武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
最終更新日:2020/12/12
今回は、武蔵野美術大学 造形学部の卒業生(卒業後2年以内)に武蔵野美術大学の雰囲気や魅力、特色について、伺いました。お話の中で、授業、キャンパスなど、在籍している人ならではのリアルな口コミ・評判を教えていただくことができました。後半パートでは、武蔵野美術大学に通って良かったかについても、ずばり答えていただきましたので、ムサビは楽しいのか?充実しているのか?のイメージを具体的にしたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部
- 状況:大学卒業後、2年以内
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の特徴
『日本の五美大に入る伝統ある大学』日本にある美術大学をまとめて“五美大”と呼ぶことがあります。芸術学部を持つ大学は数あれど、美術のみに特化した学校はこの“五美大”に限られているそうです。中でもムサビは帝国美術大学と呼ばれていた創設初期(1929年頃)を含めるとおよそ90年もの歴史があり、五美大の中でも伝統と風格のある大学とされています。都会の喧噪から離れた鷹の台キャンパスでは玉川上水のせせらぎのすぐそばにある広大な敷地の中で、日々学生が制作や研究に取り組んでいます。23区内にキャンパスを持つ大学と異なるのは、やはりその広さによる設備の豊富さ。物によっては学科をまたいで利用できるので普段油彩を扱っている生徒が金工室にいる、なんてこともしばしば。課題制作に活用できる部屋や道具が揃っているのも魅力のひとつです。
満足していること:授業
講師陣には有名な著作物、キャリアを持つ方がいます。憧れの作家、憧れの教授と出会える可能性が非常に高いです。また、学外から客員教授、ゲスト講師としてそうした有名な人物からの講義を受けることができたりします。例えば、私の在学中にはコピーライターの糸井重里氏もムサビの卒業生として特別講義を開いていました。美術について古くからの伝統を重んじており、歴史や成り立ちを体系的にしっかりと学べる一方で、現役の業界人達による社会で生きていくために必要なノウハウについてもきちんと知る機会があります。授業の選択の幅も広く、自分の選んだ専門外の授業も気軽に受けることができます。美術について総合的に、広く深く知ることが可能です。
満足していること②:キャンパス
主に本校として使われている鷹の台キャンパスについては、国分寺駅からバスで20~30分を要する場所にあります。一見不便なように感じるかもしれないのですが、このキャンパスの周りには他にも拓殖大学や創価大学などが点在しており、路線の乗客のほとんどが大学生のため、通学はスクールバスのような雰囲気で過ごせます。到着すると広大な敷地にキャンパスがあり、売店や飲食施設といった基本的な設備はもちろんのこと、日本に誇る書籍数を有する図書館や、国の重要文化財や価格がつけられないほど貴重な現代アートの作品が揃った博物館があるのが大きな特徴です。単純な講義を受けたり、日々友人と交流するだけではなく、美術や歴史に触れる機会が日常的に持てるため、常に刺激が受けられる環境であると言えます。
不満に感じていること:進路・就職
美術・芸術系の大学において最も課題とされる就職については、さすがのムサビでもなかなか成果を得られないところが現状です。多くの美大に見られるように、そもそも就職を希望する母数が少ないのも原因のひとつと考えられます。しかしながら美大の中では就職希望者に対する内定率は高い方とされており、キャリアセンターのスタッフも充実しております。最も問題なのは講義や授業の中で、「就職したい」「働きたい」とはなかなか思わされない点にあると考えています。フリーランスの作家として成功していくことや、非正規雇用でもアートに携わりながら生きていく方法について真剣に考えている生徒が多いように思います。就職や将来のことを考えるのであれば、もう少し実践的な授業に取り組める大学がおすすめかもしれません。
不満に感じていること②:サークル
サークル活動があまり盛んでないところは寂しい部分だと思います。実際には活動している人ももちろんいるし、楽しく活動できているサークルもあるかと思います。しかしながら、やはり授業で出る課題や制作時間が非常に多いため、授業外の時間にも作品づくりにかなりの時間を取られます。それ故、サークル活動で自由に時間を使える人は限られており、課題制作との兼ね合いで思う存分サークル活動を楽しめるといった具合にはならないのが現状です。文化祭などは名物にもなり、メディアに取り上げられて非常に盛り上がっていると感じる人もいるようですが、実際には年間を通して活動しているサークルは少なく、文化祭のためだけに結成される団体も多く参加しているため、あまりサークルが充実しているとは言えないかもしれません。
武蔵野美術大学に通って良かった?
私は実は他の芸術系の学部を持つ普通の大学に通っていました。しかし美術についてもっと根源的な部分を知りたい、体系的に基礎からしっかり学びたいと思った時に、ムサビに通うという選択肢が生まれました。いざ入ってみると同じような境遇の生徒はたくさんおり、年齢や国籍、出身地や自分の専門の垣根を越えて、たくさんの人と“美術”を通じて交流することができました。社会に出てから学歴について話す時にも「とある美術大学」と表現するより「ムサビです」と一言で表せると、話が盛り上がります。深い歴史と伝統を学びつつも、今目の前の作品や才能をどうしていくのか具体的なノウハウを知ることができました。また、みっちりと勉強させられる中でも、自然に囲まれた広いキャンパスのおかげでのびのびと過ごすことができ、非常に良い数年間となりました。
ほかの学生による投稿口コミ(武蔵野美術大学 造形学部)
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科
- 状況:大学卒業後、2年以内
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
志望理由
高校から美大を志望していたのですが、何を先行すればいいのか分からなくなった時、たまたま行った展示で立体物のデザインに興味を持ち始めたのがきっかけです。この大学にした決め…続きを読む
学んでいること
私の在籍していた空間演出デザイン学科は、ファッション、舞台美術、インテリアなど幅広く空間に纏わるデザインを学べる学科でした。特にインスタレーション等も多く取り入れるので…続きを読む
満足している点
環境整備
①生徒は学科問わず無償でAdobeのソフトが使い放題
②コアな専門書などを含む書籍が数多く並んだ大きな図書館がある
③専門に特化した学科ごと…続きを読む不満に感じている点
武蔵野美術大学は鷹の台という駅にあります。電車であれば国分寺から乗り換えて2駅、駅からも徒歩20分ほどかかります。広い敷地で豊かな自然に囲まれて授業を受けられるのは利点…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科
- 状況:大学卒業
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★☆(満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
志望理由
私は小学生の頃から絵を描くのが好きで、高校も美術系の学科があるところへ進学しました。しかし、絵で食べていくのは現実的に厳しいと思い、東京芸術大学のデザイン科を志望して受…続きを読む
学んでいること
デザイン情報学科は浅く広く、デザインを中心とした様々な視覚メディアを履修できるという強みがありました。私は絵を描くことに固執するのをやめ、グラフィックデザインだけでなく…続きを読む
満足している点
デザイン情報学科はデザインの分野だけでもグラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、Webデザインを専任の教員から学ぶことが出来ます。デザイン以外ではブランディング、…続きを読む
不満に感じている点
就職できることが重視されることは人によっては喜ばしいことかもしれません。しかし、作家になりたかったり、ガツガツ就活したくないと思う人には、かなり居づらい環境だとは思いま…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科
- 状況:現在大学に通っている(大学4年生)
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★☆(満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
志望理由
元々得意であった絵の能力を伸ばして作家になることにより、社会と繋がることができたらと思ったためです。ちなみに、多摩美術大学の絵画学科も受かったのですが、学費が今の大学の…続きを読む
学んでいること
実技と座学のバランスがよく学べたと思います。メインとなる実技では定期的に自分の作品の講評会が開かれます。理屈をつけて話すというと聞こえが悪いかもしれませんが、自分のして…続きを読む
満足している点
美術を勉強し研究をする上で参考資料はとても重宝します。新しいアイデアというものは、既出のものを比較対象として議論に持ち込むなどした上で確立されることが多いからです。さら…続きを読む
不満に感じている点
学生はアルバイトや友人と余暇を過ごしたり、勉強のために学外でのリサーチにも出かけます。学費を払っている以上、大学のスケジュールをしっかりとこなすことはもちろん必要ですが…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 建築学科
- 状況:現在大学に通っている(大学4年生)
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
志望理由
高校生のころ見に行った劇団四季から影響を受け、舞台美術をやりたいと思っていました。また、建築にも興味があり、将来自分で住む家を自分で設計したいなと思い、どちらも勉強する…続きを読む
学んでいること
基本的に建築設計、建築意匠について学びます。課題の終わりには毎回プレゼンを行うので、そのために用意する資料制作のためにグラフィックにも強くなります。専門分野以外では彫刻…続きを読む
満足している点
まず、建物がとてもかっこいいです。最近では特に藤本壮介氏設計の図書館が有名ですが、それ以外にも芦原義信氏により設計された油絵学科棟が特に素晴らしく、大学へ通うのがとても…続きを読む
不満に感じている点
美術大学へ通っていると、様々な人に出会い、様々な考え方に触れます。すると、自分の生き方や指標を見失い目標がブレてしまうことがあります。私もそのような時期がありましたが、…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部
- 状況:現在大学に通っている(大学3年生)
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
志望理由
高校生のときからポスターやロゴ、パッケージなどのグラフィックデザイン、テレビCMやインタラクティブデザインなど、デザイン全般に興味があったので、美術大学進学を目指しまし…続きを読む
学んでいること
ポスターや雑誌表紙、パッケージなどのグラフィックデザインはもちろん、HTMLやCSSなどのウェブコーディング、perlやC言語などのプログラミングも学びました。グループ…続きを読む
満足している点
大学内には、デザインや美術書が豊富に揃った図書館があり、美術館もあります。美術館は定期的に展示内容が入れ替わり、無料で閲覧できます。都内の美術館や博物館までは決して近い…続きを読む
不満に感じている点
大学は都心から外れた田舎にあります。作業着のまま大学外のコンビニや個人飲食店へ気軽に立ち寄れる自由でのどかな雰囲気はとてもいいですが、都心に出るまで多少の時間がかかりま…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン学科
- 状況:大学卒業後、2年以内
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
満足している点
専攻数が多く、自分の専門領域外にも精通している人が沢山いるため、異業種交流のようなものも盛んです。なにか新しいことを始めたいと思えば、他学科や他大学の知り合いやOBOG…続きを読む
不満に感じている点
最寄り駅からは大きなキャンバスや画材を持っていくには距離があり、また玉川上水の近くは道も悪いのでキャスター付きの画材セットを持っているときは国分寺からバスまたはタクシー…続きを読む
おすすめ学部:造形学部 工芸工業デザイン学科
日本の中でトップクラスに幅広い素材を扱える学科です。金工・木工・陶磁、ガラスといった工芸のほか、インテリアデザイン・インダストリアルデザインも専攻できます。工芸分野に進…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科
- 状況:現在大学に通っている(大学3年生)
- 性別:女性
- 総合評価:★★★☆☆(ふつう)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
満足している点
教授陣はその業界の最前線にいるような豪華な顔触れです。私の所属している油絵科の教授方は、画力が高く受賞歴が多数あるのはもちろん、人格的にも優れています。私は今、先天的な…続きを読む
不満に感じている点
学費の高さは非常に重大な問題で、早急に解決するべきだと思います。年間約170万円もかかる理由が全く分かりません。私立の美術大学とはいえあまりにも高額過ぎます。殆どの学生…続きを読む
おすすめ学部:油絵学科
ムサビはデザイン系の学部が多いのが特徴ですが、あまりにも忙しくそして先生からのパワハラもあると聞き、心身を病むだろうと思いました。それに比べて油絵学科は、まだムサビ内で…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部
- 状況:大学卒業後、1年以内
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
満足している点
学生の頃からサークルで真面目に活動していたおかげで企業とのコネクションが出来たためです。いろいろなサークルがありましたが、いくつかに所属していたため様々な個性のある友人…続きを読む
不満に感じている点
もちろん仲の良い友人や尊敬出来る友人もたくさん出来ましたが、なにしろ美術大学なので・・・人間として程度の低い方が周りに多かったのが一番残念でした。こちらが強く出ない性格…続きを読む
おすすめ学部:造形学部
諦める、妥協するということを学ぶことができるためです。完璧を求めがちですが、決められた期限内に課題を提出するということは必ずなにかを諦めなければならないということです。…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部デザイン情報学科
- 状況:現在大学に通っている(大学3年生)
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★☆(満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
満足している点
ムサビでは通常の講義や課外授業を通して、様々な職種に就いている方からお話を伺える機会が多くあります。『キャリア設計』という授業では毎週異なる企業に務める方が講義を行い、…続きを読む
不満に感じている点
立地・交通がとにかく不便です。最寄りの鷹の台駅から大学までは徒歩20分なのですが、公園もしくはその脇の道路を通らなければならず、公園の場合は目や口に虫がはいるのは日常茶…続きを読む
おすすめ学部:デザイン情報学科
ムサビ一課題が多い鬼畜学科と呼ばれている場所です。幅広いことを学べるのがメリットなのですが、最初から自由に選べるわけではなく一通りのことを膨大な課題をこなしながら経験し…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
-
回答者プロフィール
- 大学:武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン学科
- 状況:大学卒業後、1年以内
- 性別:女性
- 総合評価:★★★★★(大満足)
武蔵野美術大学の評判・口コミ【造形学部編】
満足している点
個性豊かな人々が共存していて、さほど大きいわけではないキャンパス内には、様々な設備もぎゅっと集まって充実しています。彫刻学科の友人に大きな彫刻アトリエを案内してもらって…続きを読む
不満に感じている点
制作に没頭するにはほどほどに都会から離れた閑静な住宅街は適した環境なのかもしれません。しかし、私はあまり好きな街ではありませんでした。2時間かけて通学していて、経由地の…続きを読む
おすすめ学部:彫刻学科
設備が立派で、大きな作品も開放的な空間でつくれます。一流作家の話も身近に聞けて、夢を持って没頭できる空間だと思いました。私の学科と少し似たことをしているので親近感があり…続きを読む
続きを見る
※このサイトの情報は会員登録なしですべて見られます
※武蔵野美術大学 造形学部の口コミ一覧ページへ遷移します
武蔵野美術大学(造形学部)専用掲示板
武蔵野美術大学 造形学部の基本情報
目次
武蔵野美術大学の特徴満足していること:授業
満足していること②:キャンパス
不満に感じていること:進路・就職
不満に感じていること②:サークル
武蔵野美術大学に通って良かった?
武蔵野美術大学(造形学部)専用掲示板
- PREV
- 東京理科大学の評判・口コミ【理工学部編】
- NEXT
- 東北学院大学の評判・口コミ【文学部編】
名無しさん
武蔵野美術大学の評判はどうですか?武蔵野美術大学の雰囲気・校風、学校行事・イベントの盛り上がり具合、就活の進めやすさなどについて語り合いましょう!造形学部についてのコメントも大歓迎です。
コメントお待ちしてます。