和歌山大学の評判・口コミ【システム工学部編】

満足していること：入学後に専門分野を選択できる

多くの大学(工学部)では、願書を出願する段階で学科を選択します。しかし和歌山大学システム工学部では、入学後1年間は全員が同じカリキュラムで基礎科目を勉強します。そして、2年次以降専門分野(メジャーという)に分かれます。1年生のうちに、各メジャーの教員や先輩からじっくりと説明を聞くことができ、さらに1年後期には「メジャー体験演習」として自分の興味のある分野の最先端の研究を実験を交えながら体験できます。「工学部を選んだものの、専門分野を何にするかわからない」なんて方にはぴったりです。

満足していること②：キャンパスまでのアクセスが良い

最寄駅は南海電鉄の和歌山大学前駅です。駅からは徒歩で20分くらいかかりますが、駅直結のイオンがあるので駅から大学までの半分くらいは傘をさす必要もありません。また、授業の空きコマに昼食をとる場合も、学内の食堂は混雑するのでイオンで食べる学生も多いです。南海電車も特急・急行が停車する駅ですので、難波駅から乗り換えなしで約50分で着きます。「和歌山」という名前なのですごく遠いイメージを持たれがちですが、実際は南海電車を利用して大阪から通学する学生が半数を超えています。

不満に感じていること：ハザードマップ上危険な場所に立地している

これは仕方のない話なのですが、和歌山は災害、特に地震の話題がつきものです。大学は標高60m越えの高台にあるので津波の心配はありませんが、最近周知された大学周辺のハザードマップによれば、システム工学部の建物が建つ場所は地盤が弱く、南海トラフ地震発生時には(最悪の場合)建物自体の倒壊も懸念されています。さらに、和歌山大学へのアクセスは南海電車、和歌山バス、自家用車の3つがありますが、大半の学生は電車通学です。台風接近時にもよくありますが、電車が止まると家に帰れないだけでなく大学から出られないという事態に陥ります。

不満に感じていること②：設備が古い

地方の国立大学なので、やはり設備の古さはあります。研究関連の設備には予算がつきますから、十分な設備が用意されていますし、研究に従事しない3年生以下の学生でも24時間PCが利用できる環境などが整っています。しかしキャンパス内を歩くと、傷んだままの地面のタイルや少なすぎる街灯など気になります。さらに3年生で行う学生実験では機器の故障が相次ぐといったこともありました。勉強や研究に不自由するレベルではありませんが、他の大学と比べると設備面で劣っている面は多少あります。

和歌山大学のおすすめ学部：観光学部

ここ数年でできた新しい学部で非常に人気です。なんでも全国で観光学部がある国公立大学は少ないとか。取り組んでいる内容もまちづくりから宇宙に関することまで多種多様です。文系でも理系でもない、でも大学で楽しいことをしたいなんて人にオススメです。

和歌山大学に通って良かった？

勉強や研究については十分な指導を受けられます。しかし、まず立地が良くないです。難波から乗り換えなしで約50分で駅まで来られるものの、そこから20分ほど歩かなければ大学に着きません。その間に課題をやったり、音楽を聴いたり、友達と話したりなどして時間を潰してはいますが、それが毎日となれば大変です。私の場合、塾講師のアルバイトをしていたので、その仕事を電車の中でこなすなどしていましたが、電車が苦手な人や通学に時間をかけたくない人には向きません。