千葉工業大学の評判・口コミ【情報科学部編】

千葉工業大学の特徴

工業大学と冠するだけあって、理系の分野、特にものづくりの分野に非常に強い大学です。中でも未来ロボティクス学科は、取材やテレビで何度も特集され、ロボットコンテストでも優秀な成績を収めている非常に知名度の高い学科です。先生方も著名な方が多数在籍しており、私の学科ではプロトコルの開発やとある音響システムを生み出した、という先生がいらっしゃいました。しかし、そういった分野だけに開かれた大学というわけでは無く、金融関係、プロジェクトマネジメントと言った学科も新設されており、時代を見据えた勉強が出来ます。

満足していること：キャンパスの立地

キャンパスは2つありますが、どちらのキャンパスも目の前に駅があり、交通面で不便することは全くありません。また、2つのキャンパス間を結ぶスクールバスも運行しており、こちらは本学の学生で無くとも利用することが可能です。3,4年次に通うことになる津田沼キャンパスは、周辺が開発競争の激しい地域ということもあり、6つのショッピングモールに囲まれている、非常に活気のある立地です。好条件が重なっており、不便することはほぼ無いと感じています。

満足していること②：ゼミ・研究室

ゼミの配属は基本的に希望通りに配属されます。特定の研究室に人気が集中して抽選に漏れてしまった場合でも、第二希望が考慮されて配属されるので、全く興味の無い分野を勉強することになってしまった、ということがありません。なので、専門分野の中でも、特に自分の興味のある分野に集中できます。卒業研究に向けたゼミの進行も、研究室それぞれだとは思いますが、私の配属されたゼミは学生全員が前を向いて、同じ方向に進んでいく、非常に雰囲気の良い研究室でした。年長の方も何名かいましたが、1年間の研究室生活を経て、今でも良い友達です。

不満に感じていること：成績判定基準が曖昧

実際に体験した事ですが、本学は「JABEE」の制度に則った成績判定を行っています、というのが入学時強く推されていました。国に認められた制度に則っているので、本学の認定を受けた学士は「技術者として一定の水準を満たしている」事を保証します、ということなのですが、就職活動ではあまり役に立ちませんでした。面接時に「JABEEとはなんですか？」と聞かれることが非常に多かったです。この制度に則っているため、単位認定は1点でも届かなければ救済措置は出せません、と入学時に年を押されてきましたが、実際には全ての講義がそうというわけでなく、学生に取ってみては救済のチャンスがあるということでメリットではあるのですが、当初の説明との乖離に当惑しました。

不満に感じていること②：進路・就職

就職に強いと謳っていますが、実状とは少しかけ離れているように感じています。毎年、広報課から前年度の就職実績などのデータが掲示されますが、母数から音信不通・進路未提出のサンプルを除外して掲示している様に感じます。実際に私の学年では140人ほどが卒業しましたが、知っている中でも、未就職のまま卒業した学生が何人かいました。就職実績98%達成とのことでしたが、あまりそうとは思えません。また、学生からの就職支援課の評判も、あまり良くありません。担当者の当たり外れがあり、親身になってくれる方が少ないと言われています。なので、就職活動はゼミの先生の所に来る募集に応募したり、完全な独力で活動するというのが良いと感じていました。

千葉工業大学のおすすめ学部：先進工学部 未来ロボティクス学科

同大学の中で一番偏差値が高い点です。入学難易度はそれ相応に高いですが、周辺地域でもダントツの知名度がありますし、学外活動・研究分野でも常に目立つ学科です。毎年開催されているロボットコンテストの常連校でもあり、学校側も注力している分野です。そのため、研究棟と言った設備も、学内では一番優れています。ものづくりに興味があるなら、強くおすすめできます。

千葉工業大学に通って良かった？

学生生活の面では、何も不満はありませんでした。検定試験や用事などで実際に何校か学内を利用したことがありますが、見てきた大学と比較しても、キャンパスは隅々まで綺麗ですし、空調設備・勉強設備も整っていますし、友達も作りやすい環境だと思います。また、他校のカリキュラムと比較しても、専門分野のみならず、バラエティに富んだ他分野の勉強も、教養の科目として卒業要件に組み込まれているため、大学でしっかりと勉強しました、と胸を張って言える物だと思います。そうやって学んできたことを自分で活かしていた、卒業研究が一番楽しかったと感じているのが、何よりの証拠だと思っています。