東京工業大学の評判・口コミ【物質理工学院編】

志望理由

家から通えて理系の学問を学べる国立大学を考えた時、東京大学、東京工業大学、横浜国立大学などが該当しました。また、入学してから専門を決めることができる大学として、東京大学、東京工業大学が良いなと考えていました。受験科目数と自分の得意科目から、合格可能性を考慮して東京工業大学を受験し、一浪で合格しました。入学当初は第3類に入学しました。理由は、当時興味のあった応用化学系に進学しやすかったからです。

大学で勉強していること

応用化学を専攻しました。その中でも高分子科学を専攻し、合成方法から物性の測定法まで、座学・実技ともに幅広く学びました。また、文系科目も必須科目として多くありましたので、自分の興味があるテーマを複数受講しました。池上彰先生の講義やパトリック・ハーラン先生の授業はとても楽しく、現代社会や国際社会について学びました。

満足していること：リベラルアーツ教育に力を入れている

理系の単科大学ではありますが、理系バカにならないよう、一年生の時から文系科目を多く履修します。志を立てる、つまり立志をするため、東工大立志プロジェクトという授業を一年時に受けます。三年時には教養卒論という、理系学生がテーマに拘らず簡単な論文を執筆します。東工大のリベラルアーツ教育の集大成とも言える論文です。面倒だという声も多く聞きますが、理系学生が社会で活躍するために必要な素養を育む、非常に有意義な講義でした。

不満に感じていること：女性が少ない

女性比率が約1割と非常に低いです。そのため、女子大とのインターカレッジサークルも多く存在します。学科によってはある程度在籍している学部もありますが、性別同士で固まっているため、交流はほばありません。理系女子を多く入れるような広報活動は行われていますが、大学生の期間に女性との関わりが少ないことは、その先の人生において悪い影響を与えることが多いと思われます。大学側に非があるわけではありませんが、自ら積極的に交流の場に入っていく必要があります。

東京工業大学のおすすめ学部：生命理工学院

入試科目に生物はありませんが、一年生から必修としてあり、大学レベルまで学ぶことができます。すずかけ台キャンパスを中心に研究室があり、研究に専念できる環境が揃っています。近年では、ノーベル賞をとられた大隈先生の講義も人気と聞いています。

東京工業大学に通って良かった？

日本最高峰の大学で応用化学に限らず、幅広い分野を学べたからです。池上彰先生やパトリック・ハーラン先生など、テレビで見るような方に直接教えていただけます。理系という枠に囚われず、社会を見ること、国際情勢を理解することの重要性を強く実感しました。また、専門分野に関しても日本において権威のある先生方に教えていただき、教科書の表面的な知識だけではなく本質的なこと、最先端のことまで広く教えていただきました。