名古屋大学大学院の評判・口コミ【創薬科学研究科編】

満足していること：ゼミ・研究室

私の所属している創薬科学研究科は「多分野融合」を掲げており、さまざまな学問を合わせて創薬研究に取り組む研究科です。生徒の出身は、薬学系、理学系、農学系、工学系など様々です。そのなかでも私の所属する研究室は生物系の研究と情報系の研究を組み合わせたバイオインフォマティクスと呼ばれる分野を学べる研究室です。世の中では情報化が進んでいますが、研究の分野でも同じことが起こっており、従来の研究をより強力なものにするためにはデータを扱うことが重要と考えられています。その点では、私の所属する研究室では両者を組み合わせた研究ができるので非常に魅力を感じています。

満足していること②：進路・就職

名古屋大学は就活支援のイベントが非常に充実していると感じています。大学専用のポータルサイトにイベントスケジュールと予約状況が書かれており、自分の興味のあるイベントを探して空きがあればその場で予約をすることができます。自己分析セミナーやエントリーシートの書き方・添削、グループディスカッション講座など、就職に関する必要な事項はほとんどセミナーでカバーできるのではないかと感じています。また、個別相談に乗ってくれるスタッフも複数名いますので予約をすれば面談ができるというのも魅力です。名大生専用のインターンシップサイトもあるので企業とのマッチングも行いやすいと感じています。地元では一番の有名大学であるというだけでも強力な利点だと思います。

不満に感じていること：留学制度

大学の規模の割には留学制度があまり充実していないように感じます。理系が多い大学ということで留学を目指す生徒が少ないというのもあると思いますが、他の大学にみられるような一般的な留学プログラム（交換留学・短期語学留学）が多く、自分の専門性を高められるプログラムが少ないように感じます。多少はそのようなプログラムもあるのですが、認知度が低く、そもそも存在を知らないという人が多いです。一方で、留学生と交流できるようなイベントは定期的に開催されているので、そのような会に参加して情報収集をするといいと思います。留学にアンテナを張っている日本人学生も多いと思われますので、有益な情報を得られると思います。

不満に感じていること②：キャンパスの環境

キャンパスが駅から近いという利点はあるのですが、駅から遠い場所に所属学部があると少し苦労すると思います。場所によっては高低差がかなりあるので夏は講義室についたころには汗だく、なんてこともよくあります。また、学部によっては図書館や食堂が遠いです。どの大学でもこのような問題はあると思いますが、特に図書館は最悪の場合徒歩２０分以上かかるような学部もあります。特別セミナーや講演会が頻繁に開催されるのですが、会場が遠いこともあるので学内に自転車を置いておくなどの工夫が必要です。

名古屋大学大学院のおすすめ学部：理学部

名古屋大学理学部はノーベル賞受賞者を多く輩出しており、学問のレベルが非常に高いです。そのため、研究に多くの資金が集まり、施設や機材が充実しています。他の大学では行えないような世界の最先端に触れることができるため、理学部は非常に魅力的な学部だと思います。

名古屋大学大学院に通って良かった？

自分の学びたいことが学べるというのが一番です。名古屋大学は地元では一番偏差値が高いので、「偏差値が高いから」と理由で入学する生徒も一定数います。しかし、自分の好奇心に従って選んだ結果、進学してよかったと思えるのだと感じています。現在、所属している研究室でやりたいことがやれているので、進学する場合は研究室を視野に入れて大学を選ぶといいと思います。特に、私の場合は、生物学と情報学を組み合わせて社会に貢献したいと考えていますので、実現のための基礎が学べる環境には非常に満足しています。