通で3年次に所属研究室を選択し、卒業論文執筆のために研究活動を始めます。3年次に実験を積極的に進め4年次は就職活動に専念するなど自分に合ったスケジュールを組むことが出来ます。また、理系学部には珍しく、学部学科の垣根を越えて所属することができる研究室が多いので選択肢が広がります。卒論研究の場としてだけではなく他学部の学生と積極的に意見を交わす場にもなるので、より広い考え方が習得できます。

満足していること②：講義や実習において独自性がある

日本獣医生命科学大学では獣医学科、獣医保健看護学科、動物科学科、食品科学科の４学科があり、それぞれの学科で一般教養および各資格取得のための必須講義・実習があります。それら以外の選択講義や選択実習は独自のものが多く他大学では学ぶことが出来ないものばかりです。私の通っていた獣医保健看護学科では、飼育動物や産業動物ではなく野生動物に焦点を当てた「野生動物学」という授業や、心理学や発達心理学を専門とされている教授と動物行動学を専門とされている教授による「動物心理学」という授業など、非常にバラエティーに富んでいます。

不満に感じていること：教員と学生の距離が近すぎる

日本獣医生命科学大学では全学科で担任制度を採用しており、各学年各学科を学科教員２名ずつが担任として管理しています。担任はオリエンテーション時に履修登録についての説明を行ったり、希望する学生と面談を行い進路相談に乗ったり、父母会と連携し保護者懇談会を開催したりしています。そのため必然的に担任と学生は中学や高校と同じように親しくなるのですが、面倒見の良い教員は進級に必要な取得単位の数の管理なども請け負ったり、進級が危うい学生の救済を積極的に行ったりしているので、学生自身の自己管理能力や危機意識が希薄になりがちな傾向にあります。

不満に感じていること②：講義や実習のスケジュールが忙しい

理系大学なので講義や実習のコマ数が多く忙しくなることは当然のことだと覚悟はしていたのですが、実際に受講してみるとその日程調整が非常に大変でした。実習の担当教員の都合で各実習の日程が組まれるので、実習のない期間は空き時間がとても多くなり、実習が連続する期間は１カ月間平日はほぼ毎日実習が入ったりと、バランスが悪く感じました。何より困ったのは、実習の日程を開講直前にならないと公開してくれない教員が多く、アルバイトなどの予定を入れることができない期間が多かったことです。

日本獣医生命科学大学のおすすめ学部：獣医学部

東京都内の私立大学では唯一の学部であり、かつ私立大学としては日本で初めての獣医学校として設立された長い歴史を持つため、都内の国公立大学の獣医学部の教員や学生と交流が深く、就職や進学など将来のプランが広がります。また、獣医学科と獣医保健看護学科が併設されており、付属動物病院で合同で実習を行うため、より実践的なトレーニングが積めます。

日本獣医生命科学大学に通って良かった？

非常に専門的な学科に進学したおかげで深い専門知識や実験手技、考え方を身につけることが出来ました。また、何より高校生のときからずっと興味を持っていた動物医療に関する分野で、他大学では専攻できないような授業や実習を受講することができ、さらにそれとは別に基礎医学に関する独特かつ有意義な卒論研究に携わることが出来たことが一番良かった点です。