女子栄養大学の評判・口コミ【栄養学部編】

女子栄養大学の特徴

栄養・食の総合大学です。栄養について深く学べる環境で、栄養士にとって大切な「食事摂取基準」や最新の栄養士に関連する法案等は、策定者の教授から学ぶことができます。策定の裏話を聞くなど、背景までを知ることができ、とても勉強になります。特に食事摂取基準は他の管理栄養士の養成校では、公衆栄養学の授業で30分程度しか触れない学校もある中、半期の15講義で学ぶことができます。「食品成分表」も大学で出版していたり、その道のプロフェッショナルや第一人者から直接学ぶことができます。その分休みが少ない、課題が多いなど、遊びたい人には向いていない学校ともいえます。

満足していること：授業

栄養学の第一人者から学ぶことができ、４年間みっちりと栄養学漬けの生活を送ることができます。設備もしっかりとしており、栄養学に関する実験・実習設備が充実しています。また、校風として、落ちこぼれでもしっかり教育をしてくれる学校であるといえます。授業でわからないことがあるとか、ついていけない学生には、いつまででも教員が付き合ってくれるなど、本当に面倒見がよい学校です。その分窮屈ではあるけど、社会人になったときに困ることは少ないといえます。また、外部講師をタイムリーに呼んで、食や栄養の現場の「生」の話を聞くことができる機会があったり、管理栄養士を志すものとしては、満足できる内容です。

満足していること②：ゼミ・研究室

他の管理栄養士専攻のある大学と比べて、教授の数が多い分、研究室の選択肢が多いのがポイントです。自分が興味のある分野の教授と合わなくても、近い分野の教授が複数いるので自分がやりたい研究を貫くことができます。研究室に所属することで、自分のやりたいことを探求できたり、研究室の教授の研究を生でみることができるので、実務的な部分も早く学ぶことができます。また、国家試験の勉強でも教授や同じ研究室の学生同士で励ましあったり、一緒に勉強したりできるので、やる気が持続します。

不満に感じていること：キャンパスの立地

駅から近く、スクールバスを使わなくても通える点は評価できるのですが、池袋から45分は就職活動をするには遠く、往復の運賃も1000円以上になり負担です。また、東武東上線は川越以北は15分に1本しか電車がありません。郊外なのでアルバイトの時給が安いという問題もあります。素晴らしい施設がある学校で駅から近い立地なので、どうしても郊外になってしまうのは仕方がないのかもしれません。

不満に感じていること②：学費が高い

学費が高いので、親にかなり負担をかけていると思います。奨学金を借りて通っている人も多くいます。学校からかなり遠い人でも、近隣にアパートなどを借りて一人暮らしをしていません。遠い実家から通っている人が多いです。また、学生寮もありますが遠方の人が優先で、首都圏に実家のある人は入寮しにくいので、首都圏でも自宅から通えない人は寮に入れるようにすべきではないかと思います。

女子栄養大学のおすすめ学部：栄養学部 食文化栄養学科

他の大学にはない日本で唯一の学科です。食について多面的に学ぶことができ、食を音楽で表現するなど、自分で卒業研究テーマを決めて自分の興味について深く探求できる学科です。食を音楽で極めたこの学科の卒業生の中には、有名なＤＪみそしる（おみそはん）がおり、レシピや食材をラップで表現したり、子供から大人まで興味が持てるような音楽と簡単な言葉で、楽しく食を表現しています。新しい分野で栄養学を広げるパイオニアの学科です。

女子栄養大学に通って良かった？

同じ目的を持った学生が多く集まり、一生涯の友達や仕事について相談できる仲間ができたと思います。また、管理栄養士の養成校では日本最大の人数なので、女子栄養大学卒業というと幅広い年代の多くの先輩がおり、助けてくれることも多いです。大学で学ぶ内容もとてもためになるし、今後の管理栄養士人生をかたち作る大切な時間を過ごせて満足です。また、食にとって多面的に学ぶことができるので、他学科にも別の角度から食や栄養学をみる仲間がいるのも素晴らしいことだと思います。